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今どきカメラ「Canon EOS R50 V」で撮るポートレート/あべあさみ「町中華と女の子」GENIC特別編

3月27日(木)に発表された、快適さとこだわりを両立する画作りが可能なAPS-Cミラーレスカメラ「Canon EOS R50 V」。動画撮影を中心として縦位置の撮影に適した小型軽量かつ操作性を誇り、昨今のSNS発信をメインとしたポートレート撮影にもぴったりの1台です。今回は、フォトグラファーのあべあさみさんが、「EOS R50 V」とキットレンズ「RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ」で撮影した作品を公開。あべさんオリジナル企画である「町中華と女の子」特別編として、モデルの桃果さんを撮り下ろし、作品ごとに、撮影のポイントやカメラ・レンズの使用感について紹介してくれました。記事の最後には、あべさんとEOS R50 Vで一緒にポートレート撮影、動画撮影を楽しめる、カメラ貸し出し付きのイベントのお知らせも。ぜひチェックしてください。

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目次

プロフィール

あべあさみ

フォトグラファー 1995年生まれ、東京都出身。ファッションメディア「Droptokyo」のフォトグラファー、編集者として活動したのち、2022年6月にフリーランスとして活動を開始。女性を中心にモデル、アイドル、アーティスト、俳優、声優などのポートレート他、ライブ撮影やアイドルグッズなどの撮影をしている。また、フォトグラファーだけでなく、幅広いコネクションを活かしたキャスティングなども行っている。オリジナル企画に「町中華と女の子」がある。

桃果(ももか)

2000年8月25日生まれ
出演作としてドラマ「美しい彼」、映画「消せない記憶」、「唄う六人の女」、「マンガ家、堀マモル」などがある。
岡山を舞台とした映画「Re Tune」に主役の小暮つるで出演が決まっており、2026年公開の予定。

中華店で撮影した7枚からなるフォトストーリー

今回、あべさんとモデルの桃果さんが訪れたのは、東京・高円寺にある「中華料理 七面鳥」。あべさんは、着席後から店をあとにするまでの桃果さんの自然な姿を撮影してくれました。「この記事に掲載されている7枚の写真は、1枚ずつで見るというよりも7枚すべてを通してストーリーを読み取ってもらいたいという意図で撮影しました。私が企画している『町中華と女の子』も、10枚の写真全体でストーリーを作り上げています」。

オーダー前のワクワク感は、背景に店の一部を取り入れて

レンズ:RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ 焦点距離:16mm F値:f/4.5 シャッタースピード:1/160秒 ISO5000

「席に座って、店内を見回したりメニューを眺めたりしているところを切り取った、物語の最初の1枚です。誰もが感じるお店に入ったときのワクワク感や、空腹の状態でメニューを眺めている真剣な表情を収めました。顔に光が当たるよう、すりガラスを通した光が入る席を選んでいます」。

【Shooting point】
「写真を見る人にもお店の雰囲気やどんなメニューがあるかなどが伝わるように、人物の真正面からではなく、被写体を右に寄せて店内の一部も入るようにしています。テーブルを挟んで自分が座った正面から撮影する場合、レンズによっては被写体との距離が短く、決まったアングルばかりになってしまうことが多いのですが、RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZのように広角から標準までカバーできるレンズだと、多くのバリエーションで表現できます。RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZなら、友人とカフェなどで写真を撮るときにも、距離が足りない!となることはまずないはずです」。

届いた料理をダイナミックで臨場感のある1枚として

レンズ:RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ 焦点距離:30mm F値:f/6.3 シャッタースピード:1/160秒 ISO5000

「ドンと構えるオムライスのダイナミックさを表現したくて、手前にあるサラダや餃子を少し入れて撮りました。モデルさん視点ではなく、あえて撮影者目線で撮っています。被写体の身体の一部も写すことで、その場にいるような没入感を感じられるように意識しました。奥に写るモデルさんの動きは、料理を撮ったあとに『よし、食べるぞ』とスマートフォンをポケットしまって気合を入れた瞬間です。店内は少し暗い環境だったのでISO感度を上げて撮っていたのですが、しっかり陰影がついていてレトロな雰囲気に。ケチャップや卵のハイライトもしっかり写っていて感動しました」。

【Shooting point】
「自分の目線に合わせずアングルは少し下から、レンズを30mmまでめいっぱいズームして撮影することで、オムライスの臨場感を出しています。また、ケチャップに入る光のツヤ感がわかるように意識しています」。

待望のひとくち目!とにかくシャッターを切りまくる

レンズ:RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ 焦点距離:25mm F値:f/5.6 シャッタースピード:1/160秒 ISO6400

「いよいよ待望のひとくち目!そのリアクションを切り取りました。お店に入って、メニューを見て、迷って、注文して、出来上がるのを待って、長い道のりを経た末のひとくち目はさぞ美味しいでしょう、という表情です。あまり狙って撮れるものでもないので、カメラを意識せずに食べてもらって。こちらはとにかくシャッターをたくさん切りました。RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZの電動ズームはレンズを少し回すだけで簡単にズームイン/ズームアウトができるため、たくさんシャッターを切りたいシーンでも素早く切り替えができ、とてもスムーズにいろいろな焦点距離で撮影できました」。

【Shooting point】
「自然な表情が命なので、狙って撮ることはせず、アングルも決めずに撮りまくります。きれいな写真を撮るというよりも『良い写真』を撮ることに意識をシフトすることが大切です」。

個性が表情や所作に表れる「集中の瞬間」を、すかさずキャッチ!

