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プロフィール

haru wagnus
Photographer/4 Silent birds CEO ファッションやコスメブランド、ホテル、世界各地の観光関連の撮影から、モデルや芸能人とのコラボ撮影まで、精力的に活動を行う。ファッション・カメラストラップブランド「4 Silent Birds」、オーディオブランド「WAGNUS.」のオーナーでもあり、2023年からは、フィルム写真を残していくためのプロジェクトにも取り組む。
愛用カメラ:Leica M11、Sony α7R V、Leica M2 Black Paint
愛用レンズ:Leica APO-SUMMICRON M f2/35mm ASPH/Summilux 35mm f1.4 2nd、Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM
Q. 被写体と“息が合わないな”と感じたとき、どうしたらいい?
A. とにかく相手の話を聞いてコミュニケーションを取る
できる限り会う前にたくさん話をして、安心できる雰囲気を作る

「息が合わないと感じるひとつの原因として、被写体側が“どうしたらいいんだろう?”と思っている場合があると思います。そう感じたら、的確にポーズや要望を伝えてあげること。ポーズの指定が難しい場合は、くるくる回ってもらったり、手を広げながら軽く歩いてもらったり、少し走ってもらったりなど指示し、自然な雰囲気を引き出して撮影すると良いと思います。また、初対面の被写体の場合、いきなり会って撮影をすると、お互いの意思疎通がうまくいかないことが多いので、できる限り会う前にたくさん話をして、安心できる雰囲気を作るようにしています。特に経験が少ない被写体の場合は、どうしたらいいかな?という面が出やすいので、こちらがしっかりリードすることが大事」。
息が合うかどうかよりもシビアなのは、作品への価値観が合わないこと。たくさん聞くことで、解決することがたくさんある


「息の合う合わないは、コミュニケーションである程度カバーできるけれど、それ以上に難しいのは作品に対する価値観や感性の違いです。人生経験からなる内側から出てくる発想や表現が自分と合うか合わないかは、息が合うかどうか以上にシビア。まずは、とにかく相手の話を聞くこと。できる限り共通項のある質問や好きな食べ物や趣味について、どんな活動をしているのかなど、思いつく限りのことをしつこくないレベルで質問する。そこから話を広げながらユーモアを交えて話して、楽しい空気感を作ることを心がけています」。


GENIC vol.73【Portrait Q&A】Q. 被写体と“息が合わないな”と感じたとき、どうしたらいい?
Edit:Izumi Hashimoto
GENIC vol.73

2025年1月号の特集は「Portrait Q&A」。ポートレートの答えはここにある
人にカメラを向けるからこそ、迷いはなくしたい。自分の写真をちゃんと好きでいたい。そのためにどうするか?「答え」はここにあります。写真家や俳優、モデルなど41名が答えた、全45問のQ&A特集です。