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<心温まるバス旅を>自然と歴史と人情で彩られた三島・沼津巡り

『東海バスフリーきっぷ』を使って静岡県の三島・沼津エリアを巡る1泊2日のバス旅へ出かけてみませんか?エリア内の観光スポット付近にはバス停があることが多く、フリーきっぷ1枚あればお得に効率よくまわれます。
今回は、フォトグラファーの藤井音凛さんがモデルのなつみさんと出かけた、東海バスで巡る三島・沼津へのガールズ旅の様子をお届け!三島駅から出発して、山中城跡、三島スカイウォーク、三嶋大社、楽寿園、沼津港など、さまざまなスポットを巡ってきました。地元の人の温かさに触れ、ほっとするような時間も。何度でも訪れたくなるような三島・沼津エリアと、バス旅の魅力を紹介します。

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目次

山と海の両方を楽しめる三島・沼津エリア

伊豆半島の北部に位置する三島・沼津エリア。山の豊かな自然が楽しめる三島と、最深部は2500mという日本一深い駿河湾に面した沼津、山と海のどちらも満喫できる旅先です。さまざまな観光スポットや歴史スポットもあり、見どころはたくさん。新幹線が止まる三島駅は、各所からのアクセスも良好。気軽に何度でも遊びに行きたくなるエリアです。

1日目:三島エリア

主要駅から三島駅へ

主要駅から東海道新幹線「ひかり」または「こだま」に乗って三島駅で下車。東京駅からはひかりで約40分と、都内からもアクセスしやすく、ちょっとどこかに旅したいな、と思ったらすぐに行くことのできる場所です。三島駅からは各方面にバスが出ているので、主要観光スポットへのアクセスが便利なのも嬉しいポイント。

三島駅で三島・沼津エリアをお得に巡ることができる東海バスフリーきっぷ『三島1日券 みしまるきっぷ』を購入

三島駅へ着いたらバス案内所で、東海バスフリーきっぷ『三島1日券 みしまるきっぷ』を購入します。大人1,500円で三島市内を走る東海バスが1日乗り放題になるお得な1枚。沼津市内の一部路線も1乗車100円で利用でき、沿線4か所の施設での割引特典も付いています。
バス案内所は、改札を抜け右手側に出てすぐ目の前。フリーきっぷと一緒に時刻表や特典情報、おすすめスポットの書かれたパンフレットをもらって。スタッフが丁寧に説明してくれるので、バス旅初心者でも安心して購入できます。荷物を預けて、いよいよバス旅のスタート。

東海バスに乗って「山中城跡」へ

三島・沼津エリアのバス旅、最初の目的地は「山中城跡」です。この先にどんなスポットが待っているだろう、どんな女子旅になるのだろう、と想像してはワクワク。バスに乗って約30分後、「山中城跡」バス停で下車。バス停付近は山に囲まれつつもひらけていて、想像をはるかに超える雄大な自然が広がります。バス停の目の前で「国指定史跡・日本百名城 山中城跡」と書かれた大きな看板がお出迎え。
「三島1日券 みしまるきっぷ」を使うと、三島駅から山中城跡の間を往復するだけで、通常の運賃を支払うよりもお得になります。

山中城跡は日本が誇る貴重な文化財

山中城跡の見どころのひとつ「障子堀(しょうじぼり)」。小田原を本拠とする北条氏の城に特徴的な堀の形で、堀の中に畝状の障壁を掘り残し、堀に入ってきた敵の動きを制限することで、弓矢や鉄砲で狙いやすくしていたのだそう。当時は、堀が今より深く、畝の幅が今よりも狭く、芝生が生えておらず滑りやすくなっていたため、堀底へ落ちたら脱出不可能な、まさに蟻地獄!
昔の人の知恵と工夫が生み出した堀は、かつては戦いの場だったけれど、今となればアート。山中城跡には、スポットごとに説明板が設置されているので、時代背景も見えてきます。

山中城跡は箱根山中腹の標高約580mの位置にあり、三島の街並みや駿河湾を見渡すことができます。目の前に広がる景色に感動し、無心でシャッターを切りたくなること間違いなし。標高が高いため、夏でも涼しく澄んだ空気を全身で感じられます。

