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プロフィール

広谷勇樹
写真家 大阪府出身。2024年4月より独立した新進気鋭の写真家。カメラメーカーとのタイアップ、雑誌掲載、写真講師、個展開催など、多岐にわたって活動。SNSでは被写体の感情や性格、空気感を伝えながら、日常の中で見逃してしまいがちな「生きている」と感じる瞬間を、独自の解釈で表現している。Nikon Z50IIの製品カタログにも起用。
愛用カメラ:Nikon Zf
愛用レンズ:NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Q. 被写体探しはどうやってすればいい?
A. まずはフォトウォークに参加するなど、接点を持てる行動を
自分の写真表現が向上してきたら、SNSを活用して募集をするのも手


「ポートレートを始めたての頃は、質より量だと思い、たくさんの友達を撮らせてもらっていました。その後はSNSで募集されていたフォトウォークやミートに参加し、被写体をしている方と仲良くなって撮影させてもらうことも。そうやってある程度SNSのギャラリーが充実してきたところで、今度は自分でフォトウォークを開催して、撮影するチャンスを増やしたり、写真サークル的なものを立ち上げたりもしました。今は、InstagramのストーリーズやThreadsを活用して募集したり、イメージに合う方を見つけたときは、自分がしている活動の詳細を付けて、直接自分から依頼させていただくこともあります。そうして撮り続けるうち、自身の写真表現も向上してきて、今では撮影依頼がくるようになりました」。
失礼にならないよう、常に相手の立場に立って依頼や撮影をするのが撮り手のルール



「被写体をお願いするときは、当たり前のことですが、謝礼の有無や拘束時間や撮影イメージなどを、先に共有しておいた方がよいです。スナップ寄りのポートレートの場合は、それを説明することで、あえてイメージや服装を細かく伝えないということもできます。とにかく、後でお互いに違和感が残らないよう、撮りたい内容や考え方を事前に共有しておくことが大切。写真の納品タイミングも伝えておく方がいいです。常に相手側の立場に立ち、トラブルにならないようにコミュニケーションを取ることが大事だと思います」。
GENIC vol.73【Portrait Q&A】Q. 被写体探しはどうやってすればいい?
Edit:Izumi Hashimoto
GENIC vol.73

2025年1月号の特集は「Portrait Q&A」。ポートレートの答えはここにある
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