杉本優也
フォトグラファー 1988年生まれ、東京都出身。「#嫁グラフィー」発案者。テレビやラジオへの出演を機にフォトグラファーとしてのキャリアをスタートさせる。現在も妻との日々をライフワークとして撮影。
愛用カメラ:Canon EOS 5D Mark IV、LeicaQ(Typ 116)、Canon IXY DIGITAL 25 IS、Leica M10-P、EPSON R-D1s
愛用レンズ:Canon EF 50mm F1.8 II、Canon EF 135mm F2L USM、SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art
Q.初めてのカメラが欲しい!“愛せるカメラ”の選び方を教えて!
A.日々、持ち歩きたくなるカメラを選んで
「10年以上前のコンデジで撮った写真です。購入した時は中古で2,500円くらいでした。タバコよりも小さく、ストラップを付けて一日首にぶら下げていても気になりません。今でも重宝しています」。
軽くて小さいことがポイントに
「カメラが重く荷物になるからという理由で、カメラを買っても結局使わなくなってしまった人たちをたくさん見てきたから、僕は小さくて軽いカメラをすすめることが多いです。その上で、“自分が日々持ち歩きたくなるカメラ”というのは大切です。仕事では高性能なカメラに越したことはないですが、プライベートにおいては不便なカメラほど愛しく感じることも。ピントが瞬間的には合わない、MFしかないなど、そういったカメラは性能も個性的なものが多く、自分にマッチしたものを見つけた時の喜びは大きくなります。一方で、最新機種の機能美も素晴らしい。少し前まではAPS-Cとフルサイズの違いも結構大きかったけれど、最近はもうそれも気になるレベルではないと感じます。最新機種なら、何を使っても大きな不満を抱くことはないと思います」。
「CanonのEF 50mm F1.8 IIは安価で、初心者が最初に購入するのにおすすめのレンズです」。
2台目のカメラが欲しい!やっぱり同じメーカーがいいの?
“憧れ”に突き進んでみては?
「日常使いで最もよく使うカメラで、見た目も気に入っています」。
1台目と違う役割のものを
「1台目がレンズ交換式のカメラで、かつそのメーカーに強い思い入れがあるのであれば、同じメーカーもいいと思います。レンズを使い回せる以外にも、操作性が近いことや、ものによってバッテリーが共通しているなど、メリットもたくさんあります。とはいえ逆に、さまざまなメーカーで遊ぶ楽しさも写真にはあるでしょう。僕自身は、1台目と2台目では、役割の違うカメラを選びました。大きなフルサイズのカメラから、次は小さくて取り回しのいいカメラにしました。小さいカメラでも写真が上手い人に僕はすごく憧れがあって、そういう視点で選んでもいいと思います。見た目も重要で、格好いいでも可愛いでもいいので、持つとワクワクしながら玄関を飛び出せるようなカメラがおすすめです」。
GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】杉本優也/Q.“愛せるカメラ”の選び方を教えて!/2台目は同じメーカーがいいの?
Edit:Chikako Kawamoto
GENIC vol.67
7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。