2つの池があり、「箱井戸」はかつての山中城将兵の飲料水。「田尻の池」は馬用の飲み水として使われたそう。

春には桜やツツジ、初夏にはアジサイ、秋にはヒガンバナや紅葉など、四季折々の景色を楽しめるスポットでもあります。

山中城跡公園 基本データ

<住所>〒411-0011 静岡県 三島市 山中新田410-4
(山中城跡案内所・売店)
<TEL>055-985-2970
<営業時間>山中城跡案内所・売店 10:00~16:00(12~2月 10:30~15:30)
<休業日>月曜日、年末年始
<駐車場>あり

料金

入城無料

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」から東海バスで約30分「山中城跡」バス停下車、徒歩で約3分
<車>東名自動車道「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約40分

東海バスで「三島スカイウォーク」へ

山中城跡でタイムスリップ感を味わったら、山中城跡バス停からは約5分の次の目的地「三島スカイウォーク」へ東海バスで向かいます。山に挟まれながら坂を下ると、三島スカイウォークの一部分が見えてきて、好奇心は増すばかり。三島スカイウォークは、バスに乗っているほとんどの人が下車するほど人気で、三島観光には外せないスポットです。「三島スカイウォーク」バス停は場内に位置するので、下車後の移動がなく便利です。

日本最長の吊橋、三島スカイウォーク

三島スカイウォークは、全長400mの日本一長い歩行者専用吊橋。吊橋の上からは、日本一高い富士山と日本一深い駿河湾を同時に楽しめる大パノラマが広がり、まるで空を歩いているような感覚を味わえます。スカイウォーク以外に、アスレチックやロングジップスライドなどのアクティビティや、動物と触れ合えるスポットなども。ご当地食材を使ったメニューが豊富なレストランやカフェ、お土産店もあり、あらゆる世代の人が1日中遊べる場所です。動きやすい服装や靴で訪れると思いっきり楽しめます。

吊橋は想像以上に頑丈でほぼ揺れは感じません。左手には山に囲まれた三島の絶景、右手にはロングジップスライドを楽しむ人たち。渡る前にあった恐怖感も気づけばなくなっていて、目の前の景色に夢中に。スカイウォークの圧巻の長さと、標高の高さで爽快感も抜群です。

渡りきった先で、みかんジュース専門店「甘柑みかん」の、果汁もこだわりも100%の「生みかんジュース」をいただきます。静岡県沼津市西浦で育った完熟みかんを丸ごと使用していて、果肉たっぷり。爽やかで冷たい飲み物が身体の熱を冷ましてくれます。お店の前のベンチにかわいいみかんのマスコットがいたので、同じポーズをして、はいチーズ!

近くには、スカイウォークをイメージした「空色」のオリジナルソフトクリーム「そらソフト」が食べられるお店もあります。どちらも吊橋を渡った人だけが楽しめる、この場所だけの味です。

三島スカイウォーク 基本データ

<住所>〒411-0012 静岡県三島市笹原新田313
<TEL>055-972-0084
<営業時間>9:00~17:00
<休業日>年中無休
<駐車場>あり(無料)

料金

大人 1,100円
中高生 500円
小学生 200円
幼児 無料
※イベント時や時期により、料金が異なる場合がございます。

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」から東海バスで約25分「三島スカイウォーク」バス停下車すぐ
<車>東名自動車道「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分
小田原厚木道路「小田原西IC」から約30分

【三島スカイウォーク】全長400m! 日本最長の大吊橋から望む絶景富士山

東海バスに乗って「初音入口」バス停へ

再びバスに乗って、お昼ご飯をいただくレストランへ。山道を降り、住宅街を走ります。地元の乗客に混じってローカルな道を走っていると、初めて通る道なのに馴染みの場所のような感覚に。バスの揺れも気持ちよく、だんだん穏やかな気持ちになってきます。移動中に体力も回復してきたところで、「初音入口」バス停で下車します。

レトロな洋食レストラン「アサカ」でランチ

バス停から徒歩で約3分、レトロな雰囲気のレストラン「アサカ」に到着です。大きな1枚のガラス張りの飲食スペース、黄色のトンネルのような階段と入口、と唯一無二な外観が魅力的で入る前からワクワク。

