プロフィール

MARCO
会社員。2014年より写真家・岡田邦明氏に師事。2016年岩合光昭さんが選んだアサヒカメラ第3回ネコ写真コンテスト入選、2021年日本写真絵本大賞審査員特別賞受賞。2016年、18年に横浜赤レンガ倉庫ねこ写真展に出展、2020年、21年に富士フイルムフォトサロン東京・札幌にて個展開催
写真集『メイ先輩』を、辰巳出版さんより出版することになりました。いつもSNSで応援してくださる皆さまのおかげです。本当に、本当にありがとうございます。編集の小林裕子さんと長い時間をかけて何度もやりとりを重ねました。デザインはコズフィッシュの祖父江慎さん+志間かれんさんが手掛けてくださいました。そして帯には、ミュージシャンの坂本美雨さんがステキなメッセージを寄せてくださいました。奇跡のようなご縁に、感謝の気持ちでいっぱいです。完成した本を手にしたとき、まるで実家に帰ったような感覚になりました。やりたい放題のメイも含め(笑)、読んでくださる皆さまにも、あの空気を感じていただけるのではないかと思います。そして、ひとつ悲しいお知らせがあります。少し前、メイは天国へと旅立ちました。腸の炎症による緊急手術のあと、思うように回復できず――あまりに突然のことで、家族みんな、しばらくは現実を受け止めきれませんでした。わがままボディのメイではありましたが健康診断の結果は良好、まさかこんな日が来るとは思っていませんでした。もっとずっと一緒にいたかったな。よかったら、メイの日々をページの中でも見守っていただけたら嬉しいです。
収録作品のご紹介

タイトルどおり猫の「メイ」が主役の写真集で、帯には「ネコ吸い妖怪」を自称するミュージシャン坂本美雨さんから推薦コメントが寄せられています。メイは信州の山間の一軒家でMARCOさんの両親とともに暮らす猫。早くに亡くしてしまった先代猫にそっくりな風貌をしていたことから、家族として迎え入れられました。両親の愛情を一身に受けてすくすくと成長し、MARCOさん曰く「いろんな意味で肥え太っていき、ついには身も心も“ジャイアン”のようにたくましく育った」とのこと。同居する犬や猫が「ただ視界に入った」というだけで理不尽な猫パンチをお見舞いする程度には“ジャイアン”だそうです。その理不尽な様子はMARCOさんのSNSにもたびたび投稿され、容赦なく繰り出されるストロングスタイルの猫パンチや、それに屈しない同居犬猫との攻防が注目されています。メイは写真集制作のさなかに急逝し、その訃報には悲しみの声が寄せられました。MARCOさんはファンに向け、「完成した本を手にしたとき、まるで実家に帰ったような感覚になりました。やりたい放題のメイも含め(笑)、読んでくださる皆さまにも、あの空気を感じていただけるのではないかと思います。メイの日々をページの中でも見守っていただけたら嬉しいです」と語っています。


特にメイの標的になっているのがお父さんです。お父さんが新聞を読んでいると、思わせぶりに新聞の上に横たわり、モフモフのわがままボディで誘惑します。しかし、お父さんがメイを撫でようと手を伸ばした瞬間、顔面狙いの強靭な右ストレートが浴びせられてしまうのです。それでも、メイは誘惑をやめず、お父さんも懲りずに手を伸ばし……(以下同)。

それでも、お父さんが新聞を広げれば魅惑のボディを横たえ、飛び降りたお腹の上でフミフミすることもあるというから、メイがお父さんを「じつは好き」なのは疑いようがありません。この極端な「ツンデレ」もまた、多くの人からメイが愛される所以のようです。




※引用はすべてMARCO 写真集「メイ先輩」プレスリリースより
MARCO写真集「メイ先輩」情報

タイトル:メイ先輩
著者:MARCO
価格:2,200円(税込。本体2,000円)
デザイン:祖父江慎・志間かれん(cozfish)
発売日:2025年8月27日(水)
発行:辰巳出版