青い湖に浮かぶ秘境駅「奥大井湖上駅」の絶景を目に焼き付けて

奥大井湖上駅は、トロッコ列車で知られる「南アルプスあぷとライン（大井川鐵道井川線）」の駅で、1990年10月に開業しました。
長島ダムの建設に伴い誕生したダム湖（接岨湖）の左岸につき出た、半島状の場所に立地。そのため、まるで湖の上に浮かんでいるかのように見え、とても幻想的です。
青い湖と赤い橋のコントラストも美しく、フォトスポットとしても人気。列車は１日にわずか５本しか運行していないので、シャッターチャンスを逃さないように。

奥大井湖上駅は、中部地方の特徴ある駅が選出された「中部の駅100選」に選ばれたり、「COOL JAPAN AWARD 2019」を静岡県で初めて受賞したりなど、国内外から注目を浴びている駅です。
別名「奥大井恋錠駅」とも呼ばれ、恋人たちの聖地としても知られています。

アプト式とは、急勾配を上るための鉄道システム（ラック式鉄道）の一種。現在日本でこのアプト式列車に乗ることができるのは、この大井川鐵道の南アルプスあぷとラインだけです。
大井川鐵道の「アプトいちしろ駅」から「長島ダム駅」の区間は、1,000分の90（90パーミル）という日本の鉄道路線で最も急な区間となっています。アプト式機関車は、坂道専用の歯車「ラックホイールピニオン」と、線路の真ん中に設置された歯形レール「ラックレール」とを噛み合わせて急坂を上り下りします。
歯車やレールに注目して、普段見ている列車との違いを楽しむのも奥大井湖上駅での楽しみ方のひとつ。

駅の前後にかかる約200mの鉄橋「奥大井レインボーブリッジ」は、線路脇の通路が遊歩道になっていて、歩いて渡ることができます。タイミングがよければ、すぐ真横を列車が通過することも。
湖底からの高さは約70mにも及び、橋の上から見下ろすとスリル満点！美しい大自然に囲まれながら、贅沢な散歩コースを楽しんで。

奥大井湖上駅の奥の休憩用コテージに、期間限定でオープンしている「晴耕雨読 湖上駅cafe」。駅のホームから階段を登った先にあり、ハンモック席がある１階は、誰でも利用することができます。
２階はイートインスペースで、駅のホームや湖を眺めながら、ドリンクや食事やスイーツを楽しめます。

ぜひ食べてみたいのが、奥大井湖上駅をイメージして作った「蒼い湖上カレー」。湖と同じ鮮やかなブルーがインパクト大！
味は、ココナッツミルク入りのまろやかなカレーで、ほんのりとスパイスが効いているそう。
目の前の青い湖を眺めながら、青いカレーを味わってみて。

同じ奥大井エリアには寸又峡温泉のそばに「夢の吊橋」があり、奥大井湖上駅から車で40分くらいで行けます。
夢の吊橋は、ダム湖に架かる約90mの吊り橋。トリップアドバイザーの「死ぬまでに一度は渡りたい 世界の徒歩吊り橋 10」にランクインしたことも。
奥大井湖上駅とあわせて訪れて、絶景スポットをハシゴするのもおすすめです。

夢の吊橋の近くには「SHOP&CAFE 晴耕雨読」があり、ハンモックに揺られながらゆったりとした時間を過ごせます。お土産もたくさんあるので、帰りに立ち寄ってみては。

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