階段を上がり店内に入ると、中はレトロな家具や小物で溢れいて、ノスタルジックな空間が広がります。

2人とも「ハンバーグ和風セット」をオーダー。料理が完成するまでの間は、大きな窓ガラスから見える景色と店内の落ち着いた空間に癒されながら、ボーッと。大きな美術館に来たかのような気分です。
ハンバーグ和風セットは、洋のハンバーグと和のお味噌汁との相性が抜群。ハンバーグからは肉汁が溢れ出し、柔らかいお肉とデミグラスソースがよく絡み、とっても美味しい。しっかりエネルギーをチャージして、元気たっぷり次のスポットへ向かいます。

レストランアサカ 基本データ

<住所>〒411-0022 静岡県三島市川原ケ谷568-1
<TEL>055-971-7747
<営業時間>11:00~15:00 17:00~20:00
<休業日>第3木曜日
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」から東海バスで約11分「初音入口」バス停下車、徒歩で約2分
<車>東名自動車道「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約15分
伊豆縦貫自動車道「三島塚原IC」から約3分

東海バスに乗って「三嶋大社」へ

ランチを済ませたら、バスに乗ってスタート地点の三島駅まで戻り、乗り換えをして「三嶋大社」を目指します。「三嶋大社前」バス停で降りたら、すぐに大きな鳥居が見えます。
古くより三島の地に御鎮座し、奈良・平安時代の古書にも記録が残されている三嶋大社。地名の「三島」は、ここ三嶋大社の「三嶋」が由来だそう。大山祇命(おおやまつみのみこと)、「恵比寿様」でお馴染みの積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の、御二柱の神様が祀られています。

本殿は、2000年に国の重要文化財に指定。本殿屋根の高さは16mに及び、東海地域の古建築社殿としては最大級です。

「幸福(しあわせ)みくじ守」という、引いたら幸せになれそうなネーミングのおみくじに惹かれ、引いてみた結果はなんと、大吉!この後も素敵なバス旅が続きそうな予感です。

境内には「三島の人が幸せで、健康でありますように」というような願いが書かれた絵馬が数多く見られます。人々の三島への愛や、三島を代表する神社に祈りを捧げ大切にしようという想いが伝わってきます。

境内には鹿がいて、売店で鹿せんべいを購入して鹿にあげることができます。スタッフの方が「どこから来たの?」と気さくに声をかけてくれました。見知らぬ土地で出会った人との話は新鮮で楽しい!これぞ旅の醍醐味のひとつです。

「福太郎本舗」で縁起餅をいただく

三嶋大社 基本データ

<住所>〒411-0035 静岡県三島市大宮町2-1-5
<TEL>055-975-0172
<休業日>無休
<駐車場>あり(有料)

料金

無料
※宝物館 入館 一般500円 大学生・高校生 400円 中学生・小学生300円

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」から東海バスで約10分「三嶋大社前」バス停下車すぐ
JR東海「三島駅」から徒歩で約15分
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分

福太郎本舗 基本データ

<TEL>055-981-2900
<営業時間>8:00~16:00

【三嶋大社】源頼朝にゆかりのある神社

「TIELS TEA & TAPS(ティールズ ティーアンドタップス)」でクラフトビール片手にディナー

三嶋大社でパワーをいただいたあとは、近くの「TIELS TEA & TAPS(ティールズ ティーアンドタップス)」へ。三島のクラフトビール醸造所にカフェが併設していて、醸造所を眺めながらビールを飲むことのできる、ビール好きにはたまらないお店です。醸造所前にはビールを片手にゆっくり眺められるように、店主こだわりのカウンターが設置されています。お茶などのノンアルコールドリンクメニューも充実しているので、お酒が飲めない人も安心して入れます。

「テイスティングセット」は120mlのミニサイズで3種類の味が楽しめるメニュー。お酒に強くないけどクラフトビールは好きという人に最適です。メニュー表にはアルコール度数と「IBU」というビールの苦みを表す数値が。IBUの数値が低いほど苦味が弱く、数値が高いほど苦味が強くなります。今回セレクトした中の、「ティールズ・カモミールレモンウィート(5.2% )」は、3 IBU。苦味はほとんど感じられず、レモンとカモミールの香りが広がり、ゴクゴク飲めちゃいます。

静岡産の黄金柑(おうごんかん)を使ったビールや、梅を使ったビール、ブルーベリーを使ったビールなど個性豊かなメニューがずらり。どれも試してみたくなります。2人で旅に来て、2人でこんな風にお酒を飲めるのも、バス旅だから楽しめること!

