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古川義高の写真展「他の花 / flower, the other」が代官山 ヒルサイドテラスで開催。人にまとわりつく“被覆”を撮った断片に見るものとは。

フォトグラファー 古川義高によるソロエキシビジョン「他の花 / flower, the other」 が2024年8月2日(金)〜8月4日(日)に代官山 HILLSIDE TERRACE EXHIBITION ROOMで開催。体を覆う皮膚をはじめ、集団の中で個を位置づける社会的立場、世界中を覆う ITネットワークなど、多様な“被覆(ひふく)”の様相をテーマにした作品が展示されます。被覆はときに呼吸がしづらく感じるほど、人間という存在にまとわりついていますが、本写真展の作品は、その息苦しさや滑稽さが受容され、まるで白昼夢を見ているような奇妙な心地良さを捉えています。

  • 開催期間:2024.8.2 ~ 2024.8.4
目次

古川義高 プロフィール

古川義高

フォトグラファー 1981年、愛知県生まれ。2010年にフリーランスカメラマンとして独立、人物写真を中心に雑誌、広告業界で活動する。2018年、VACANT原宿にて個展「考える花」を展き作家活動を始める。2019年、名古屋本郷にて個展『SWIMMING POOL』を展き、作品は英国のアート誌「AESTHICA MAGAZINE」に掲載される。 2021年、M.A.D.S ART GALLERY(イタリア)にて展覧会『YELLOW』に参加した。

食卓にあしらわれた花はいま、
何を思うだろう。
見知らぬ人々の幸福な生活は、
花にとってまるで意味をなさないのだろうか。
いつしか僕がこの世の享楽を知ったように、
花もこの愉快な世界で笑うだろうか。
いや、花は僕らを恨むだろう。
当てつけか花は、
生活の只中でぐったりと頭(こうべ)を垂らす。
その茹だった輪郭を目に僕らは、
罪悪感に誘われ花器に水を差す。
すると花はゆっくりと首をもたげ、その肉感を増し、束の間、輝いている。

古川義高

この世に生を受けた瞬間から、何かを被覆している。

雑誌や広告で活躍するフォトグラファー 古川義高の3回目となる写真展「他の花 / flower, the other」が開催されます。本展は、作家が「人間という存在は生まれながらにして様々なものに“被覆(ひふく)”されている」と語るように、体を覆う皮膚、社会的立場、ITネットワーク、パートナーの身体を守るスキンなど、多様な被覆の様相をテーマにした作品で構成されています。被覆される人間の姿は、花瓶に生けられた花の写真にも投影されており、展覧会タイトルの「他の花」という言葉には、“他”とは“己”の存在によって認識され、逆に“己”とは“他”の存在によって理解されるという思いが込められています。また、写真と共に作家自らが作成した複数のテキストも披露。写真作品のキャプション(説明)としてではなく、一つひとつのテキストを自立した作品として楽しめる構成になるとのこと。写真とテキストの間にたゆたうものを自由に想像しながら、見る人それぞれに異なる物語を見つけて欲しいという想いが込められています。

フォトグラファー古川義高『他の花 / flower, the other』情報

開催日時

2024年8月2日(金)~8月4日(日)
2日 12:00〜19:00
3日 11:00〜19:00
4日 11:00〜15:00

オープニングレセプション

2024年8月2日(金)17:00~20:00

入場料

無料

会場

HILLSIDE TERRACE EXHIBITION ROOM

WEB

〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟

行き方・アクセス

<電車>
東急東横線「代官山駅」から徒歩で3分

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