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自分がカメラを回さないときは、ひたすら勉強の場 柏原柚葉/林響太朗アシスタント

プロの写真家になるため、憧れの師匠のもとでさまざまなことを学んでいるアシスタントの皆さん。どうして今の師匠に就いたの?仕事内容は?将来の夢は?など気になることをたっぷり聞いてみました。
写真家アシスタントに聞いた「今と夢」。今回は、林響太朗さんに師事する柏原柚葉さんです。

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目次

プロフィール

師匠:林響太朗 / 所属:ドローイングアンドマニュアル

柏原柚葉

兵庫県出身。カメラ歴1年半ほど。武庫川女子大学 生活デザイン学科にて、建築、アパレル、生活デザインの基礎を学ぶ。ドローイングアンドマニュアル株式会社のアシスタント募集を見て応募。2022年8月に上京し、林響太朗氏のアシスタントとなる。アシスタント歴は1年半。
愛用カメラ:FUJIFILM X-E4
愛用レンズ:XF35mm F2 R

写真家アシスタントに聞いた「今と夢」

自分がカメラを回さないときは、ひたすら勉強の場

「キッチン用固形洗剤を主に作ってきたダイニチ・コーポレーションと、クリエイティブユニットのTENTが共同開発した洗浄用品シリーズ『TEILE』の映像。これは林さん監修のもと、初めて監督をさせてもらったもの。私個人初のプロダクト映像です」。

Q.「撮る」ことを仕事にしたいと思ったきっかけや想いを教えてください。

私はフィルム・ディレクター(監督)を目指しています。なんの仕事をしたいか考えていたときに、私はファッション、映像、カメラ、音楽、そして人と関わることが好きで、「このすべてに関係できるのって監督じゃない!?」と気付いたんです。今思うと安直ですが(笑)。それに、そもそも勉強不足で、監督=カメラも使える(撮る人)と思っていたくらいです。

Q.現在のアシスタントの仕事とは?

打ち合わせの議事録に始まり、リファレンス探し、企画出し、企画資料の制作、また林さんは映像演出が主なので絵コンテを書くこともあります。現場でアシスタントディレクターができることは少ないのですが、林さんが回すカメラのアングルを一緒に探したり、ときにはカメラを持たせてもらったりすることも。自分がカメラを回さないときはひたすら勉強の場になります。案件が重なっているときは現場には行かず、編集や企画資料を作るということも多いです。細かいところでは、連絡が滞っている案件や締切が近いもの、次の予定をつつくこともあります。

「昨年の夏、『With ensemble』というYouTubeのチャンネルの撮影時。空き時間に師匠と」。

Q.今の会社、今の師匠に就いた理由は?

自分が素敵だなと思っていた作品を作っていたのがすべて同じ人で、それが林さんだったからです。

Q.入社はどのように決まりましたか?

まずポートフォリオと履歴書を送って、そこから面接、そのあと映像の課題がありました。面接ではどんな広告が好きか、アシスタントに就きたい理由を聞かれたと思いますが、緊張しすぎてあまり覚えてません。2~3週間で企画から撮影、編集まで行う『三文字の言葉を大切に考える。その言葉と映像を観たその人を、ぎゅっと優しく、泣かせてください』という映像の課題もありました。インターンを経て、正式にアシスタントになりました。

Q.師匠に就いてみて、一番ためになったことは?

丁寧に作る姿を見られること。
でも楽できるところは楽をする!スピード、効率も大事だなと感じました。

「初めてひとりで企画、プレゼン、撮影に挑んだ、Anlyというアーティストの『好きにしなよ』のMV。ワンカット撮影が希望だったので、ワンカットでの動きやコンセプトを考えました。直前でロケ地が変わったりてんやわんやしていましたが、いい思い出です」。

Q.アシスタントとして一番印象深い仕事はなんですか?

星野源さんの『光の跡』のMV撮影です。ご本人の撮影は終えていたのですが、もう少し画が必要になり地方に行くことに。師匠は別件スケジュールで動けず、私と写真家の辻井さんとの撮影になりました。初めての師匠のいない出張で、自分で機材も組み立てなければいけないなどドキドキしながら行ったので、とても印象に残っています。

Q.アシスタントの仕事の中でどんなときに喜びを感じますか?

自分が考えた企画が実現したとき、自分が撮影した画が使われたとき。承認欲求が満たされます。

Q.将来どのようなフィルム・ディレクターになりたいですか?

人としてですが、意味を考えながら物事を判断できる人間でありたいなと思います!

GENIC vol.70【写真家アシスタントに聞いた「今と夢」】
Edit:Izumi Hashimoto

GENIC vol.70

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