都心で見つけた自然スポット「等々力渓谷公園」

東京都世田谷区を流れる「谷沢川（やざわがわ）」によってできた谷である、等々力渓谷。東京23区内唯一の渓谷で、緑と川に恵まれており、東京都指定名勝に指定されています。
最寄駅の東急大井町線「等々力駅」から等々力商店街を抜けて徒歩約３分、そこには自然あふれるオアシスが広がっています。都心にいるのを忘れ、まるで別世界に足を踏み入れたような感覚に。

等々力渓谷公園内には渓谷の他、等々力不動尊や日本庭園、古墳時代〜奈良時代に造られたと推定されている横穴古墳などがあり、見どころがたくさん。
ハイキングを楽しむ人や、家族やペットと散歩を楽しむ人、写真撮影を楽しむ人など多くの人が訪れます。また、春には桜、秋には紅葉のスポットとしても人気です。

等々力渓谷公園へは、入り口にある階段を降りて入ります。階段を降りていくと、いきなり目の前に広がる豊かな自然に驚かされます。
まずは谷沢川下流に向かって約１kmの渓谷の散策路を歩きましょう。さまざまな動植物を見ながら、穏やかな風が吹き抜ける心地よい空間に癒されて。また、至る所に湧き水を見ることも。

等々力渓谷にかかる赤い橋、「ゴルフ橋」。この名前は、昭和の初めに旧下野毛、等々力村に広大なゴルフ場があったことに由来しています。等々力渓谷のシンボル的存在であるゴルフ橋。緑に囲まれた空間の中に、鮮やかな赤色が目を引きます。

等々力渓谷公園内にはゴルフ橋以外にも赤い橋があります。緑の中を散策しながら探してみては。

渓谷の南端にある、「等々力不動尊」。正式名称は「瀧轟山明王院」といい、真言宗中興の祖、興教大師が開いた満願寺の別院です。不動尊の階段下には「不動の滝」があり、今も滝に打たれて行をしに訪れる人がいるのだそう。

等々力不動尊は紅葉スポットとしても有名です。
本堂前の大紅葉と大提灯の朱色の美しいコントラストが見どころ。境内の見晴らし舞台から渓谷方面を見下ろせば、素晴らしい紅葉の光景が見られます。

近くにある階段では、赤い絨毯が広がった光景も。

黄金色に輝くイチョウも見られます。
例年の紅葉の見頃の時期は、11月中旬から12月上旬頃までです。

等々力渓谷の下流部、等々力不動尊の対岸には、昭和36年に建築された書院建物とそれをとりまく日本庭園があります。
日本庭園にはびっしりと竹が生えた竹林があり、鳥のさえずりを聞きながら竹に囲まれた道を歩くと心が落ち着きそうです。
書院の先には芝生公園があり、天気の良い日にはレジャーシートを敷いてお弁当を食べる姿も見られます。

■日本庭園
＜開園時間＞９:00～17:00（３月～10月）／９:00～16:30（11月～２月）
＜休園日＞年末年始（12/29〜1/3）

等々力渓谷公園の近くに2021年２月にオープンした、フルーツサンドとフルーツティーのお店「haluuu」。全国選りすぐりの美味しい旬のフルーツを挟んだ、見た目も美しいフルーツサンドがいただけます。
フルーツサンドやドリンクをテイクアウトして、等々力渓谷公園でランチやティータイムを楽しんで。お散歩にぴったりなhaluuuバスケットの貸し出しもしています。

■haluuu
＜住所＞東京都世田谷区等々力2-38-27-1F
＜TEL＞050-5303-1467
＜営業時間＞11:00〜17:30
＜定休日＞毎週水曜日

等々力渓谷公園から近い、築120年以上の古民家の敷地内にある、世田谷区指定有形文化財に指定されている茅葺屋根の穀倉「鈴木家住宅穀倉」も見どころです。
また、等々力渓谷公園から歩いて７〜８分のところには「玉川野毛町公園」も。かつてはゴルフ場があったところに開設された公園で、園内には東京都指定史跡である野毛大塚古墳があります。

等々力渓谷公園の散策と合わせて楽しんでみては。

等々力渓谷公園 基本データ
＜住所＞東京都世田谷区等々力1丁目22番、2丁目37から38番外
＜駐車場＞なし

料金
入場無料

行き方・アクセス
＜電車＞東急大井町線「等々力駅」下車、徒歩約3分
＜バス＞東急バス、都営バス「等々力」下車、徒歩約5分

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