レンズ:RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ 焦点距離:30mm F値:f/6.3 シャッタースピード:1/160秒 ISO5000

「みなさん餃子をタレにつけるとき、絶対に集中すると思うんです(笑)。どの側面にタレをつけるかとか、素材の味を活かせるようつけすぎないようにとか、餃子の皮に穴を開けないようにとか…。そんな人それぞれの『集中モード』を切り取った1枚です。このときは、EOS R50 Vのどんな緊張の一瞬も逃さないAFの正確さに驚きました。ピントが合っているかどうかを気にする暇がないシーンもあると思うので、そんなときに信頼できるカメラだと感じました」。

【Shooting point】
「集中している表情だけでなく、個性は所作にも出ます。タレのつけ方や体勢、タレは何派かなど。手元まで引いたアングルで撮影すると、そんな個性やこだわりが1枚の写真から読み取れるようになります。緊張感が伝わってくれていたらうれしいです」。

即座にズーム!アップで「美味しい顔」をキャッチ!

レンズ:RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ 焦点距離:30mm F値:f/6.3 シャッタースピード:1/160秒 ISO:6400

「『美味しい顔の写真』といえば口いっぱいに食べ物を詰めて笑顔の写真をイメージする方も多いと想像するなかで、笑顔じゃなくても美味しさは伝わることを伝えたかった1枚です。このときはお互い無言で、夢中になって食べていたのですが、桃果ちゃんをふと見ると、明後日の方向を見ながら味わっている表情をしていました。その瞬間、急いでシャッターを切りました。咄嗟にテーブルに置いていたカメラを構えたのですが、自分自身の身体は動かさずに、少しレンズをひねっただけで素早くズームができるRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZのおかげで、表情が伝わる良い画角で撮影することができました。舌をペロッとしているのはわざとなのか無意識なのか…明かされない謎です(笑)」。

【Shooting point】
「表情を余すことなく伝えるためには、30mmまでズームして、画面が顔で埋まるように撮影するのがオススメです。とはいえ何かを食べている描写も必要ではあるので、箸で持っている餃子も入る、絶妙な画角を瞬時に探って撮影しました」。

お腹が満たされ、なんだか眠いし頭も回らない…をそのまま収める

レンズ:RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ 焦点距離:25mm F値:f/5.6 シャッタースピード:1/160秒 ISO:6400

「空腹の写真があるなら満腹の写真がないといけない。ということで、きれいに食べ終えたあとの1枚です。満腹感と幸福感あふれる表情を切り取りました。『このあとは喫茶店にでも行ってコーヒー飲もうか』なんて話をしていました。EOS R50 VとRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZのセットだと、お腹がいっぱいで、回らない頭で撮っても良い感じの写真になるからすごいと思いました。他の写真もそうですが、早くて正確なAF機能や、ISO6400でもノイズが少ない解像感、そしてレンズの絶妙な焦点距離範囲に、とても助けられました」。

【Shooting point】
「お腹がいっぱいになり、モデルも私も眠たくて頭が回らない状態だったのですが、あえて仕切り直すようなことはしていません。私もそのままの感じで、椅子の背にもたれかって撮っています。そのためちょっとあおり気味のアングルになり、このときのいい雰囲気、満腹感を出せているかなと思います」。

ラストは少しテクニックを使って、アーティスティックな1枚に!

レンズ:RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ 焦点距離:17mm F値:f/5.6 シャッタースピード:1/160秒 ISO:2500

「最後はちょっとアーティスティックに締めてみました。店からモデルが出たあとの、すりガラスの扉の向こうにいる姿を撮影しています。被写体とカメラの間に物があるとフォーカスが迷ってしまいがちですが、EOS R50 Vはこちらで何の操作もせずにAFでしっかりピントが合ってくれました。また、焦点距離17mmだと奥の暖簾も手前の扉もボケすぎてしまうことなく、しっかりと認識できることに感動しました。これまでの6枚と違って、対面の目線ではなく客観的視点で、少しテクニックを使った演出をしつつも、扉の汚れや暖簾の店名など、身近さを感じられる要素も忘れずに入れるよう意識しました」。

【Shooting point】
「扉を閉めて出ていくところを扉越しに、ピントは扉の向こう側の人物に合わせています。また、店内のISO感度のままだと自然光に対して明るすぎてしまうので、ISO2500まで下げて撮影しました。被写体も見えて、なおかつ白飛びしない数値を、モニターを見ながら見つけ出しました」。

EOS R50 Vが強みとする「動画」撮影!

