日々が愛おしくなる美しい日本語を小さな和菓子に変えて。
木の芽時、玉響(たまゆら)、待宵、薄氷(うすらい)・・・言の葉から得た着想をもとに、うつろう季節の情景や情感に輪郭を与える和菓子デザインの歳時記。
四季の変化を慈しむ日本人の感性に心が動かされます。
《春》
ほころび・東風・木の芽時・花便り・夢見草・花筏・苔むす・光芒・うたたね・木漏れ日
《夏》
翠雨・雨模様・玉響・夏木立・逢瀬・蛍火・潮鳴り・たゆたう・泡沫・夏の果
《秋》
黄昏時・残り香・待宵・初音・うつろい・夜の帳・錦秋・水鏡・木の実降る・木枯らし
《冬》
風花・閑花・銀嶺・灯火・言祝ぎ・常永久・雪華・ひだまり・薄氷・はなむけ
和菓子をより身近に感じられる厳選レシピや、うつわとの合わせ方、写真の撮り方なども収録。菓銘は英訳つきです。
《夏》の章には、猛暑を忘れさせるような涼しげな和菓子がいっぱい!
書籍情報
『和菓子と言の葉』
著者:藤原夕貴
定価:1,870円(税込)
版型:A5判ソフトカバー
出版:光文社
藤原夕貴(ふじわら ゆき)プロフィール
和菓子デザイナー/グラフィックデザイナー
出版社勤務を経て、ロンドンの美術大学へ留学。帰国後、グラフィックデザイナーとして広告・ブランディング業界で働く一方、茶道を教える祖母の影響で幼い頃から身近にあった「和菓子」に着目し、デザイナーの視点から独自の感性で和菓子を制作。自然や日常をテーマにした和菓子を始め、企業とのコラボ作品など既存の枠にとらわれない和菓子のあり方を探求、作品を発表している。