AKIPIN
教育機関職員 Instagramをベースに、 ”妻のごはん”を中心とした暮らしの思いを写真と遊び心ある言葉で表現する。2020年、フォトエッセイ集『日日是好日』(北京联合出版)を中国で出版。茨城県つくば市の農園『アオニサイファーム』の立ち上げに協力、写真とコピーで支援している。https://aonisaifarm.com/
愛用カメラ:FUJIFILM X-T10
愛用レンズ:FUJIFILM XF50mmF2 R WR
妻が作ってくれた朝食はぼくの生きる目的
「写真が好きになって、ごはんを作る妻とできあがったごはんを、それまで以上に見つめるようになりました。そして気づきました。妻が作ってくれた朝食を家族でとる時間が、いつからかぼくの生きる目的になっていることに」。
メニュー:ごはん・味噌汁・きゅうりの浅漬けに、オクラ入り卵とメザシを添えて
「3年前のお盆休み、岡山で祖父を見舞ったあと飛騨高山に小旅行をし、帰ってきた翌朝。メザシの苦さをかみしめながら、日常に戻った安心感に身も心も癒されたことを思い出します。湯気を写したくて、濃い背景と重なるアングルを見つけて撮影」。
メニュー:ルッコラとハムのサンドイッチ、みかんとバナナ、妻手作りのイチゴジャム&八朔ジャムで食べたトースト
「1年前、緊急事態宣言が出てとつぜん在宅勤務を命ぜられ、戸惑っていた朝。経験したことのない不安な日にも、妻の作ってくれた朝食はおいしかった。”妻越しのごはん”は好きでよく撮る構図」。
メニュー:妻のにぎったおにぎり
「昨年秋。日時はデータでわかるのですが、どんな朝でどんな気持ちでいたか、どう撮ったか忘れてしまいました。でも、特定の出来事や気持ちと結びついていない写真もぼくは好きです。いつ見ても、いま好きなように、いまの喜びとして感じることができる。うまく言えませんが、そんなことを思っています」。
GENIC VOL.60 【クリエイターたちの朝ごはん】
GENIC VOL.60
特集は「とある私の日常写真」。
当たり前のようでかけがえがなく、同じ瞬間は二度とないからこそ留めておきたい日常を、表現者たちはどう切り取るのか。フォトグラファーが、クリエイターが、私たちが、それぞれの視点で捉えた日常写真と表現、そしてその想いに迫ります。