小関裕太
俳優 1995年生まれ、東京都出身。2003年にNHK「天オテレビくんMAX」などで子役として俳優業をスタート。その後、ミュージカルや舞台、数々のドラマや映画に出演。「王様のブランチ」や音楽番組「BBBch」ではMCを務めるなど、俳優業に限らず幅広い活動をしている。映画「長ぐつをはいたネコと9つの命」(声の出演)や、CM「Pairs」に出演中。
Q.小関裕太さん、連載ページのデザインのインスピレーションはどこから湧いてくるの?
A."好き"の想いが毎回のページづくりのスタートであり原点
好きなものを”好き”と言える強さをまとって
小関裕太作成の実際のレイアウト資料
連載写真の納品と同時に、希望レイアウトの資料や手描きテキスト、今回のページへの想いや説明などを編集部と共有。3パターンほどあるときも。これは、渡邊圭祐さんを撮り下ろしたときのもの。
最終の誌面デザイン
連載「スキ Vol.6 日常」より2ページ抜粋(GENIC vol.60)
希望レイアウトを元に、デザイナーは5~6パターンのデザインを作成し提案。
そこからさらに詳細を相談しながら、最終デザインに落とし込んでいく。
「毎回インスピレーションの元はそれぞれですが、ベースにあるものは同じ。この連載の原動力や発想の元は好きという感情です。10代の後半ごろでしょうか、好きなものを好きと言い切れる強さに出会い、徐々に心に正直に好きと言葉で発せられるようになっていきました。それは好きな趣味にも、好きな景色にも、好きな画角にも、そして好きな人にも。好きというのは時に勇気が必要ですが、この言葉にはとてつもないパワーがあります。僕のこの連載では、描きたいものを描いていいと、自由な場所をもらっています。『スキ』という連載名も自由につけさせてもらいました。好きなもの・好きな人を撮りたい!という想いが毎回、ページづくりのスタートです。参考にしているものを一つ挙げるとすれば、街中で出逢う広告や雑誌です。ページづくりをするまではこういったものを表面だけでしか受け取っていませんでしたが、自分自身が撮った写真を生かすページを作るにあたって、今は表面ではなくクリエイター目線で広告や雑誌のページの内面を見るようになりました。月に一度は必ず本屋に行き買い漁り、書いてある情報よりも載っている写真よりもまず先にレイアウトを見ます。面白いのが、紙の雑誌だからこそ生きるページもあるし、デジタルだからこそ生きるページもあるんですよ。それを吸収するのがまた楽しい。好き。『写真がいい雑誌』『レイアウトがいい雑誌』で振り分けて本棚を彩らせるのもまた、写真に次ぐ僕の趣味です」。
今までで印象に残っている誌面デザイン
連載「スキ Vol.5 芸人 長谷川忍」より2ページ抜粋(GENIC vol.59)
「忍さんのかっこいい部分を撮る。というのが自分で作ったテーマでした。新宿での待ち合わせに、カーキ色のセットアップとBEAMSの袋を持って現れた忍さん。削ぎ落とされたシンプルさが、もうそこにありました。『これはモノクロだ』と確信し、プラスそこに僕との二人の関係性が表れるページにしたいと、誌面になった時をイメージしながら撮影。1ページ目の、写真から飛び出してくるようなデザインは、この構成で一つの写真と捉えられたら新しい写真の解釈として面白いのではないかと思いながら制作しました。写真雑誌GENICならではのチャレンジです」。
連載「スキ Vol.7 伝わる思い」より2ページ抜粋(GENIC vol.61)
「伝えるというその号のテーマを聞いたときに真っ先に思い浮かんだ佐藤栞里さん。伝えるひと栞里さんの、笑顔や何事に対してもひたむきな姿が好きなので、ダメもとでオファーして叶いました!この回の構成は僕の周りで人気があり嬉しかったです。栞里さんの人柄のイメージや、撮影場所にあったモニュメントなどを組み込んで制作。寝転んでいる写真を見たマネージャーから『カメラマンなら上から撮りそうなのに横から撮るんだ!距離感や関係性が見えて素敵でした』と言われたのも印象的でした。MCの時と違う栞里さんの顔が見られたのも、新鮮で楽しかったです」。
GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】小関裕太/Q.連載ページのデザインの インスピレーションは どこから湧いてくるの?
GENIC vol.67
7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。