河合優実
2000年生まれ、東京都出身。2021年出演『サマーフィルムにのって』、『由宇子の天秤』での演技が高く評価され、第43回ヨコハマ映画祭<最優秀新人賞>、第35回高崎映画祭<最優秀新人俳優賞>をはじめとする数々の賞を受賞。2022年9月公開の『百花』や、2022年11月公開の『ある男』にも出演。
大林直行
写真家 1980年生まれ、山口県出身。デザイン会社専属フォトグラファーとして山口県を拠点に活動したのち、2018年フリーランスとして独立。現在は東京を拠点とし、人物や風景を中心に様々な分野において撮影を行う。2020年、自身初となる個展「おひか」を開催し同名写真集を出版。
愛用カメラ:PENTAX 67II
愛用レンズ:smc PENTAX 67 105mm F/2.4
素直な写真。静かな写真。
「真横から差し込む西陽に照らされながら。河合さんの自由な動きに身を委ねて撮影しました」。
Comment from Yumi Kawai
「大林さんを中心に、その場にいる全員が1枚1枚に夢中になっていく、その空気がとても心地よかったです。帰りの車中でも、全員が満足感に満たされている、それがお互いに伝わってくるような気がしました。撮影中からいい写真が撮れている予感はしていましたが、実際に見てみるとやはりとても素敵で。撮っていただいて本当に良かったと思う写真ばかりでした。大林さんが撮るものを見つめていたその眼差しの強さ、そして丁寧さを感じ取れたような気がしました」。
Interview Photographer
Q.なぜ河合優実さんを撮りたかったのですか?
初めて河合さんを知ったときに感じた、言葉では表現しづらいですが「何か」にずっと惹かれていました。どこかミステリアスな雰囲気にも。きっと河合さんとなら、自分の作風を活かし素晴らしいものができるのではないかと思い、今回お声がけさせていただきました。
Q.撮影コンセプトと撮影舞台設定について教えてください。
テーマは特に決めていませんでしたが、薄暗さの中にふわっと浮き上がるような、陰影の美しさのあるポートレートを目指しました。
Q.今回の撮影が自分の人生にどんな影響や気づきを与えてくれましたか?
今回で河合さんの全てを撮り切ったとは全く思えていなくて、むしろ「また撮らせてもらいたい」という思いが日に日に強くなっています。またいつかご一緒できる日が来るまで、自分も成長したいと感じています。
Q.写真のアガリを見たときの感想を教えてください。
ラボから送られてくるフィルムのスキャンデータを見ながら、あっという間に過ぎたあの1日を、シャッターを切った瞬間瞬間を思い出していました。フィルムで撮って良かったなと思っています。
Q.自分だからこそ撮れる写真とはどのようなものだと思いますか?
素直(真っ直ぐ)な写真。静かな写真。
Information
「私が撮りたかった女優展 2022」
3,900円(税抜)
展示し切れなかったアザーカットを含む写真集が発売中。詳しくはオンラインストア(https://actress-ex-onlinestore.com)をチェック。
GENIC vol.64【人生に気づきをくれた1枚】
Edit:Megumi Toyosawa
GENIC vol.64
GENIC10月号のテーマは「写真と人生」。
誰かの人生を知ると、自分の人生のヒントになる。憧れの写真家たちのヒストリーや表現に触れることは、写真との新たな向き合い方を見つけることにもつながります。たくさんの勇気とドラマが詰まった「写真と歩む、それぞれの人生」。すべての人が自分らしく生きられますように。Live your Life.