【撮影がもっと好きになる写真術 #8】綾さんに聞く「影を作り出して取り入れる」ブツ撮りのコツ

GENIC編集部

「好きなように撮る」。これが写真の楽しさです。でも、あの人みたいに撮ってみたい、もっと自分らしい表現を探りたい。そんな向上心や情熱を持って写真を学ぶことも、とても大切なこと。
そこで、“あの人”の表現が教えてくれる、とっておきの写真術をご紹介。
#8は、綾さんの「影を作り出して取り入れる」です。

影を作り出して取り入れる

#アンティークと日々の暮らし というハッシュタグでたくさんの写真をポストしている綾さん。大好きなアンティークと過ごす日々の中で見つけた、美しさや違和感などの発見を表現する場、として作ったアカウントなんだそう。中でも、あえて影を作り出し、それを生かして撮影された写真たちがとても素敵! 綾さんに撮影のコツを教えてもらいました。

「オールドレンズで優しくボカして撮影したので、影も少しふんわりとしています。眼鏡は夫がプレゼントしてくれたアンティークのもの、敷いている楽譜は新婚旅行で訪れたフィレンツェの古書店で購入したものです。日頃から思い入れのある物の魅力を伝えるために撮影しています。」
by 綾

「洋書のページを、めくれかけたように見せるためドライフラワーで固定しました。斜光で撮影することにより、影の落ちる位置を計算して立体感を演出しています。洋書は古書店で購入、ドライフラワーはお花屋さんで買ったミモザを自分でドライにしました。フェイクや造花を使うことはなく、いつも本物を使用しています。」
by 綾

「ウェディングドレスのレース模様が美しかったので、光にかざし、レースの影を落としてみました。ドレスは自身の式で着用した70年代のアメリカのヴィンテージの物です。一点物を写真に取り入れることで、自然と写真にオリジナリティーが加わるかなと思います。同じレースでも被写体との距離や角度、光の強さによって生み出される影の形や濃さが異なり、多様な表現ができるのが魅力です。」
by 綾

Shooting Tips

「必ず部屋の灯りを消して、自然光のみで撮影をしています。季節や時間帯によって光が差し込む場所や角度、光の柔らかさが異なるので、日頃から部屋にどんなふうに光が入るかをチェックするようにしています。主に斜光や半逆光で撮影することが多く、被写体の陰影を強調し、立体感が出るよう意識しています。被写体にどの角度からどんなふうに光が当たると、どんな影が現れてどんな表情になるのかを知ることが大切です。」
by 綾

綾 写真家。1991年生まれ、兵庫県出身。カメラ歴は5年。趣味の作品撮り以外にも、アンティークを用いて商品撮影を行ったり、物撮り写真教室で講師としても活動中。

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Edit:Izumi Hashimoto

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