【私が創り出すときめきの世界 #4】“掛ける季節”を提案する花作家かけはなやさん

「好き」という気持ちは、頑張る原動力になる。
「好き」がどんどん膨れ上がると、自分だけの特別が欲しくなる。
「自分だけの特別」を創り上げ、世に放つことで「好き」を伝道させているアーティストたちをクローズアップ。
#4では、花作家 かけはなやさんの一途な思い、そして溢れ出る情熱に迫ります。

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かけはなや

花作家 千葉県出身。会社員を経て、栗城三起子氏が主宰する「Hana Tutumi」Proコースにて“かわきばな®”を学び、2017年「かけはなや」として活動をスタート。
作品制作に加え、ワークショップや個展を開くなど精力的に活動中。

「季節のかけはな」

「ピンクの花をグラデーションのように重ねると、甘さが抑えられて大人のピンクになるから不思議です」。

"草花と光や空気が一体になった美しさに惹かれる"

そもそも掛け花とは、壁などに花器を掛けて生ける生花の形式や、四季の花鳥を薬玉のように作った飾りのこと。そして、かけはなやさんが表現する“季節のかけはな”とは、
「乾いた草花やこれから乾く草花を一緒にして束ね、それらが混じり合いながら乾いた先にある美しさ、季節や時の重なりを“かけて”楽しむもの」。
もともと一般的なドライフラワーは好きではなかったというかけはなやさんがこの世界に目覚めたのは、“かわきばな®”という乾いてもなお瑞々しく生命力に溢れたドライフラワーをInstagramで目にしたことがきっかけ。
「この美しいものはなんなんだ!と衝撃を受けてすぐに書籍を購入し、さらに“かわきばな®”のクラスに入って技術を学びました。自らのブランド屋号を決める際、元来重視していた日本らしい響きと、私が作りたいスワッグやリースは壁に掛けるスタイルであることから“かけはな”という言葉を選びました。従来のドライフラワーは季節を問わずに楽しむイメージですが、かけはなは暮らしの中に季節を掛けて、草花とともに移り変わる四季の美しさを楽しんでもらいたいと思っています」。

「風鈴のようにゆらゆらと風にそよぐスワッグ」。

Q . あなたにとって、かけはなとは?

当たり前にあるもの
「実はかけはなやを始めたときは、大病の治療中でした。その後、季節の草花を追いかけながらひとつひとつ季節を越えて、今があります。これから先、おばあちゃんになり、それが仕事という形ではないとしても、草花を束ね、季節を過ごしていると思います。私にとってかけはなは趣味でも仕事でもなく、当たり前にあるものです」。

「黒柴店長の”あずき”に、たまにモデルを頼みます。ミラーリースとパチリ」。

Q . かけはなを通して表現したいことは?

自然の情景や生命力
「花はもちろん美しいのですが、花自体の美しさよりも、草花と光と周りの空気...それらが一体となった美しさ、力強さに惹かれます。また、四季のある日本ならではの美しさを表現することも目指しています」。

「90cm四方の箱花は、今まで作成した中で最大の作品。発注元がある長野県の少し遅れてくる春を表現し、それぞれの草花で物語のように制作しました」。

「木の実や色づいた葉で作った“秋”のかけはな。黒が背景だと、趣のある秋の雰囲気が際立ちます」。

Q . あなたにとって、自分らしいかけはなとは?

色鮮やかで、和のかおりがするもの
「茶色っぽく色褪せたイメージのドライフラワーとは異なるので、最初は、この花は何ですか?と聞かれることも多々あります。ただ、色鮮やかにすると下品にもなりかねないので、自然でありながら鮮やかなものというバランスを心掛けています。色を的確に捉えられるように制作時はなるべく電気をつけず、作業は日中のみ。写真も自然光で撮影します」。

「”自分へのご褒美に”とご依頼いただいたリース。生花と乾いた草花で構成されています」。

Q . 特に好きな草花は?

乾いたときにも美しいヤマシダ
「この世界に入るきっかけとなった“かわきばな®”の書籍の中で、一番印象に残っているのがヤマシダの写真。乾いたときに美しく、“かけはなや”らしい動きを一番出せる気がします。なので、ロゴマークにもシダを使っています」。

「ご依頼主の妹様へ贈る、結婚のお祝い用バスケット。作り終わって撮影しているとちょうど光が差し込み、その美しさにご褒美をもらったような気持ちになりました」。

かけはなや Instagram

※「かわきばな」はHana Tutumiの登録商標です。

GENIC VOL.56 【私が創り出す、ときめきの世界】
Edit:Satoko Takeda

GENIC VOL.56

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