ビールとの相性バッチリなフードメニューも魅力的です。ちょっぴり辛さのある「サラミ」は、噛むたびに旨みが出てくる、間違いのないおつまみ。本場のこだわりを忠実に再現した「フィッシュ&チップス」は、イギリスのパンガシウスという魚を使用。ビールを混ぜた衣で、臭みの軽減とホロホロ感を実現しています。

自家製BBQソースを絡めたお肉をクラッカーと一緒にいただく「ブルドポーク」。食べ応えがあり、しっかりとした味でさらにビールが進みます。飲んだり食べたりしているとお店の人が話しかけてくれ、メニューに込められた想いや世間話で盛り上がりました。帰るときは全スタッフでお見送りをしてくれるなど、心落ち着くアットホームな時間が過ごせるお店です。

TIELS TEA & TAPS 基本データ

<住所>〒411-0037 静岡県三島市泉町2-1 Sフラット1F
<TEL>055-957-4500
<営業時間>月・火曜 17:00~22:00
金曜 17:00~23:00
土曜 12:00~14:30 / 17:00~23:00
日曜 12:00~14:30 / 17:00~22:00
<休業日>水・木曜
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」から東海バスで約6分「広小路」バス停下車、徒歩で約3分
JR東海「三島駅」から徒歩で約15分
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分

絶品フルーツジュースがいただける「さいとうフルーツ」

TIELS TEA & TAPSのすぐ近くにある、カラフルでかわいらしい建物が目を引くフルーツ店「さいとうフルーツ」。地元の人に愛されながら60年以上この場所で続いているお店です。併設しているジューススタンドで、素材ごとの魅力と味わいが最大限に引き出されたフルーツジュースをいただけます。

スイカ100%の「スイカジュース」は果肉入りで、スイカを丸呑みしているような感覚!とても甘くてあまりの美味しさに感動します。ベンチでスイカジュースを飲みながら、お店の人との話に花が咲きます。地元の子供たちは近くの源兵衛川で遊んだあと、ここにジュースを飲みにくるそう。「時代が変わっても三島の人々の優しさと温かさは変わらない」というお話も。旅中に何度も三島の人の温かさを実感できる瞬間に出会えます。

さいとうフルーツ 基本データ

<住所>〒411-0037 静岡県三島市泉町14-1
<TEL>三島市泉町14-1
<営業時間>10:00~18:00ごろ
ジューススタンド営業時間
11:00〜16:00ごろ
※早目に終了する場合あり
<休業日>水曜
<駐車場>あり(3台)

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」から東海バスで約6分「広小路」下車、徒歩で約3分
JR東海「三島駅」から徒歩で約15分
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分

三島駅前の「富士山三島東急ホテル」に宿泊

バスに乗って、本日の宿泊先である「富士山三島東急ホテル」に向かいます。2020年オープンの三島駅南口にあるホテルです。1〜2階部分には商業施設「ミトワみしま」が入っていて、ホテルのフロントは2階。最上階となる14階に露天風呂付き展望温浴施設があります。

お部屋のカーテンを開けると床まで一面ガラス窓になっていて、目の前には線路と電車が。電車好きの人にはたまらないのではないでしょうか。天気のいい日には富士山が見えることも。和をイメージした優しい色合いで、木の温もりを感じながらゆったりとくつろげる空間となっています。

ミトワみしまの2階部分はテラススペースがあり、誰でも立ち寄れる憩いの場となっています。三島の街並みや、富士山をはじめ、南アルプスや箱根の山などを見渡すことができるビュースポットです。

富士山三島東急ホテル 基本データ

<住所>〒411-0036 静岡県三島市一番町17-1
<TEL>055-991-0109
<駐車場>なし(有料提携駐車場あり)

