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プロフィール
くさのしほ
写真家 1994年生まれ、千葉県出身・東京都在住。6歳と2歳の女の子を育てながら、家族写真を中心に出張フォトグラファーとして活動中。長女の出産を機にカメラを購入し、子どもの成長や、ありのままの家族の日常を撮り続けている。
初めてフィルムシミュレーションを使ったあの日、雷に打たれたかのような衝撃を受けた
私にとって写真とは、子育て中の自分を救ってくれた、魔法のようなもの。手がつけられないほどのイヤイヤも、正直つまらない毎日の公園も、カメラを持って行くだけで楽しくて、大変なことも愛おしいと思えました。子育てでいっぱいいっぱいになりそうなとき、いつも私のことを救ってくれたのは、間違いなくカメラという存在でした。
そしてカメラは、もはや暮らしの一部のような感じです。手に取りやすいリビングの棚にいつも置いていて、子どもの保育園のお迎えだったり、ただコンビニに行くだけだったり、なんでもないときも首にぶら下げて持ち歩いています。よく撮るのは、我が子たち。あとは、お花や、光や影がキレイだなと感じたところをよく撮っています。
写真をはじめて5年、これまでに複数台の富士フイルムのカメラを愛用してきました。最初は、別のメーカーのフルサイズカメラを使っていたのですが、大きくて持ち出しづらいこともあり、もう少し気軽に持ち運べる小ぶりなカメラが欲しいなと思いはじめました。それがきっかけで、迎え入れたのが、富士フイルムの「X-E4」でした。
カメラ仲間から、「フィルムシミュレーションのCLASSIC Neg.がすごい!」という話を聞いていたので、最初の1枚目からCLASSIC Neg.に設定して撮りました。ファインダーを覗いた瞬間、もう、めちゃくちゃ好き!と。大袈裟かと思われるかもしれないのですが、雷に打たれたくらいの衝撃でした(笑)。あの日から、私は富士フイルムの虜です。それからX-T4に乗り換え、そのあともX-T5、X-E5と、発売と同時に購入し、愛用しています。
とにかく、富士フイルムにしか出せない色が大好きです。自分好みのフィルムシミュレーションを使えば、ファインダーを覗いた瞬間から自分の好きな色で撮れるので、本当に楽しいです。楽しいという思いが写真にも表れるのか、自然と好きな写真がたくさん残せています。
今回使った「X-T5」は、ダイヤルの配置が素晴らしく、操作がしやすいところが魅力です。絞りオートに設定し、露出補正で明るさを変えながら撮影することが多いのですが、ダイヤルがとっても回しやすく簡単で、動き回る子どもを撮影するのも手こずらずに、瞬時に撮影することができます。また、あえてシャッタースピードを遅くしてブレた写真を撮りたかったり、逆に暗い室内ではブレないように調整したりなど、どんな撮影も迷わずすぐに設定して楽しむことができます。
また、重くも大きくもなく、カメラを握りやすい。それでいて画質がとても良いところも気に入っています。よく写真をプリントするのですが、紙に印刷したものもすごくキレイです。ダブルスロットのため、SDカードの破損などもしもの時に備えられて安心できるところや、手ブレ補正がついていること、選べるレンズが豊富なこと、そして見た目が可愛いことも魅力です。
そして何より、やっぱりフィルムシミュレーションが一番の魅力です。ぐちゃぐちゃに散らかった家の中も、いつも通っているなんてことない散歩道も、フィルムシミュレーションを設定して撮るだけで、「なんかいい感じ」に残せることは、X-T5だけに限らない、富士フイルムのカメラの強みだと思います。
My favorite フィルムシミュレーション
X-E4を購入してすぐ、試し撮りのつもりで娘を連れて夕暮れ時に散歩に出かけました。本当に毎日毎日通るなんてことない道で、ただ娘が歩く後ろ姿を撮ろうとファインダーを覗いたら、目の前の景色がどこか懐かしくドラマチックに映っていました。あれほどまでに心が動いたのは、後にも先にもあの一度だけだと思っています。以来、「CLASSIC Neg.」はずっと好きです。
今回は、CLASSIC Neg.に加えて、「NOSTALGIC Neg.
」と、今まであまり使用していなかった「MONOCHROME+ Ye FILTER」も試してみました。MONOCHROME+ Ye FILTERがとってもよくて。コントラストが強すぎず、柔らかい雰囲気に仕上がるので、とても使いやすいと感じました。
1:CLASSIC Neg.
やっぱり、一番好きなフィルムシミュレーション。
CLASSIC Neg.の、どこか懐かしく感じるフィルムライクな色味が好きです。最も好きだと感じる色が「緑」で、その次が「赤」。バキッと発色の良すぎる緑色はあまり好きではなくて、その点、CLASSIC Neg.で撮る緑は、彩度が抑えられているけれどとても自然で、本当に大好きな色味です。また、赤は朱色っぽく、深みのある色にしてくれるところが気に入っています。緑が多い場所を探してよく撮るようになりましたし、赤い洋服や赤い小物などを自然と集めるようになるくらい、CLASSIC Neg.の緑や赤の表現に魅了されています。
また、CLASSIC Neg.で撮った写真は、最初からフィルムライクな色味なのもあってすごく編集がしやすく、自分の好きな色に持っていきやすいと感じています。
2:NOSTALGIC Neg.
CLASSIC Neg.よりも柔らかく、可愛らしく写る気がしています。家の中での写真によく使っています。クセがないので、どんな写真にも合うのですが、インテリアや食べ物、あとはスナップ撮影にもすごく良さそうだなと、今回改めて感じました。これからどんどん使っていきたいです。
3:MONOCHROME+ Ye FILTER
コントラストが強すぎず、柔らかい雰囲気に仕上がります。カラーだと色味がたくさんあってごちゃごちゃした写真になってしまったり、自分の納得いく色を出せなかったりすることがたまにあるのですが、そんなとき、モノクロにするのもいいなと思っています。また、色ではなく、色の濃淡や肌や髪の質感を見せたいときなどに使用するのも面白いです。
くさのしほさんが恋したフィルムシミュレーションの特徴
1:CLASSIC Neg.とは?
スナップシューターに愛用されてきたネガフィルム「SUPERIA」がベース。メリハリのある階調と、彩度を抑えつつも明部と暗部の色味を変えることで深みを増した色で、立体的な表現が得られます。
2:NOSTALGIC Neg.とは?
1970年代、カラー写真を芸術として定着させた「アメリカンニューカラー」の代表作を想起させる色再現が特徴。ハイライト部を柔らかくアンバーに描写する一方で、シャドウ部も色乗りのよさでディテールを残します。
3:MONOCHROME+ Ye FILTERとは?
「モノクロ」は、モノクロ写真のモードです。通常のモノクロに加えて、コントラストを高める「イエロー(Ye)フィルター」はヒトの眼が眩しいと感じやすい黄色を吸収することができるため、自然にコントラストを強調します。モノクロは少し硬めのほうが好き、もしくはハイライトの冴えを強く見せるためグレーからシャドウがわずかに濃いめのほうがいいという場合に便利なルックです。
くさのしほさんが使用したカメラ
X-T5
Xシリーズの原点である「小型・軽量・高画質」にこだわり、写真を最優先に設計されたモデル。5軸・最大7.0段のボディ内手ブレ補正機能や、ファインダー倍率0.8倍/369万ドットの高倍率EVFを搭載。カメラの軍艦部には、ISO感度/シャッタースピード/露出補正をコントロールする3つのダイヤルを搭載。操作感を最適化したことで、従来機より小型/軽量化した557gのコンパクトボディの実現と操作性の高さを両立した一台。