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ずっと知りたかった「あの写真の秘密」第5回:tomosaki/Kenko NOSTALTONE ORANGE(ノスタルトーン・オレンジ)・NOSTALTONE BLUE(ノスタルトーン・ブルー)

写真表現のかなめともいえる大事な要素が「光」。その光を味方にして、思い描く表現を叶えるのが「レンズフィルター」です。写真や動画に一瞬で魅力を加えることができるレンズフィルターは、実は多くのフォトグラファーやクリエイターが愛用するアイテム。本連載では、Kenkoのレンズフィルターを用いて撮影した作品とともに、彼らがレンズフィルターを使う理由を紹介します。

第5回は、フォトグラファーのtomosakiさんが、KenkoのレンズフィルターNOSTALTONE ORANGE(ノスタルトーン・オレンジ)・NOSTALTONE BLUE(ノスタルトーン・ブルー)の魅力をお届けします。

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目次

プロフィール

tomosaki

写真家 2000年生まれ、福井県出身。2022年、写真集『あの頃にみた青は、』(KADOKAWA)を出版し、2023年よりフリーランスフォトグラファーに。地元福井を背景に「青春や物語を感じる写真」をテーマに撮影。福井県と愛知県を拠点に、地方創生や企業プロモーションのための撮影など、幅広く活動している。

「写真に込める感情や物語を強調するための、パートナーのような存在」NOSTALTONE ORANGE・NOSTALTONE BLUE

tomosakiさんの撮影テーマは「青春」。青春というと若さを思い浮かべがちですが、tomosakiさんは年齢にとらわれることなく、笑顔や涙、駆け抜け吹き去る風のような時間を“きらめく瞬間”として記録しています。そんなtomosakiさんにとって、写真とは、日常に隠れた幸せや美しさに気づくためのきっかけであり、それを共有する手段だと話します。

「木陰の美しさや空の表情など、見過ごしがちな日々の光景にこそ価値があることを写真は教えてくれます。写真を撮ることで日常は非日常へと変わり、幸せは得るものではなく気づくものだと実感します。学校や公園、無人駅、自然のなかなど、青春の記憶とつながる場所で撮影することが多いのですが、レンズを向けるのは主に友情や情熱が感じられる瞬間です。放課後の夕焼けのなかを走る人物のシルエット、夏祭りの夜を楽しむ友達、ふとした会話で交わされる笑顔など、ささやかだけれど青春のエネルギーがあふれるような瞬間が、写真を通してよく見えるようになりました」。

使用レンズフィルター:Kenko NOSTALTONE BLUE
「冬の夕暮れ、雪山がうっすらピンクに染まる一瞬がすごく好きで、この光景を写真に収めたいと思っていました。この日、『今日は山がきれいに染まりそうだな』と思い、急いで夕方の冷たい風が吹くなか撮りに行きました。NOSTALTONE BLUEによって、全体の色合いが淡くなり、空気の冷たさや静寂感が増して、どこかノスタルジックな雰囲気になりました。陰影が柔らかく、映画のワンシーンのような質感で、静かな印象です。現実の風景を撮ったはずなのに、自分の記憶のなかの風景を見ているような、そんな不思議な感覚が生まれました。まさにノスタルジックなトーンが加わり、作品としての物語性が強まったと感じています」。

tomosakiさんは、普段からよくレンズフィルターを使用しています。

「よく使うのは、光を柔らかく拡散させるKenko ブラックミスト No.1。3年ほど前、友人と撮影に行ったときに貸してもらったのがきっかけで、以来愛用するようになりました。最初に撮影したとき、夕陽に染まる景色や街灯がぼんやりと浮かび上がるような表現は、ドラマチックでどこか懐かしくもあり、感動しました。青春のワンシーンも夢のなかのような雰囲気になり、より印象的に捉えてくれます」。

