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リサーチも重要だけれど、偶然の出会いも大切に Riki Shinagawa

レンズの先に広がる世界は、時を忘れて撮影に没頭するほどの絶景だったーー。
日本を撮り続けるフォトグラファーたちが、これぞ“新・世界遺産”にふさわしいと選んだ日本の光景を紹介します。
「世界遺産に推薦したい!日本の新百景」5人目は、その土地のリアルな空気感を切り取るフォトグラファー、Riki Shinagawaさんです。

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リサーチも重要だけれど、偶然の出会いも大切に

「行きたい場所は常にリサーチしてGoogleマップで管理していますが、旅先では偶然の出会いを求めて積極的に歩くようにしています。光が柔らかく、写真を情緒的にドラマティックに捉えることができる、朝と夕方を狙って撮影することが多いです。特に朝は地元の人が散歩している場面など、その土地のリアルな空気感をより感じることができます。また、旅先では風の動きや太陽の位置などがわかるアプリを使い、ベストな状態で撮影できるようにしています」。

SHIGA【滋賀県・近江八幡市】

<5月>江戸時代を彷彿とさせる「八幡堀の水郷巡り」

「水郷巡りや屋形船はほかにもありますが、ここまで近い距離で見ることができるスポットは少なく、さらに江戸時代を彷彿とさせる古い街並みが魅力的です。できるだけ船に近づき、かつ16〜18mm程度の広角で撮影することでダイナミックな印象に。また、滑らかな水の波紋が切り取れるようなシャッタースピードに調整しています」。

NAGANO【長野県・下高井郡】

<1月>温泉に入る野生猿「地獄谷野猿公苑」

「動物園などでは見られない、野生動物と自然が織りなす世界遺産にふさわしい光景だと思います。周辺にはたくさんの人や猿がいるのですが、ほかに誰も存在していないような、どこか儚げな印象を与える1枚にしたくてタイミングを狙いました。レタッチも寂しさを感じるような、冷たい印象に仕上げています」。

Riki Shinagawa

フォトグラファー 1991年生まれ、京都府出身。2018年、京都のクラブイベントのフォトグラファーとしてキャリアをスタート。現在は日本全国で作品撮りを行っている。大手自動車メーカーやインテリアカンパニー、さらにはミュージシャンやモデルなど、国内外に多くのクライアントを持ち、様々なプロジェクトで活動中。
愛用カメラ:FUJIFILM X-T4、Sony α7 IV、RICOH GR IIIx
愛用レンズ:XF16-55mmF2.8 R LM WR、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR、FE 24-70mm F2.8 GM II

Riki Shinagawa Instagram
Riki Shinagawa X

GENIC vol.68【世界遺産に推薦したい!日本の新百景】
Edit:Satomi Maeda

GENIC vol.68

10月号の特集は「旅と写真と」。まだ見ぬ光景を求めて、新しい出逢いに期待して、私たちは旅に出ます。どんな時も旅することを諦めず、その想いを持ち続けてきました。ふたたび動き出した時計を止めずに、「いつか」という言葉を捨てて。写真は旅する原動力。今すぐカメラを持って、日本へ、世界へ。約2年ぶりの旅写真特集。写真家、表現者たちそれぞれの「旅のフレーム」をたっぷりとお届けします。

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