【勝ちに行く美容 Vol.10】語るまつげ

奥村真理子<連載コラム>

奥村真理子<連載コラム>毎週金曜日更新
自らを"皮膚の変態"と呼ぶ
スキンケアマニア奥村真理子39歳が説く
勝つための美容論!

【勝ちに行く美容 Vol.10】語るまつげ

伏し目になった瞬間が好きだ。
男でも女でも。

私に意識が集中していない愛おしき人を、なるべく側で惜しげもなく見つめていられる瞬間。
目があったままでは、なんだか照れ臭くてじっと見つめられないけど、その繊細なまつげ越しなら、優しい頬に触れることも許されるかもと思う。

恋をする2人は、見つめあっている時間よりもずっと長く、その視線が合わない瞬間に互いの細部に喜びを見つける。

知らなかった口元の小さなホクロも。
まだ微かにできはじめたばかりの目尻のシワも。

この仕事を始めてからか、私は男の目線で女を見る癖がついた。
美しい女ほど、じっと見つめるのに苦労する。

彼女たちが伏し目になった時、彼女たちを見つめることができる至福の時がやってくる。
長く緩やかにカーブしたまつげは、手入れされた白い肌に少しの影を作り、そのきめ細やかさを一層引き立てる。

ねえ、美しいでしょ。
と私に語りかける。

自分でメイクする時は、正面から鏡を捉え少し見開きがちな目に合わせてまつげを作るけど、他人から見える私は違うもの。

女はまつげで語るべきだと思う。
誰かに見つめられることを少しでも望んでいるならば。

まつげパーマ派でもエクステ派でも構わない。
ただ、細部にわたって美しいものであってほしい。

あなたを愛する人がより一層愛を深める瞬間、唯一の動は、瞼であり、まつげはあなたを語るから。

【勝ちに行く美容】バックナンバー

奥村 真理子

「趣味は皮膚」というスキンケアマニア。 様々なスキンケアアイテムを実際に利用して事実をレポートするインスタグラムは、アカウント開設からわずか8ヶ月で20,000フォロワーを獲得。
株式会社PETTERSの取締役としてアパレル会社を経営、2児の母でもある。

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