林響太朗
映像監督・写真家 1989年生まれ、東京都出身。多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース卒業後、DRAWING AND MANUALに参加。写真・映像・グラフィックデザインなど多岐にわたるクリエイションに関わり、数多くのCMやミュージックビデオを手がける。
愛用カメラ:FUJIFILM GFX 50R、Canon EOS R5 C、 Nikon 28Ti、Mamiya 645
愛用レンズ:Makro-Planar T* 2/50 ZF、MAMIYA- SEKOR C 80mm f1.9、Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical III VM
Q.MVを撮る理由は?
A.音楽、音が自分にとっての憧れでもあり、尊敬するものだから。
きっかけは大学の卒業制作でした
Ryu Matsuyama『Thinking Better』
「大学の卒業制作で『form giving piano』という作品を作りました。それは、ピアノの音を奏でるとその音の形が頭上に広がるという作品です。そのパフォーマンスをお願いしたRyu Matsuyamaくんに数年後、お礼としてMVを作らせてもらいました。それが最初に作ったMVです」。
絵力なのか、文脈なのか。一番大切にしたいことは何かを考え、それをどう具現化していくか。
写真を撮ることがMV制作に与える影響は?
「写真的にとらえる感覚を持ち合わせることが自然とできている気がします。逆も然りで、映像を作ってきているからこそ、写真の撮り方がもしかすると映像的なものを好むかもしれませんね」。
MV制作において林さんが大事にしていることは?
「そのMVで一番大切にしたいことは何なのか?をまず考えます。アーティストと話していくうちに、大事なものに気づいていくんです。それは絵力であるときもあるし、文脈的なことのときもあります。それをどう具現化していくか、そこが一番大事かなと思っています」。
GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】林響太朗/Q.MVを撮る理由は?
Edit:Megumi Toyosawa
GENIC vol.67
7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。