使用レンズフィルター:Kenko NOSTALTONE BLUE
「雪が積もった坂の上に少女がたたずんでいる写真です。真っ白な雪と、澄み渡る青空のコントラストが美しくお気に入りの1枚です。まるで時間が止まったかのような静謐な雰囲気を演出しています。フィルターの効果を最大限活かすために、やや順光気味で撮影しました。順光で撮ることで被写体と背景の露出差を少なくし、影を抑えて平面的な印象を作り出しました。NOSTALTONE BLUEのおかげで、コントラストとハイライトが程よく抑えられ、よりアニメチックな仕上がりになりました。色彩が抑えられたことで奥行きを感じにくくなり、よりイラストのような平面的な印象が強調されているのだと感じます。絵本のワンシーンのような、現実と非現実の狭間にいるような感覚がとても魅力的です」。

tomosakiさんは、「フィルターを使うことで、写真に込める空気感やストーリーが一段と深くなる」とも話します。過去に夕暮れの校庭で蛇口から出る水を撮影していたとき、フィルターによって、水が赤い夕陽に溶け込むように輝いたことがありました。

「その表現は、私が“あの頃”に見ていた放課後の光景だと感じました。温かいけれどちょっと切ない、まさに私が写したい青春の世界だったのです。昔の記憶って、鮮やかな印象がありつつも実際は少しぼんやりとしています。そんな記憶の世界をフィルターが見事に表現してくれたことに、すごく感動しました。もう、フィルターを使わずに撮影することは考えられません」。

使用レンズフィルター:Kenko NOSTALTONE ORANGE
「初めて訪れた街でこの場所に出会い、少女が街を見ながら坂を下っていく様子を撮影しました。日没前の時間帯だったため、実際は夕陽に照らされているというより日中の光という印象が強かったのですが、NOSTALTONE ORANGEの効果によって夕陽の柔らかさが際立つ1枚となりました。人物の血色もより健康的に見えるようになり、肌のトーンが優しく温かみのある雰囲気に仕上がりました。結果的に街並みや少女のシルエットに一層の温もりが加わり、写真が持つ物語性がより強調され、現実の風景でありながらもどこか夢のような雰囲気が生まれました。ノスタルジックさも加わり、あの頃に見ていた帰り道の光を想起させます」。

そんなtomosakiさんが今回使ったフィルターは、「NOSTALTONE」のオレンジとブルーです。
「NOSTALTONE ORANGEは、柔らかくて温かみのある光が差し込んだ感じのフィルターです。逆光で撮影したときに、きれいなゴーストが入り、印象的な写真となり驚きました。NOSTALTONE BLUEは静かで清涼感のある空間をつくり出してくれます。シャドウが持ち上がり影にも青色が入るので、よりアニメチックな印象が出ると思います」と、tomosakiさん。そして使っていくなかで、感動的な表現に幾度となく出会いました。

「太陽の柔らかな光とNOSTALTONE ORANGEを組み合わせたとき、被写体と背景が温かい輝きに包まれました。幼い頃の夕焼け空や誰かと過ごした穏やかな午後を思い出させる光だと感じ、とても魅力的でした。NOSTALTONE BLUEは、動きを撮影するときにシャープさを抑えて全体を柔らかくまとめてくれました。それによって、一瞬の動きが優雅で穏やかな印象に変わります。スカートが揺れる瞬間を捉えたとき、画に“静寂のなかの動”というコントラストが生まれ、不思議とひきつけられる印象になったと感じました」。

使用レンズフィルター:Kenko NOSTALTONE BLUE
「通常、ポートレートでは被写体を際立たせるのが基本ですが、NOSTALTONEではあえて背景と被写体を溶け込ませることもオススメです。普段、主題だけでなく背景の美しさも強調するために編集で被写体と背景のトーンを均一にしているのですが、NOSTALTONEを使うだけで、普段編集で処理している表現ができていると感じました。躍動的なシーンもNOSTALTONE BLUEだと静けさが生まれ、日常のワンシーンがまるでアートのようになり、優雅で穏やかな印象に変わるところもとても面白いと感じたポイントでした」。

