i_dauyu
i_dauyu 1997年生まれ、埼玉県出身。慶応義塾大学在学中に、サークル仲間の影響で写真に興味を持ち、iPhone撮影に没頭。2017年12月より、祖父から譲り受けた一眼レフカメラで撮影するようになり、カメラ歴は約3年。Instagram、Twitterへ積極的に作品を発表しながら、撮影依頼にも応じている。
愛用カメラ:Sony α77
❝雨が似合う東京❞
❝雑踏から"ミニマル"を探す…それは東京を舞台に宝探しをしているような感覚❞
東京に住んだことはないものの、中学から都内の学校に通い、思い出や愛着のある場所ばかりだというi_dauyuさん。
「自分の中の東京は人が多く、とにかくごちゃごちゃしたイメージ。そんな中に埋もれるようにひっそりとシンプルでミニマルな瞬間や場所が隠れていることに惹かれます。
看板やネオン、電信柱など視覚情報で覆いつくされているところが被写体としての魅力ですね。 そういう部分ばかりだからこそ、シンプルな部分を見つけたくなる。まるで東京を舞台にした宝探しのような感覚です」。
お気に入りの撮影スポットは週3、4ペースで通学していた田町駅周辺。
「札の辻交差点あたりから見る東京タワーがすごく好きです。はっきりと全貌が見えるわけではないのに、しっかりと存在感があるのがいい。また、夕暮れ時になると大勢のサラリーマンや学生が帰っていき、歩道橋の真下ではたくさんの車の往来があり、その後ろを田町-品川間を行き来する電車たちがすごい音を立てて過ぎ去っていく。ここに来るたびに東京が凝縮された場所のように感じます」。
雨と光が混ざり合い、美しい瞬間が生まれる
そんなi_dauyuさんが雨の日の東京を撮り続ける理由とは?
「雨によって見慣れた景色に彩りや輝きが増し、その場所の魅力を再発見することができるからです。色とりどりの傘で溢れた交差点、雨に溶けだした街の光や濡れた窓越しに見る街並み。東京が雨に濡れることによって美しいと感じる瞬間を、写真で表せたらと思います」。
GENIC VOL.55【表現者が撮る東京】
Edit:Yuka Higuchi
GENIC VOL.55
テーマは「TOKYO and ME 表現者が撮る東京」