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旅のエキスパート5名が綴る、もう一度行きたい東南アジア <第4回>訪れるたびに魅力が増す国「インドネシア」/yuco

少しずつ日常が戻り始めた今。しばらくお休みしていた国外への旅を再開する人が増え始めています。今回は、久しぶりの旅先に悩む人にむけて、気軽に行ける東南アジアの国々のなかから、旅のエキスパートたちが「もう一度行きたいあの国」への想いを綴ります。
また、これからの旅に欠かせないサスティナブルツーリズム(持続可能な観光)についての自身の取り組みや考えも教えてもらいました。
第4回は、写真と動画で旅を発信しているトラベルブロガーのyucoが、全ての物や事に感謝し始めるきっかけとなった場所、「インドネシアのバリ島」について語ります。

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旅のエキスパート5名が綴る、もう一度行きたい東南アジア<ベトナム・ラオス・タイ・インドネシア・フィリピン>

訪れるたびに魅力が増す国「インドネシア」ーココロ高鳴る島 バリ島

ウブドのライステラス

インドネシア共和国に属する島、バリ島。数ある旅先のなかで特に好きな場所で、今までに7回訪れたほど私の愛してやまない島です。直行便があり行きやすく、時差も1時間なので時差ボケもなく過ごしやすい。ちょっと田舎の雰囲気の自然豊かな景色は見ていて落ち着くし、海も綺麗。可愛い雑貨やおしゃれなカフェも多いし、スパも安い。訪れるたびに魅力が増す不思議なパワーを持つバリ島。

道端で見つけた供物のチャナン

バリ島では、独自の宗教、バリ・ヒンドゥー教を信仰している人が多く、「チャナン」と呼ばれるお供物を至る所で見ることができます。ヤシの葉やバナナの葉など、自然に還る素材でかごが作られていて、それにお花やお菓子を載せて神様に捧げるそう。色とりどりの花が可愛く、いろんな場所で見かけるので気になりバリの歴史や文化を調べてみたところ、この国の人々は毎日必ず朝晩、神様へのお祈りを欠かさないのです!そういった文化を知ると、ただ何となく見過ごしてしまう景色も自然と目に留まり、さらに興味を持つことができるのが旅の面白いところ。海や月や太陽などあらゆるものに神様がいることを知ったり、パワーを感じるようになったり、今振り返ると私が「全ての物や事に感謝する」ことに興味を持つきっかけをくれたのがバリ島だったのかなと感じています。

インドネシアに自生するシダ科の植物アタで作られた雑貨工場にて

私にとって旅先での楽しみの一つはショッピングやその土地ならではの体験。中でも、地元の工芸品作りや歴史文化を体験をするのが好きなんです。インドネシアには「アタ」と呼ばれるシダ科の植物が自生していて、バリに行くとアタを使ったバッグや雑貨などが数多く売られています。あるとき、ウブドにあるアタ製品を作っている工場に見学に行きました。葉をとり、乾燥させた茎を手で編んでいく。

アタで作られたバッグ

アタはとっても丈夫で、手入れ次第では100年の耐久性を持っていると言われているそう。生きている間、一生使えるって凄いですよね!人の手で作られたものは温かみがあるし、バリのアタ製品はとっても丁寧な仕上がり。なのに値段はお手頃なのがありがたい。
今は何でも、簡単に手に入るし買い換えることができるけど、「良いものを長く使い続ける」というのが、旅先に限らず最近、私が買い物をするときに意識していること。こうすることで、流行りに合わせて何でもすぐに買いたくなるという欲を抑えられるようになったし、せっかく買うなら見える作り手に還元したい。ショッピングモールではなく、マーケットで地元文化を体感する。店先で「これは私が作ったのよー!」なんていう店主との交流がとっても楽しいし、温かみがあって好き。地域の活性化への貢献も含めて、旅先では作り手が見えるものを選ぶようにしています。バリ旅行で買ったバッグは今でもお気に入りの一つです。

現地で参加したクッキングクラス

食べることが好きなので、旅先での食も毎回楽しみの一つ。その国の食材や調理方法などを知ると学びが深くなるし、とっても面白い。インドネシア料理はちょっぴり甘く、スパイシー。割と日本人に馴染みやすい味付けのものが多く、日本にいても食べたくなることがあるくらい好きな料理。
現地の料理文化を学びたくて、地元のクッキングクラスに参加したこともあります。

カラフルな色の野菜

先生は、オーガニックフードを使った料理教室をされていて、この日の食材も新鮮なものばかり。見たことのない綺麗な色の野菜もありました。

みんなで作った白身魚の薬味がけ インドネシア風

新鮮な現地の食材を使ったインドネシア料理。旅先で、現地の人と交流するのは楽しいし、新しいことを学ぶのはワクワクと胸が高まります。現地の文化を知ることは私にとって、とても興味深いし、その国をさらに好きになるスパイスです。

バリで滞在したAirbnbのホテル

旅先で泊まる宿選びは、毎回、時間がかかることの一つ。魅力的なアメニティが置いてある素敵な高級ホテルにも憧れるけど、バリ島で利用する宿はAirbnbなどで見つけることが多いかな。家具や内装はおしゃれで東南アジアのムードが漂いつつも、自宅にいるようなゆったりとした心地よさで暮らすように滞在することができる宿。

villaタイプの宿

高級ホテルなら準備されている、パジャマやスリッパのようなアメニティはなく、必要なものは持参するスタイル。私は、いつも家で使用しているものを持っていきます。無駄にゴミを出すこともないし、パジャマや歯ブラシはお気に入りのものを使うだけで旅をより心地よいものにすることができるから。

スミニャックビーチのサンセット

「今、行きたい国は?」と聞かれたら、迷わずインドネシア バリ島と答えます。異国を味わえる現地での美味しい食事やショッピング、可愛い宿は、いつ訪れてもワクワクと胸が高鳴るし、自然が作り出す美しい景色は、ただボーッと眺めているだけで何とも言えない温かさでココロが満たされる。現地の人はみんな笑顔で優しく、何度訪れても魅力が増す不思議な国。のんびりとした島の雰囲気は、日々せわしなく頑張りすぎてしまう人に「ほっとする時間」を気付かせてくれると思います。

「私なりのサスティナブルツーリズム」yuco

サンセットタイムのチャングービーチ

最近はサスティナブルという言葉をいろいろな場所で聞くようになり、自然環境に対しての意識が高まってきたように思います。私も、普段から自然環境に配慮した行動を意識するようになりました。観光化が進むとゴミが増えたりなどの問題があるので、マイボトルやマイ歯ブラシなど、いつも使っているものを持参して使い捨てのものを使用しない。シャンプーやボディソープ、日焼け止めなどは環境に優しいものを使用し、海や川などを汚さないなど、小さいことだけど環境に配慮した行動をするようになりました。

その土地の歴史や文化を事前に調べ体験するのも好きなので積極的に参加しますが、その際も、環境負荷をかけずに参加できるものを選ぶようにしています。多くの人が訪れるからこそ、ひとりひとりの行動が未来の地球を守るうえで大切だなと思います。地球や人に愛のある行動をこれからも心がけていきたいです。

東南アジア観光情報サイト

yuco

旅、ファッション、カフェ情報から、おしゃれな写真の撮り方まで、みんながHappy になれる情報をSNS で発信しているトラベルブロガー。世界で流行っている写真加工や動画のスタイルをいち早くキャッチし、実践している。

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