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小川康博による写真展「Dream/Silence ― 夢と沈黙のあいだ」が、ライカギャラリー東京にて開催。夢のように揺らぐ記憶と静かに流れ続ける時間へのまなざし

写真家 小川康博による写真展「Dream/Silence ― 夢と沈黙のあいだ」が、ライカギャラリー東京で2026年7月24日(金)〜10月18日(日)に開催されます。本展では、同氏が長年にわたり世界各地を旅しながら撮影してきたモノクローム作品から構成されたシリーズ『The Dreaming』と、松尾芭蕉『おくのほそ道』へのオマージュとして生まれた『Into the Silence』より作品を選出。二つの作品群の間を巡りながら、ひとつの空間で、夢と沈黙、漂泊と静寂の響きを体感できる展示になっています。

  • 開催期間:2026.7.24 ~ 2026.10.18
目次

プロフィール

小川康博

写真家 1968年神奈川県生まれ。神奈川大学外国語学部卒。20代の初めにセバスチャン・サルガドの影響で写真を始める。以来、国内外で数多くの個展やグループ展を開催。作品展に『不確かな地図』(コダックフォトサロン、東京、1999年)『Slowly Down the River』(ニコンサロン、東京、2006年)『Winter Journey』(Doozo Gallery、ローマ、2013年)『The Dreaming』(Blue Lotus Gallery、香港、2021年)『Into the Silence』(Galerie Sophie Scheidecker、パリ、2023年)『Silence』(Galerie 94、スイス・バーデン、2025年)『The Flowing』 (Buchkunst Berlin、2026年)『Into the Silence – Lost in Kyoto』(box galerie、ブリュッセル、2026年)などがある。2000年、コダックフォトサロンで展示した作品『不確かな地図』で太陽賞を、2009年、写真集『Slowly Down the River』(クレオ)で日本写真協会賞新人賞を受賞した。また、中国を撮影した作品で2006年「ライカ・オスカー・バルナックアワード」のファイナリストに選出されている。

解説と展示作品の一部をご紹介

『The Dreaming』は同氏が長年にわたり世界各地を旅しながら撮影してきたモノクローム作品から構成されたシリーズです。後年、それらのネガを見返したとき、作家の前に残っていたのは旅の記録ではなく、夢のような記憶でした。遠い土地で出会った光や風景、雨や霧、名もない街角の気配。それらは現実の出来事でありながら時間の中で輪郭を変え、旅人の記憶の中で静かな余韻となって息づいています。

『The Dreaming』© Yasuhiro Ogawa

『The Dreaming』© Yasuhiro Ogawa

『Into the Silence』は 松尾芭蕉『おくのほそ道』へのオマージュとして生まれたシリーズです。若い頃から芭蕉の俳句に魅了されてきた小川は、旅に取り憑かれた一人の人間として北国を巡りその風土や季節、そして静寂の中に流れる時間と向き合いました。そこに写し出されるのは風景そのものではなく、旅の途中で出会う孤独や憧憬、生への情熱です。

『Into the Silence』© Yasuhiro Ogawa

『Into the Silence』© Yasuhiro Ogawa

両シリーズに通底するのは、夢のように揺らぐ記憶と静かに流れ続ける時間へのまなざしです。 「Dream/Silence ― 夢と沈黙のあいだ」というタイトルには、同氏の作品に通底する旅の記憶と沈黙へのまなざしが込められています。二つの作品群の間を巡りながら、夢と沈黙、漂泊と静寂の響きを体感いただける展示空間となっています。

本展では、作家自身が制作に深く関わったオリジナルプリントを展示いたします。旅のなかで出会った光や風景、そして時間の気配は、プリントという物質を通して一つの作品として結実します。写真が宿す豊かな階調と静かな余韻を、ぜひ会場でご覧ください。

小川康博は「漂泊の写真家」と呼ぶにふさわしい。

特定の何かを追い求めることなく、天啓が来るのを信じてさすらう写真家がここにいる。

名前のある場所について語られてはいるが、ドキュメンタリー作品という呼び名は彼の作品には当てはまらない。ドキュメンタリー作品というよりは、「ありふれた表現に陥ることなくこの国を深く見つめる旅人のまなざし」と呼ぶのがふさわしいだろう。写真家とともに我々は旅をする。受け身の姿勢では見えてこない何か、時間をかけることによって見えてくる何か、そんな何かを探し求める旅である。息を呑むような風景写真はここにはない。ここにあるのは、時の経過とともに見えてくる小さな驚きの連続である。

始まりと終わりが曖昧な旅。季節や風景が旅の途中で移り変わってゆく。雪降る山々、霧深い山々、荒れ果てた海。そぼ濡れた街路や雨降る森。色褪せた庭、夜のガソリンスタンド、外側と内側とを分け隔てる帳。もの想いに沈みながら孤独の縁に立つ旅人たちが見える。鴉の鳴き声、秋の彩り、曇った窓ガラスに一心不乱に落書きを続けるこども。通過する列車に手を振る人たちが見える。まっすぐな道、曲がりくねった道、空っぽの風景。うつろう亡霊。目の前を通り過ぎてゆく男たち、女たち、子供たち。謎めいた、それでいて不思議と風景に溶け込んでいる色模様。そう、ここにあるのは旅することへの、そして過ぎ去ってゆくものたちへのささやかな問いかけのことばなのだ。

── アラン・デホーヘ(box galerie ディレクター、ブリュッセル)

引用はすべて、写真展「Dream/Silence ― 夢と沈黙のあいだ」プレスリリースより

小川康博 写真展「Dream/Silence ― 夢と沈黙のあいだ」情報

開催日時

2026年7月24日(金)〜10月18日(日)11:00〜19:00
休館日:月曜
※休館日・営業時間等の最新情報は、ライカカメラ公式サイトをご確認ください。

入場料

無料

会場

ライカギャラリー東京

  • 〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-1 2F
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
東京メトロ日比谷線・丸の内線・銀座線「銀座駅」C3出口から徒歩で約2分
JR「有楽町駅」銀座口から徒歩で約7分

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