これまでと、今回の撮影を経て、tomosakiさんはこうも話してくれました。

「フィルターは、表現したい世界観が撮ったらすぐに表現できていることも魅力の一つ。そして私にとってフィルターとは、ただの道具ではなく、写真に込める感情や物語を強調するためのパートナーのような存在です」。

フィルター撮影のBefore/After

1. 自分の理想の光景を写真に閉じ込める

Before 使用レンズフィルター:なし

After 使用レンズフィルター:Kenko NOSTALTONE ORANGE

「放課後の帰り道をイメージしました。夕暮れが近づくにつれ、街全体が柔らかな光に包まれ、穏やかでどこかノスタルジックな雰囲気が広がっていました。NOSTALTONE ORANGEのゴーストを出すために、太陽を画角に入れて撮影。ハイライトを多めに入れてオレンジを強調しつつ、被写体にも少しサイド光を当てて光の輪郭を際立たせドラマチックな印象にするなど、フィルターによる光の演出を強調できるよう意識して撮影しています。NOSTALTONE ORANGEを使用すると使わないときとはまったく異なる温かみのある色調が生まれます。何ともいえない郷愁や、夕暮れに染まる美しさなど、自分の理想の光景をそのまま写真に閉じ込めたような仕上がりに感動しました」。

2. 絵画的でまるで時間が止まったかのような1枚に

Before 使用レンズフィルター:なし

After 使用レンズフィルター:Kenko NOSTALTONE BLUE

「雪の上に横たわっている少女を撮影しました。NOSTALTONE BLUEの少し青みがかったトーンが雪の冷たさを強調するとともに、冬の澄んだ空気感をも演出してくれました。夕方に撮影しているので本来なら黄色味がプラスされるのですが、NOSTALTONE BLUEによって青が強調され静けさをより感じられるようになったと感じます。また、明暗のバランスが柔らかくなり、よりノスタルジックで幻想的な雰囲気に。フィルターを使わないとリアルな描写に留まりがちですが、アクセントとなる赤いマフラーの印象が優しくなり、まとまりができたことで絵画的に感じられます。雪の冷たさと人物の静けさも相まって、まるで時間が止まったかのような雰囲気を演出することができました」。

3. ゴーストと拡散した光によって詩的な作品に

Before 使用レンズフィルター:なし

After 使用レンズフィルター:Kenko NOSTALTONE ORANGE

「冬の夕方、雪に覆われた田畑を撮影しました。低い太陽が長い影をつくり、整然とした雪のラインが美しいパターンを描いている様子にひかれました。冬ならではの静けさや、自然がつくる美しいリズムに心を奪われ、最適な構図や光の入り方を考えながらシャッターを切りました。NOSTALTONEは逆光のときにきれいなゴーストが映ります。このときは、ゴーストを発生させるためにあえて太陽を写し込みました。色温度も少し暖かくなり、ノスタルジックな印象がアップ。太陽の光も柔らかく拡散して、より感情的な雰囲気になりました。NOSTALTONE ORANGEが、写真に詩的な要素を与えてくれたと感じています」。

使って実感するKenko NOSTALTONEの魅力

フォトグラファー Akine Cocoさん監修のNOSTALTONEは、見慣れた風景さえも“アニメのワンシーンのように”心揺さぶる情景に表現するフィルターを目指して生まれたレンズフィルターです。写真に温かみや懐かしさ、そしてドラマチックなフレアやゴースト効果を添えることで、ノスタルジックに世界を表現します。そしてNOSTALTONEは、色味やコントラスト、光の拡散効果のニュアンスが異なる「NOSTALTONE ORANGE」と「NOSTALTONE BLUE」の2種類があります。