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」下車、南口すぐ
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約15分

2日目:三島~沼津エリア

「和カフェ兎月園」で朝ごはん

バス旅2日目は、バスで朝ごはんを食べに行くことからスタート。三島駅から東海バスに乗車して約3分、「本町」バス停で降ります。バス停から徒歩ですぐの「和カフェ兎月園(とげつえん)」は、創業1936年の三島にある和菓子店「兎月園」が2021年にオープンした、和菓子や朝粥、あんバタートースト、和風アフタヌーンティーなどをゆったりと楽しめる和カフェです。

オーダーしたのは、「朝粥セット」と「あんバタートースト」。朝粥セットは、お粥の蓋を開けると湯気と一緒にお出汁の優しい香りがふわりと漂い、お腹を目覚めさせてくれます。この日のデザートはフロランタンで、和食あとの洋菓子への変化球に心が躍ります。

あんバタートーストは、ふわふわの厚切りパンに、あんことバターを載せてパクリ。あんことバターが載った器は最中の生地になっているので、少し残して最後に最中にしていただきます。
店内は、1階のテーブル席と、2階のお座敷とカウンター席があります。お座敷は窓から朝日が入り込んできて心地いいのでおすすめです。

和カフェ兎月園 基本データ

<住所>〒411-0855 三島市本町2-1
<TEL>055-972-2376
<営業時間>平日9:00~18:00
土日祝7:00~18:00
<休業日>木曜
<駐車場>あり(本店駐車場)

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」から東海バスで約3分「本町」バス停下車すぐ
JR東海「三島駅」から徒歩で約10分
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分

「源兵衛川」で朝のせせらぎ散歩

ゆったりと朝ごはんを楽しんだあとは、和カフェ兎月園から徒歩で約3分の「源兵衛川(げんべえがわ)」で朝散歩を。三島は、富士山の伏流水が、街中のいたるところで湧き出ている珍しい地域で、「水の郷百選」に選ばれている“水の都”です。源兵衛川は、水の都・三島を代表する清流。初夏の夜にはホタルが舞う様子を見られることも。

こんなにも素敵なところが、三島市中心部にあるということに驚きです。

川の中に飛び石や木道等が設置してあるので、川に足をつけたり、川の中を歩けたりします。冷たい水が体をスッキリ冷やしてくれて気持ちがいい!水の温度は年間を通じて15~16℃なので、夏は冷たく、冬は温かく感じられるのだそう。

源兵衛川 基本データ

<住所>三島市芝本町

行き方・アクセス

<電車>JR東海「三島駅」から東海バスで約3分「本町」下車すぐ、または東海バスで約1分「楽寿園前」バス停下車、徒歩で約3分
JR東海「三島駅」から徒歩で約10分
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分

「楽寿園」で歴史と自然と動物に触れる

素敵な朝の時間を過ごしたら、源兵衛川からも歩いて行け、三島駅からも徒歩約3分の場所に位置する市立公園「楽寿園(らくじゅえん)」へ。天然池泉と周囲の自然林からなる庭園は、国の天然記念物及び名勝に指定されています。
園内の南側に広がる「小浜池(こはまがいけ)」。溶岩の間からの湧水で毎日水位が変化するのが特徴です。小浜池のほとりに立つ「楽寿館」は、明治維新期に活躍した小松宮彰仁親王の別邸として建てられました。数寄屋造りの様式や京風建築の優れた手法を今に伝える建造物です。

小浜池と楽寿館を見渡せる「おきな島」は、自然と歴史的建造物をゆったりと眺められる素敵なスポット。藤棚があり、取材時は藤の花が咲き終えたあとの種ができていました。

小浜池の東側にどっしりと佇む「いこいの松」。片方に伸び続ける枝に負けないようにバランスをとっているように見えます。正面から向かって左側の集合する枝の下から見る景色が圧巻なので、近くに行って見上げてみてください。曲がりくねった枝が絡み合っているような姿がかっこいい!

