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【表現者が撮る東京 #11】見津賢(俳優)

様々な分野で活躍中の写真を愛する表現者たちが捉えた“東京”をクローズアップ。
#11では、モデル・役者としてマルチに活動する、抜群のセンスの持ち主、見津賢さんの伝えたい東京、そして東京への想いに迫ります。

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見津賢

見津賢 俳優 1996年生まれ、神奈川県出身。青山学院大学理工学部卒業。在学中に始めたモデル活動をきっかけに芸能界へ。現在は役者としても活動し、CM やドラマ、映画などに出演している。趣味はフィルムカメラ、純喫茶巡り、ギターなど。
愛用カメラ:リコー GR1v/Nikon NewFM2/Hasselblad 500C/M

❝目に映る、写したい東京❞

「浅草にあるロッジ赤石。僕は純喫茶が好きなのですが、ここはその中でもよく行く喫茶店です。渋谷の名曲喫茶ライオンも高校生の頃からよく行く場所です」

今の仕事とカメラを始めてから、見津さんの東京の印象は大きく変わったそう。
「子どもの頃は人が多く大きなビルがたくさんあるくらいにしか思っていませんでした。でも、少し離れれば下町や自然だってたくさんある。そのことに気がついたのはカメラを持つようになったことが大きいです」

「荻窪の善福寺公園。二人の時間を木陰から少しだけのぞかせてもらいました」

「町田駅。学生の時に撮った写真で、これは雨とこの場所の構図が好みです。当時は毎日町田にいましたね。古着屋、居酒屋、ラーメン屋がたくさんあって学生には嬉しいが詰まった街でした」

❝見落としてしまいそうなモノを特別に見せるような写真が撮りたい❞

「隅田川。日常にある、見落としてしまいそうなモノを特別に見せるような写真が撮りたいです」

「歴史と発展、自然と人工、それらの共存。それこそが東京で、時間的にも空間的にも日本の縮図のようだと思います」

写真は考える手段。 古き良きモノを、残すために。

「浅草雷門前。目に入った瞬間とにかく勝手に手が動きました。僕の写真は散歩していて思いつきで撮るものがほとんど。自分の頭の中ではこう写っているということを表現したいんです」

さらに、この春の外出自粛は、東京について考えることにもなったという。
「いかに東京が便利な街であるかを再確認しました。しかしその便利さが本当に良いことなのか、そのために古き良きモノがどれだけ犠牲になっているかということも考えます。僕にとって、写真はそのことを考える手段の一つなんだと思います」

❝時間が止まったような東京の姿に、魅力を感じる。❞

「新宿。なぜかここだけ時間が巻き戻ったような、そんな感覚でした。オフィス街から一本道を外れれば昔ながらの店がある。そんなたまに垣間見える、東京の止まった時間に魅力を感じます」

見津賢 Instagram

GENIC VOL.55【表現者が撮る東京】
Edit:Yoko Abe

GENIC VOL.55

テーマは「TOKYO and ME 表現者が撮る東京」

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