【勝ちに行く美容 Vol.12】MOVE! MO美!
自分の動く姿を見たことありますか?
SNSの流行で自分の写真を見る機会が格段に増えたとはいえ、自分を動画で見る機会ってなかなか無い。
だけど人から見えている姿って当たり前に動いているし、横からや後ろからの姿だったりする。
自撮りするときのあの顔でいられるのは、1日のうちほんの数秒のはず。
実際に会って、美しいなって思う人って大体所作が綺麗。
動き出す前の溜め。
去った後の余韻。
その場の空気まで綺麗にしてくれるような清々しさがある。
一方私は、疲れがどんより体に溜まると、首が前に出る癖がある。
どんなに好きなお洋服を着ていても、なんだかバランスがとっても悪い。
私から一気に綺麗を奪っていく。
棚に並べていると、とても美しいピンヒールもそのつま先まで意識を集中していないと、
ひざを曲げてずいぶん不格好に歩くことになる。
お仕事でご一緒するモデルさんで、長年バレエを続けている方がいる。
どんなポージングも体の軸がしっかりしていて、頭の先から指の先まで動くたびに目で追いたくなるほど美しい。
控室に戻っても、フルーツをつまむその指先までふんわりと美しい。
佇まいが美しい人になりたい。
見た目はもう若返ることができないから。
せめてあの頃、持っていなかった品のある空気をまとっていたいのだ。
アプリでは作れない"動"の自分を意識したい。
私がまとう空気のすべてが、私の印象となり、私という人だから。
「動く自分」をコントロールすれば、美しさはまだ付け足せる。
まだ逃げて行かない。
【勝ちに行く美容】バックナンバー
奥村 真理子
「趣味は皮膚」というスキンケアマニア。 様々なスキンケアアイテムを実際に利用して事実をレポートするインスタグラムは、アカウント開設からわずか8ヶ月で20,000フォロワーを獲得。
株式会社PETTERSの取締役としてアパレル会社を経営、2児の母でもある。