【いと、おいしくて #1】見津賢

四角いバターのホットケーキに、デパートで食べたとんかつ、飴色の床と、深煎りコーヒー。昔ながらのものって、なんだかグッとくる。それがおいしいものなら、なおさらいい。5人のクリエイターに、愛すべきレトロなおいしいものを見せていただきました。
#1は、モデル・フォトグラファーとしても活躍する次世代俳優、見津賢さんの創り出すおいしい世界を紹介します。

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見津賢

俳優 1996年生まれ、神奈川県出身。大学在学中に始めたモデル活動をきっかけに芸能界へ。現在は役者としても活動し、CMやドラマ、映画などに出演。
愛用カメラ: RICOH GR1v、Nikon New FM2、HASSELBLAD 500C/M Planar
80mm F2.8、RICOH GR Ⅲ。愛用レンズ:NIKKOR 75-300mm F4。

歴史感じる空間ありきで撮ることが、写真にいい味を生む

「浅草橋の喫茶ゆうらく。とにかくオムライスの色使いがシンプルかつ美しかった。卵は口の中で一瞬で消えました。Nikon New FM2で撮影」。

役者だけでなく、フォトグラファーとしても活躍する見津さん。フィルムカメラと共に、純喫茶巡りも趣味の一つ。
「時代の流れに乗る気のないお店に惹かれます。 椅子がかわいければなお良し。そういうお店は、ちょっと雑なところが愛おしいんですよね。例えば、本当はリンゴが乗ってるパフェなんだけど、ちょうど切らしてたからありもののポッキーを乗せちゃうような感じ」。

「都心から少し離れた蕨駅にある喫茶クラウンにて。喫茶店好きなら一度は訪れたい名店です」。

「喫茶ゆうらくにて、友人であるイラストレーターの和泉琴華に撮ってもらいました」。

「浅草の喫茶店、ペガサスで。これは友人で写真家のヨシノハナさん(@appl__e____)に撮ってもらいました。2019年の写真です」。

そこに流れている時間を、感じた温度を写真で伝えたい

見津さんが撮る写真からは、どこか懐かしいお店の空気までもが伝わってくる。
「昔ながらの店で写真を撮る時は、空間ありきで撮影することを心がけています。テクニックより、そのままを撮るだけ。色使い、盛り付け方、そして歴史感じる小汚さ(笑)がいい味になるんだと思う。とはいえ、そういう店に限って薄暗かったりするので、露出の決め方は毎回難しいですね」。

「2018年の冬に、新宿の屋台で。つゆからはみ出るおでん達がかわいかった。寒空の下震えながら食べたアツアツのおでんは最高でした」。

「2017年に訪れた、東京駅八重洲口の居酒屋。店を出た後、引き戸の隙間から見えた光景が名残惜しくて」。

Feel the Nostalgia

見津さんにとってのおいしい写真とは?
「見た人がその場所にいて、それを体験した気になれるような、同じ温度を共有できる写真。そこで流れている時間を写す、映像的な写真が僕の理想です」。

「昨年、実家に帰った時に。台所に立つ祖母を照らす夕焼けの差し込みが綺麗で、すごく映画的な瞬間に思えた」。

「これも上の写真と同じ時に撮った一枚。母の昔からの得意料理の餃子。整列している構図がかわいくて。どちらもHASSELBLAD 500C/Mで撮影」。

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GENIC VOL.58 【いと、おいしくて。】
Edit:Yoko Abe

GENIC VOL.58

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