自然に囲まれた楽寿館周辺エリアを抜けると、「どうぶつ広場」でかわいい動物たちが待っています。ウサギや、アルパカ、ミニチュアホース、ワラビーをはじめ、多くの動物たちがのびのびと暮らしている様子を、近距離で見ることができます。

園内には、子どもが楽しめる、豆汽車や自動遊具などのある「のりもの広場」も。きっとかわいい写真が撮れるので、カメラ片手に楽しんでみて。

楽寿園 基本データ

<住所>〒411-0036 静岡県三島市一番町19-3
<TEL>055-975-2570
<営業時間>4月~10月 9:00~17:00(最終入園16:30)
11月~3月 9:00~16:30(最終入園16:00)
<休業日>毎週月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合は開園、翌日火曜休園)
年末年始(12月27日~1月2日)
<駐車場>あり(有料)

料金

300円
【年間入園券】1,000円

行き方・アクセス

<電車>正門:JR東海「三島駅」から東海バスで約1分「楽寿園前」バス停下車すぐ
駅前入園口:JR東海「三島駅」下車すぐ
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分

東海バスで「沼津港」へ

楽寿園で、歴史に触れ、自然や動物に癒されほっこりしたら、三島エリアを出て、沼津エリアへと向かいます。東海バスフリーきっぷ『三島1日券 みしまるきっぷ』は、沼津市内の一部路線も1乗車100円で利用できるのが嬉しいところ。まずは「沼津港」へ向かうべく、三島駅から東海バスで沼津駅へ。さらにバスを乗り換えて「沼津港」バス停で降ります。

「港八十三番地」で買い物&ランチ

沼津港バス停の目の前にあるのが、飲食店やお土産店が集まった複合施設「港八十三番地」。日本一の水深を誇り、お馴染みの魚から珍しい深海魚までが生息する駿河湾の魚たちを、和洋問わずの調理法で楽しめるお店が揃います。沼津港で競り落としたばかりの新鮮な魚介をリーズナブルにいただけ、一角には、世界初の深海に特化した水族館もある、人気の複合スポットです。

港八十三番地 基本データ

<住所>〒410-0845 静岡県沼津市千本港町83
<TEL>055-954-0606
<営業時間>9:00~22:00※店舗により異なる
<休業日>年中無休※店舗により異なる
<駐車場>あり(有料)

行き方・アクセス

<電車>JR東海「沼津駅」から東海バスで約15分「沼津港」バス停下車すぐ
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分

「沼津港・海天寿司 一富士丸」で寿司ランチ

魅力的なお店が並ぶ中、今回ランチに選んだのは「沼津港・海天寿司 一富士丸」。沼津港でしか味わえない鮮魚と静岡でしか味わえない食材の数々を提供しているお店です。
お店に入ると調理場の真上に、ネタの名前が力強く書かれた、インテリアと同化したアートのような看板が。迫力と活気を感じます。

このお店人気ナンバーワン「海賊船の宝石箱 こぼれ盛り」。マグロ、雲丹、蟹、海老を詰めた枡寿司で、お店の人が仕上げにお客さんの目の前で「わっしょい!」という掛け声を出しながら、いくらをたっぷり盛ってくれます。

キラキラ輝くいくらはまさに宝石!見た目もお腹も大満足の一品です。

大トロ、赤海老、かつお、富士山サーモン、ぶりの炙り5種盛り。富士山サーモンは、富士山の湧水で育ったサーモンで、脂が乗ってるのに重たくないので、何個でも食べられそう。

海天寿司 一富士丸 基本データ

<TEL>055-939-8886
<営業時間>11:00~21:00(20:30LO)
<休業日>水曜日

巨大な水門、沼津港大型展望水門「びゅうお」

海の幸を堪能したあとは、10分ほど歩いて沼津港のランドマーク、沼津港大型展望水門「びゅうお」へ。沼津港に高くそびえる巨大な水門は、東海地震の津波対策の一環として2004年に完成しました。

水門には地上30mのところに展望施設が併設されていて、富士山や箱根連山、沼津アルプスなどの山々、魚市場の活気ある様子や往来する船など、360度の大パノラマを楽しめます。キラキラと輝く海はとても綺麗で、しばらく見惚れていると、まるで海に乗っているかのような気分に。

