心惹かれる場所や体験を想像すると旅のモチベーションが高まる
「ここに行ってみたい！この景色を見たい！というシンプルな気持ちで旅先を決めています。Googleマップはピンでいっぱい。体験することを想像するだけで旅へのモチベーションが高まります。建築物や自然、イベントなど様々なシーンを撮影しますが、いずれも自分の中の“ワクワクの直感”に従って撮ることが多い。僕の写真が、『いつかここに行ってみたい！』と誰かの好奇心のきっかけになれたら嬉しいです」。
AKITA【秋田県・秋田市】
＜12月＞圧巻の建築は世界に誇る日本の景色「国際教養大学 中嶋記念図書館」
「数年前に秋田県出身の友人からこの場所を教えてもらい、いつか行ってみたいと思っていました。実際に訪れてみると、秋田の伝統技術を生かした傘型屋根が美しく、建築好きとしてはたまらない場所でした。傘型屋根がわかりやすいように、また、建築物の不自然さが出ないよう、歪みや並行を特に意識して撮影しています」。
SAGA【佐賀県・佐賀市】
＜11月＞まさに奇跡の絶景「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」
「この景色を見るためには、日が昇る前の深夜に会場へ向かいます。天候条件で開始直前まで実施の可否がわからないという中、今か今かと飛び立つ瞬間を待ちわびる。開催のアナウンスを聞いた時には歓声が上がりました。朝焼けに照らされて大空に飛び立つバルーンを見ると、眠気も一気に吹き飛び、言葉が出ないほど感動します」。
HOKKAIDO【北海道・札幌市】
＜9月＞美しいシンメトリーと豊かな自然が印象的な「モエレ沼公園」
「友人との北海道旅行に向けてスポット探しをしていた時に、SNSで見つけたこの場所。個人的にシンメトリー構図を撮るのが好きで、人工物ではあるものの美しいシンメトリーとモエレ山の自然が印象に残っています。中心と並行を意識しながらシャッターを切っていたところ、偶然男の子が自転車で通りがかり、後ろ姿を入れた一枚です」。
Shota
IT企業会社員/フォトグラファー 埼玉県出身。大学卒業後、大手旅行代理店に勤務。その後、フィリピンへの語学留学、オーストラリアでのワーキングホリデーを経て、世界一周の旅へ。帰国後、「世界一周写真展」を東京、大阪で開催。訪れた国は41か国。現在は都内で会社員として働くかたわら、フォトグラファーとしても活動中。
愛用カメラ：Sony α7 III
愛用レンズ：FE 24-105mm F4 G OSS、FE 12-24mm F4 G、FE 100- 400mm F4.5-5.6 GM OSS
GENIC vol.68【世界遺産に推薦したい！日本の新百景】
Edit：Chikako Kawamoto
GENIC vol.68
10月号の特集は「旅と写真と」。まだ見ぬ光景を求めて、新しい出逢いに期待して、私たちは旅に出ます。どんな時も旅することを諦めず、その想いを持ち続けてきました。ふたたび動き出した時計を止めずに、「いつか」という言葉を捨てて。写真は旅する原動力。今すぐカメラを持って、日本へ、世界へ。約2年ぶりの旅写真特集。写真家、表現者たちそれぞれの「旅のフレーム」をたっぷりとお届けします。
