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プロフィール
川本史織
写真家/フォトグラファー 1973年生まれ、京都府出身。京都精華大学卒業。1998年から京都を拠点に活動。2005年から東京に拠点を移す。著書に、『堕落部屋』(グラフィック社)、『作画資料写真集 女子部屋』(玄光社)がある。またオリジナルプロジェクトに、アキバで働く女の子を通して見るアキバの風景『This is iDol.』、野良猫のスナップ集『猫との遭遇』、雨の日、車窓から水滴を通した風景を撮る『リキッドルゥム』などがある。2026年3月、新宿眼科画廊にて個展「堕落部屋 #ファンダム/ Daraku room #Fandom」を開催。
愛用カメラ:Nikon Z8、RICOH GR III、RICOH GR IIIx
愛用レンズ:NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
堕落部屋
散乱した部屋の中にある人生の光を写す
自らの欲望のため、
堕ちるところまで堕ちたら、
あとは這い上がるだけ。
そこには明るい未来しかない!
それが「堕落部屋」
他人と違うことで悩んだ際「これでいいのだ」という一助になれば
「『堕落部屋』と出会ったのは、某アイドルたちが共同生活をしていた寮でした。デビューを目指し日々精進する過程で、部屋の片付けなどは後回しになってしまうのでしょう。その荒れた部屋を、本人たちがそう名づけていたんです。私が撮りたいのは、ありのままの部屋と部屋主。堕落というとネガティブなイメージがあると思いますが、私はポジティブに捉えています。皆さん、とても楽しく生活していて“堕楽”のほうがあっている気がしました。そこには夢と希望と得体の知れない力が溢れていました。堕落を推奨するわけではなく、他人と違うことで悩んだ際に『これでいいのだ』という一助になればよいと思っています」。
そこには夢と希望と得体の知れない力が溢れてる
「現在150部屋ほど撮りためてきたのですが、気づいたことも多いです。近場にも秘境があるということ。リアリティはファンタジーよりも奇妙で、面白いということ。写真集として三冊目が出版できたら一区切りと思っていますが、身体が動く限り、そして"撮りたくなる部屋主"がいてくれる限りこのプロジェクトは続けていくと思います。いままでいろいろなオリジナルプロジェクトをやってきましたが、写真について考える時間を与えてくれるものです。展示や写真集は必須ではないと思っていますが、日程を決めて展示するということは、SNS投稿にはない熱量と責任が存在するので、自分の写真のグレードを上げる要素になると思います。故に、記念でも自己満足でもいいので、一度くらいは開催してみるのをおすすめします。プロジェクトは作家としての証明書みたいなものだと思っています」。
Photo Book『堕落部屋』
グラフィック社
GENIC vol.76 【堕落部屋】
Edit:Megumi Toyosawa
GENIC vol.76
2025年10月号のテーマは「 撮ることのその先へ This is My Project.」
あなたは「何」を撮っていますか? 自分の表現を説明できますか?
タイトルをつけることができますか?
オリジナルのプロジェクトを持つことは、自分の写真を「言語化」すること。
1つの企画によってまとめられた作品群からは、“作家の声”が聞こえてきます。
あなたも、写真プロジェクトを始めませんか。
一歩進む。撮ることのその先へ。