Nagisa Ichikawa
市川 渚 1984年生まれ、千葉県出身。クリエイティブ・コンサルタント。ブランドPRなどを経て、2013年独立。ファッションとテクノロジーに精通し、国内外のブランド、プロジェクトの企画制作に携わっているほか、ジャーナリスト、コラムニスト、フォトグラファー、モデルなど、さまざまな顔を持つ。GENIC WEBにて「市川 渚の“偏愛道”」好評連載中。
❝デザインされたもの、されていないもの、双方が持つ美しさを伝えたい❞
「現実であること、作りすぎないこと、整然としていること」が自分らしい写真のキーワードだと考えているという市川さん。カメラ歴は約15年。
「10代の頃から自分のコンパクトデジタルカメラを持っていましたが、20代になって自分で旅行に行くことが増えて、写真を撮る機会が多くなっていきました。Instagramに投稿するようになったのは、時代の流れですね」
ギャラリーに並ぶ写真はどれも、“白とグレー”が印象的。
「彩度をカメラ側の設定で少し落としておくことがこだわり。Lightroomでオリジナルのプリセットをいくつか作ってあり、RAWデータにプリセットをあてた上で1枚ずつ微調整していきます」
❝自分の目で見たすべてのものがインスピレーションの源❞
近年は自身のクリエイティブ制作や情報発信にも力を入れているとのこと。
「写真はひとつのメディアだと考えているので、文章や動画などを組み合わせて、ファッション、旅、テクノロジーなどの分野における自身の視点を、さまざまな形で発信していきたいなと思っています」
そうやって仕上げた写真で伝えたいこととは?
「世の中に溢れる美しいものや場所。デザインされたもの(人工物)、されていないもの(自然物)、双方が持つ美しさです。自分の目で見た、すべてのものが私のインスピレーション源。自分の目で見た、その瞬間を捉えたいと思って、撮影しています。だから写真と現実がかけ離れないことを大切にしていますね」
GENIC VOL.54 【写真に込めた私たちの想い】
Edit:Yuka Higuchi
GENIC VOL.54
「My Identity with Camera.写真を通して伝えたいこと」を大特集。
国内外の表現者やクリエーターたちが、レンズを通して切り取りたい世界、写真という表現を使って伝えたいこと、にたっぷり迫りました。