Dream Aya
Dream Aya 1987年生まれ、大阪府出身。2002年に上京しDreamのメンバーとしてアーティスト活動開始。2011年には、ガールズ エンタテインメント プロジェクトE-girls始動。2017年7月にボーカル&パフォーマーを引退しクリエイティブ業に専念。2020年、フリーランスで写真家として活動をスタート。クリエイティブディレクターやイラストレーター、ペイントアーティストとしても始動する。
❝本当に見てほしい部分はSNSを通してではなく個展。もう少しアナログで温かくてリアルなところ❞
❝ずっと続けてきた写真に集中してみたいと思い独立を決意❞
E-girls、Dreamのヴォーカル&パフォーマーとしての輝かしいアーティスト活動を経て、今年から新たに写真家・ディレクターの道を選んだAyaさん。
ヴォーカル、ダンスを引退したのは2年前。
「アーティスト活動をしながら、周りにはメンバーや所属アーティストなど撮る被写体が常にいたこともあり、ツアーグッズ用の撮影をさせてもらったり、雑誌の仕事で同じ事務所のアーティストを撮影させてもらったりしていました。でも私の本業は歌って踊るアーティストだったので、なかなか思うように時間を費やすことができず、30歳という節目で引退の道を選びました」
「引退してから独立までの2年間、過ごしていく中でやりがいを感じるお仕事をもっとしていきたいとか、もっと表現をしていきたいという欲が出てきて、ずっと続けてきた写真に集中してみたいと思い独立を決意しました。さらに、もう一度イチから写真を勉強しなおしたいと思うようになり、実は2020年の3月からカメラ屋さんで働きながら勉強させてもらうことが決まっているんです。現像やプリントについて勉強しながら写真の仕事ができたらなって思って、通っていたカメラ屋さんに、初めて履歴書を書いて出して……(笑)。ありがたいことに私のことを覚えていてくださっていて、勉強させてもらうことになりました。もしかするとみなさんが現像しにいったら、実は私が現像していたなんていうことがあるかもしれません(笑)」
❝地元が田舎だったせいかレトロで温かい場所が好き。なんだか落ち着くんです❞
フィルム写真をこよなく愛するAyaさんが、愛用しているカメラはFUJIFILMのNATURA CLASSICA。
「人を撮ることが多いのですが、中でも姪っ子の写真が一番多いです。普段から撮りたくなるようなお茶目な動きをしてくれるんです」
「あとは以前、雑誌の連載をさせてもらっているときに気付いたのですが、自然と自分はレトロなロケ場所を選んでいるなと。地元が田舎だったせいか、おじいちゃんおばあちゃんがいるようなレトロで温かい場所が好きで、なんだか落ち着くんです。そこで出会った、クスッと笑ってしまうこととか、面白!って思うことに思わずシャッターを切っています」
❝フィルムで撮影する楽しさや 現像してプリントする魅力を伝えたい❞
「撮りたいと思わせてくれることが周りにたくさんあるんです」と生き生きと話すAya さんに、これから写真を通して伝えたいこと・表現していきたいことは?を投げかけてみると、
「普段はインスタグラムをメインにデジタルで発信しているんですが、本当に見てほしい部分はもうちょっとアナログで温かくてリアルなところ」という答えが。
「どんどんデジタルに変化していく時代で、フィルムを見たことがない子どもたちもいるので、これからもフィルムで撮影する楽しさや、現像してプリントして、思い出を写真に残すことの魅力を伝えて行けたらと思っています。私の個展に来てリアルを感じてもらって、フィルムカメラって楽しそうだなって思ってもらえたら、この上ないくらいに嬉しいです。だから私はフィルム写真を撮り続けます。」
❝そこで出会った、クスッと笑ってしまうことや 面白!って思うことに 思わずシャッターを切っています❞
GENIC VOL.54【表現者が撮る世界】
Edit:Yoko Tadano
GENIC VOL.54
「My Identity with Camera.写真を通して伝えたいこと」を大特集。
国内外の表現者やクリエーターたちが、レンズを通して切り取りたい世界、写真という表現を使って伝えたいこと、にたっぷり迫りました。