「NOSTALTONE ORANGEは、暖かさや懐かしさを引き立ててくれます。心に残る温もりのあるシーンや、血色がよく見えるのでポートレートにも最適だと思いました。NOSTALTONE BLUEは静けさや透明感を強調し、幻想的でドラマチックな空気感をつくり出してくれます。面白いのは、夕暮れの際にも活用できる点。夕陽の光は斜めから入ってくるためフレアを活用するとより印象的になります。そこにフィルター効果であるブルーの色味が合わさると、夕陽のオレンジを相殺し、斜陽でも幻想的かつ静けさのある写真に仕上げることができました。また、夜の街とも相性が良く、光がにじみ、優しく包み込まれるような描写になることも魅力的でした」。

Kenko NOSTALTONEセットを2名様にプレゼント

今回ご紹介したNOSTALTONE ORANGEとNOSTALTONE BLUEをセットで計2名様にプレゼントいたします。
Instagram、Xからご応募ください。両方からの応募も大歓迎です。

GENICキャンペーン規約

応募方法

その1)Instagramアカウントで応募

Instagramで、GENIC @GENIC_mag とKenko公式 @kenkofilters.jp をフォローし、「NOSTALTONE ORANGE・NOSTALTONE BLUE」プレゼントの投稿に"いいね"してください。

GENIC Instagram @GENIC_mag
Kenko Instagram @kenkofilters.jp

その2)Xアカウントで応募

Xアカウントで、GENIC @GENIC_web と Kenko公式 @KenkoTokina_JP をフォローし、「NOSTALTONE ORANGE・NOSTALTONE BLUE」プレゼントの投稿をリポストしてください。

GENIC X.com @GENIC_web
Kenko X.com @KenkoTokina_JP

応募締切とご注意

・締切:2025年3月23日(日)23時59分
・当選した方にはInstagram @GENIC_mag またはX @GENIC_webからDMで連絡を差し上げます。 Instagram @GENIC_mag、X @GENIC_web 以外のアカウントから連絡を差し上げることはございません。偽アカウント、フィッシング詐欺のアカウントにご注意ください。
・当選は公開アカウントに限ります。
・賞品の発送は日本国内に限ります。
・応募された方はキャンペーン規約へ同意いただいたとみなします。
・賞品引換、発送時点まで該当のアカウントをフォローされている状態が保持されていない場合、応募が無効となります。

プレゼントキャンペーンのお問い合わせ先

ミツバチワークス株式会社

Kenko NOSTALTONEのラインナップ

NOSTALTONE ORANGE

ごく弱いソフト効果で光を拡散して印象づけます。一般的なソフトフィルターには色味がありませんが、NOSTALTONE ORANGEは暖かい色味が特長的です。朝夕の太陽の光や、建物に反射する光、夜景の光を意識的に取り入れると、何気ないシーンも光の拡散効果で印象的に演出します。日中に撮影しても夕暮れの暖かい光を感じさせ、かすかに描写を柔らかくする効果もあります。夕焼けや紅葉など、暖色系のシーンでは色彩をさらに強調します。

NOSTALTONE BLUE

シャドウを明るくすると同時にハイライトを抑える効果があり、柔らかな階調でノスタルジックに描写します。また、ブルーを利かせた光学設計になっており、写真全体が青く色カブリするような効果ではなく、青空のシーンで空や影(陰)にかすかにブルーの色味をのせて爽やかな印象にします。明るく持ち上げたシャドウにかすかに利かせたブルーの色味がアニメチックな雰囲気に。光を拡散させる効果もあります。

「撮影体験に、さらなる喜びを」

カメラ用光学フィルターの専門ブランドである「Kenko Filters」。60年以上の歴史を持つ光学設計のノウハウを結集した、ブラックミストシリーズなどの高品質な光学フィルターは、写真や映像に豊かな表現力を与え、クリエイティブな可能性を広げます。

”共鳴” | Kenko Filters

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