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プロフィール

宮久保公紀
Night Photographer 1994年生まれ、東京都出身。2017年にカメラを始め、現在は、海外企業とのコラボレーション撮影、海外観光客の撮影、イベントなどのPR撮影、SNS運用、商品撮影などを手掛ける。写真に関する講座やオンラインレッスンの情報は、Instagramのハイライトでチェック。
愛用カメラ:Nikon Z5
愛用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR、NIKKOR Z 35mm f/1.8S
都市が見せた瞬間-CITYSCAPE MOMENTS
夜しか見えない街の色 宮久保公紀

「雨上がりの水たまりに映った東京駅。水面にもう1つの世界が広がっていて、とても幻想的でした」。
同じ景色なのに、昼と夜とで表情が一変。それが好きでシティスケープを撮り続けている

「レインボーブリッジの遊歩道から撮ったスカイツリー。密集するタワーマンションから覗くスカイツリーが“ザ・夜景”を感じさせる眺めでした」。
「建物は自然と違って動かないので、同じ景色ともいえますが、表情は昼と夜とで一変します。昼は太陽に照らされて明るく、マンションやビル群などが自ら放つ光がありません。それが、夜になると窓に明かりが灯り、街全体が煌びやかに変化。その昼と夜の差が好きで、ずっとシティスケープを撮り続けています」。
「夜景ってこんなにいろんな表情があるんだ」と楽しんでもらいたい

「名古屋にある黄金橋からの眺め。幸運にも目の前で電車が転車台に乗ったので、奥に広がる夜景と一緒に撮影できました。2021年の写真なので、今は撮ること事ができなくなった場所ですが、今でも興奮したのを覚えています」。

「静岡県・ふじのくに田子の浦みなと公園の夜景です。この日は満月期で月明かりがあり、肉眼でもくっきり富士山が見えた日でした。自分にとって癒しな眺めです。夜景=都会のイメージがあるかと思いますが、富士山と夜景が綺麗に見られる場所があることを知っていただけたら」。
「夜景というと、展望台など高い場所から街並みを俯瞰で見るイメージかもしれませんが、僕は、車のテールランプやヘッドライトを使用した光跡写真、満月期にしかくっきり見えない山の写真、夜景越しに人物を撮影した写真など、いろいろな夜景写真を撮っています。とくに、雷、雲海、雨上がりのリフレクションなど、普段の天候とは違った条件のときは、シャッターを切りたくなります。写真の仕上げは、オレンジ・黄・青の3色の色合いと、程よいシャープネス、そしてその場にいるような感覚にさせられる写真にすることを意識しています。自分の写真を通して、『夜景ってこんなにいろんな表情があるんだ』と楽しんでいただけたら嬉しいです」。

「車のヘッドライトとテールランプを活かした光跡写真。その奥には東京タワーが見えます。いつも東京の景色に浸りながら撮影しています」。
これからの展望は?「まだ行ったことがない都市のシティスケープ写真を撮りに行きたいです。そして、ストーリー性を感じられる写真、自分自身がその日のことを振り返ることができるような写真、何年先もずっと胸に残る写真を撮り続けていきたいです」。
GENIC vol.72【都市が見せた瞬間-CITYSCAPE MOMENTS】
Edit:Megumi Toyosawa
GENIC vol.72

9月6日発売、GENIC10月号の特集は「Landscapes 私の眺め」。
「風景」を広義に捉えた、ランドスケープ号。自然がつくり出した美しい景色、心をつかまれる地元の情景、都会の景観、いつも視界の中にある暮らしの場面まで。大きな風景も、小さな景色も。すべて「私の眺め」です。