橋本優
写真家/フォトグラファー 2000年生まれ、大阪府出身。専門学校を卒業後、フリーランスとして活動。アパレルブランドやアーティスト写真撮影など幅広く活動。撮影依頼はSNSのDMやメールで受付中。
愛用カメラ:CONTAX T2、iPhone、写ルンです
写真は心の形
世に出ている作品はみんな自分らしさに溢れている
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「ストロボを3灯設置して撮影。動きのある写真にしたかったので、モデルさんに常に動いてもらい、シャッタースピードも遅くして絵画風のテイストに」。
元々スポーツカメラマンを目指していたが、写真で自己表現を追求するうちに今のような写真に辿り着いたという橋本さん。
「『唯一無二で圧倒的』『自信に満ち溢れているのにどこか繊細』そんな写真に惹かれますし、撮りたいと思っています。同時にそれが自分らしさなのかなとも思っています。とはいえ“自分らしさ”へのこだわりが強いわけではありません。世に出ている作品の全ては納得するまで撮影や創作を繰り返しているので、自分らしさで溢れているからです」。
そんな橋本さんが撮る唯一無二の写真に欠かせないものとは?
「ギミックの一つとしてキラキラした小物を使うことが多いです。そこに面白そうなものがあれば何でも使います」。
負の感情。夢からの連想。それが積み重なったもの
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「造形物の手前に人を置いて撮影したポートレートですが、体を中心に引き伸ばしたり歪ませたりすると面白いのではないかと思い、Photoshopで編集。色の配置も意識しました」。
橋本さんの作品は独特な色彩も魅力。
「写真に写し出される色や質感はその時の感情によって変わってきます。心が躍っている時はそれが現れるし、逆も然りだと。だからこそ世界がモノクロに見えた時期もありました。そんな時こそ何が写るんだろうと写真を撮ろうとしました。何も写らないこともありました。自分の写真はそういった負の感情、夢からの連想、それが積み重なったものです。だから感情がある限り作品も変化し続けます。感覚と直感を信じ続けることこそが、自分らしい表現に辿りつく方法だと思います」。
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「2枚の写真を重ねた作品。向きを縦に変えることで躍動感ある影を意識し、上から花の写真を重ねることによって見たことのないものを意識しました」。
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「水に浸かっている人物のポートレート。Autoboyでフラッシュを焚いて撮ったら意図せずぼやけていて、水中の視界と類似しているものがあると思いました」。
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「HEAUTOSCOPY(ドッペルゲンガーのようなもの)をテーマに撮影した時の写真。鏡を使って女性を反射させ、レンズにもワセリンを少しだけ塗って撮影しました」。
GENIC vol.64【あの人が見つけた“自分らしい”写真表現】
edit:Megumi Toyosawa
GENIC vol.64
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GENIC10月号のテーマは「写真と人生」。
誰かの人生を知ると、自分の人生のヒントになる。憧れの写真家たちのヒストリーや表現に触れることは、写真との新たな向き合い方を見つけることにもつながります。たくさんの勇気とドラマが詰まった「写真と歩む、それぞれの人生」。すべての人が自分らしく生きられますように。Live your Life.