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変わってしまった故郷、変わらない人々。宛超凡 写真展「帰去来2023」が東京 四谷で開催

「人と風景」というテーマで写真作品を制作する、宛超凡の写真展「帰去来2023」が東京 四谷のTOTEM POLE PHOTO GALLERYにて、2024年3月5日(火)〜3月17日(日)に開催。22歳で来日し、2023年に4年ぶりに故郷に戻った宛超凡の目に映る風景はすっかり変わってしまっていた。宛超凡がそこで撮ろうと思ったのは自分のよく知る身近な人たちだった。

  • 開催期間:2024.3.5 ~ 2024.3.17

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宛超凡(Wan Chaofan)

1991年 中国河北省固安県出身
2016年 第4回KAWABA NEW-NATURE PHOTO AWARD・川場村賞、第5回キヤノンフォトグラファーズセッション・キヤノン賞
2021年 東京藝術大学美術研究科博士課程修了
2021年 第44回写真新世紀・優秀賞
2023年 第24回三木淳賞受賞
STAIRS PRESS共同創設者

宛超凡 Instagram
宛超凡 WEB

故郷は変わってしまったが、そこに暮らす人々は変わっていない

16歳の時に天津の高校に転校した。その当時は2週間に1回の頻度で実家に帰り、服を洗濯し、食べ物を調達していた。18歳の時に気候も食事も言葉も全く異なる重慶の西南大学に入学した。実家に帰るのは半年に1度になり、久しぶりに合う家族とお酒を飲んで、食卓を囲むのが楽しみになった。22歳の時に留学の為に日本にやって来た。実家に帰るのは1年に2週間ほどになってしまった。その後、コロナ禍の影響で帰省が叶わず、2023年に4年ぶりに実家に戻った。新しい市街地に立った時、その様子は著しく変化していて、私には全く道筋がわからなかった。
2008年から、故郷の様子が徐々に変わり始めた。高層住宅が多く建てられ、郊外の荒れ地には新しい工業地帯が作られた。しかし、私の故郷に対する印象は、主道路が3本しかなく、5階建ての団地が立ち並ぶ小さな町のままだ。私は故郷の変化のスピードに全くついていけていない。
期待に満ち溢れ、楽しい気持ちで故郷に戻ったとき、私はただ写真をたくさん撮りたかった。カメラを握って故郷の街を歩くと、ファインダー越しに見た風景は、全く知らない風景というか、ほかの中国北方の小さな町と変わらない風景というか、どこにも帰属感の持てない風景だった。故郷は変わってしまったが、幸いなことにそこに暮らす人々は変わっていない。人と人とのつながりだけが、私とこの街とのつながりとなった。そこで小さな町の風景を撮るのではなく、人を撮ってみようと思った。なぜかというと、私のよく知る身近な人たちだから。

宛超凡

宛超凡 写真展「帰去来2023」情報

開催日時

2024年3月5日(火)〜3月17日(日)12:00~19:00
休廊日:月曜

入場料

無料

会場

TOTEM POLE PHOTO GALLERY(トーテムポールフォトギャラリー)
〒160-0004 東京都新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F

TOTEM POLE PHOTO GALLERY Instagram
TOTEM POLE PHOTO GALLERY X
TOTEM POLE PHOTO GALLERY WEB
Google Map

行き方・アクセス

<電車>
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」2出口から徒歩で7分
東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」2出口から徒歩で10分
都営地下鉄新宿線「曙橋駅」A1出口から徒歩で7分

  • 【お問い合わせ先】
  • TOTEM POLE PHOTO GALLERY
  • tppg.jp

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