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プロフィール
鬼澤礼門/オニザワレイモン
フォトグラファー 1988年生まれ、東京都出身。カメラ歴16年。2014年フォトグラファー石黒淳二氏に師事。2017年独立。広告や雑誌を中心に、ポートレート、商品撮影、インテリアなど幅広く手掛けている。
愛用カメラ:FUJIFILM GFX100S II、Leica Q3、 FUJIFILM X-Pro3
愛用レンズ:GF80mm F1.7、NOKTON 35mm F1.2
うちの子紹介
長男、長女、次女、子どもたちは本当に自由で、何よりも魅力があります。刻々と反応が変わるように感じていて、撮られることを嫌がる時期もあれば、気にしない時期もありますが、どの瞬間も大切な思い出です。プライベートですし、お互い気楽に撮影しています。
日常の愛おしさ
遊んでいるとき、何かに集中しているとき・・・・・・その表情や仕草が自分にとってすべて特別
子どもたちの日常を撮ることで「写真を撮る楽しさ」を改めて思い出せる
子どもたちの成長を記録に残したいという思いから、日々の暮らしを撮り始め、なにげない日常の中にも、見逃せない瞬間がたくさんあることに気づかされました。自然体でいるとき、何かに集中しているとき、その表情や仕草。子どもたちの日常の中にある当たり前のようで、当たり前でないこと。予期せぬ美しい瞬間に惹かれます。なにげなく笑った表情や、少し拗ねた顔、夢中になって遊んでいる姿、どれも自分にとっては特別で、撮影していて本当に楽しいです。撮るときは何も気にせず、ただ夢中でシャッターを切っています。子どもは予定調和では動いてくれないので、感覚的に撮ることが多いですが、予測をたてながら理想の写真にチャレンジしても、意図とは異なるものが撮れることがほとんど。それもまた楽しいです。仕事での撮影は、チーム全体の力でひとつの作品を作り上げる過程が面白く、プロフェッショナルとしての責任ややりがいを感じさせてくれる一方、子どもたちの日常を撮ることは「写真を撮る楽しさ」を改めて思い出させてくれます。仕事では、人に「見られること」を意識した写真を作りますが、子どもたちの写真は未来の自分や家族が見返して、「あの頃、こんな時間を過ごしていたんだ」と思い出せる、もっとプライベートな記録です。過去に撮ってきた日常の写真を見返すことで、子どもたちの成長の早さとともに時の経つ早さを実感し、今をより大切に過ごすことができると思っています。
GENIC vol.74 Every day, Greatest day 子どもたちの日常
GENIC vol.74
2025年4月号の特集は「It’s my life. 暮らしの写真」。
いつもの場所の、いつもの時間の中にある幸せ。日常にこぼれる光。“好き”で整えた部屋。近くで感じる息遣い。私たちは、これが永遠じゃないと知っているから。尊い日々をブックマークするように、カメラを向けてシャッターを切る。私の暮らしを、私の場所を。愛を込めて。