絶景を楽しめるだけでなく、沼津の深海魚の「トリックアートゾーン」や、沼津港の歴史を学べる「NUMAZUヒストリーゾーン」、床一面が深海になったかのような「空中散歩 〜 深海スカイエリア 〜」、沼津の知られざるBAR文化を知ることのできる「沼津Barエリア」があり、沼津の世界にどっぷりと浸れます。

大型展望水門「びゅうお」 基本データ

<住所>〒410-0867 静岡県沼津市千本1905-27
<TEL>055-963-3200
<営業時間>10:00~20:00(木曜は14:00まで)
<休業日>なし
<駐車場>あり

料金

大人100円
小中学生50円

行き方・アクセス

<電車>JR東海「沼津駅」から東海バスで約15分「沼津港」バス停下車、徒歩で約7分
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約25分

【沼津港】新鮮な魚介に舌鼓。観光もクルーズも楽しめる人気観光スポット

東海バスで「すまコーヒー」へ

沼津港バス停からバスに乗って「沼津駅」バス停に戻ります。バス停から徒歩で約5分、路地裏に佇むコーヒー店「すまコーヒー」に到着です。たくさんの植物に囲まれたレトロな雰囲気のお店は、そこだけ異空間のよう。

店内はカウンター席が4席と、座敷席が1つあるのみ。小さな店内ですが、どこか懐かしさを感じる心地のよい空間です。マスターが、その日のコーヒー豆の状態に合わせ、丁寧にドリップしたコーヒーを提供してくれます。カウンターにはびっしりとコーヒーや食に関する本が並べられていて、マスターのコーヒー愛が伝わってきます。

オーダーしたのは、紙のフィルターではなく布生地のフィルターを使って淹れる、“ネルドリップ”アイスコーヒーです。マスターが真剣にドリップする姿を見ていると、こちらも瞬きを忘れてしまうほど真剣に。愛情を込めて淹れてくれたアイスコーヒーは、口当たりまろやかで酸味の効いた、暑い日にピッタリな味わい。カカオニブ入りのオリジナルマーラーカオ「すーまーカオ」と一緒にいただきます。

すまコーヒー 基本データ

<住所>〒410-0056 静岡県沼津市高島町27-2
<営業時間>9:30~18:00
<休業日>水曜
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>JR東海「沼津駅」から徒歩で約5分
<車>東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から約20分

【すまコーヒー】一滴一滴、丁寧に淹れてくれるコーヒーを沼津の路地裏で

三島駅発で帰ります

バスに乗って三島駅まで戻ったところで、今回のバス旅は終了です。新幹線改札内の売店で見つけた「みしまコロッケぱん」は、三島のご当地グルメ「三島コロッケ」がまるごと入ったパン。「第三回日本全国ご当地パン祭り」で1位を獲得したこともあるご当地パンなので、三島を訪れたらぜひ食べてみて。みしまコロッケぱんを購入したら、新幹線に乗って帰ります。

アットホームな三島・沼津を巡るバス旅

三島では雄大な緑、沼津では美しい海、と隣同士でも違った良さを堪能できる三島・沼津エリア。自然に癒され、歴史を学び、絶品料理にお腹を満たされ、人の温かさに触れ、身も心も整う。都心からこれだけ近いながら、1泊2日でぎゅぎゅっといろいろなことが体験できる、最高の旅先です。
また、新しい楽しみをたくさん教えてくれるバス旅は、ぜひ経験してほしい旅のスタイル。車窓を流れる見知らぬ景色を見えなくなるまで追いかけたり、バスのアナウンスに耳を傾けたり。地元の人々に混じりながらも、なぜだか心からリラックスできて、懐かしいような気分になります。「またいつでも帰っておいで」、そんな声が聞こえてくるようなアットホームなバス旅を、ぜひ体験してください。

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藤井音凛(オリン)

フリーランスカメラマン 1999年生まれ、鹿児島県奄美大島出身。カメラ歴5年。看護学生時代にカメラを始め、2021年より本格的にカメラマンとして活動開始。心が揺らぐ言葉と写真を組み合わせた「オリンの世界」をSNS中心に発信中。一般の方から企業まで、それぞれの想いに寄り添いながらポートレート、商品、作品撮りなど幅広い分野の撮影を手掛ける。

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