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「町中華と女の子」特別編

「動画の撮影では、写真では伝えきれない、些細な表情の変化や身体の動き、料理から出る湯気などを、部分的に切り取ることを意識しました。また、中華店にあふれる笑い声や食器がぶつかる音など、環境音をあえて活かすことで、よりその場の空気感を伝えられるようにしたのもこだわりポイントです。私の場合、写真ではひとつの動作が終わった直後を写すことが多いのですが、動画では過程を伝えることができます。同じシーンで写真と動画を異なるものとして、両方撮ることはとても面白いです。とはいえ、写真と動画を撮るのは忙しい状況にもなりがちです。それがEOS R50 Vだと、コンパクトなので女性が片手で握って撮ってもまったく疲れません。写真と動画の切り替えはダイヤルを動かすだけでよく、RECボタンも上側とレンズ側の2か所にあるため、その時々の状況によって楽なほうで操作できることもうれしい点でした。また、カメラを縦位置にしても握りやすく、手ブレが起きにくいのはすごくありがたかったです。カメラの側面にも三脚穴があり、時代に合っているなと感動しました。そして、キットレンズのRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZも大活躍でした。14-30mmをカバーしており、自分があまり移動できない環境下でもさまざまな画角で撮ることができます。また、軽く回すだけでスムーズに寄り引きができる点は、非常に感動したポイントでした」。

使って実感したCanon EOS R50 Vの魅力

「私がポートレートを撮るときに意識しているのは、被写体の方との距離感と、空気感です。EOS R50 Vは、がっしりどっしりとは程遠い軽量でコンパクトなカメラなのに高機能。カメラに信頼を置きながら、撮影はラフな雰囲気でできるため、被写体のより自然な表情を引き出せると感じました。また、AF機能がとても優秀で、シャッターチャンスを逃さずに撮影できるのも魅力的でした。日常のスナップや、家族や友人をたくさん撮りたい方、カメラの基本を勉強しながら技術をつけたいと思っている方におすすめです。ボディーとRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZがセットになったレンズキットで、ほとんどのシチュエーションをカバーできます。景色も、家族やお子さんの顔もばっちり撮れます。広角までカバーされているため、カフェなどであまり動き回れない状況にもぴったり。縦の写真でもしっかり背景を入れるなど、座ったままでいろいろな写真を撮ることができます」。

【参加者募集】4/19(土)にあべあさみさんとEOS R50 Vでポートレート撮影を楽しむイベントを開催!

あべあさみさんをゲストに迎えて、EOS R50 Vで撮影ができるイベントを開催します。ポートレート撮影のポイントを直接講義してもらえるスペシャルな機会。また、イベント後より18日間無料で「EOS R50 V」と、キットレンズ「RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ」、単焦点レンズ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」をお貸し出しいたします。発売前の製品が体験できるスペシャルなイベントです!EOS R50 Vの基本操作やレンズを交換して楽しむ方法も説明しますので、カメラ初心者さん、Canonのカメラが初めての方もご安心ください。
あべさんに撮影のコツを教えてもらいたい!という方、ポートレート撮影が好きな方、Canonの最新カメラに触れてみたい方、ぜひご応募ください!選考の上、参加者にはGENIC編集部よりご連絡を差し上げます。また、体験期間中に撮影された写真は、後日GENIC WEBにて紹介します。
※イベント内容、貸出レンズは変更になる場合がございます。

イベント参加応募はこちら

ポートレートでも活躍する今どきカメラ「EOS R50 V」

初心者向けに誕生したEOS R50 Vは、被写体を美しく際立たせる大きなボケ表現や、スロー&ファストモーション動画、映画やドラマ、 MVなどで使用される雰囲気のある映像表現を手軽に撮影できる「シネマビュー」など、本格動画性能が詰め込まれたエントリー機です。シンプルなフラットボディーに、従来のEOSシリーズとは異なる2か所の動画撮影ボタンや動画モードダイヤル、低速と高速のなめらかなズームレバー、ライブ配信ボタンなどの各種操作ボタンが配置され、快適な撮影の実現へと導きます。ダイヤルやボタンは、自分好みに柔軟なカスタマイズが可能で、使い込むほどに愛機としての力を発揮。グリップや三脚穴の配置など縦位置の撮影もしやすく、縦フォーマットであるスマートフォンやSNSとの親和性が高いこともうれしい点です。

画作りに関しても3つのカラーモードを搭載。その場で手軽にクリエイティブな画作りが可能な14種の「カラーフィルター」、被写体やシーンに応じた自然な色合いを出すための「ピクチャースタイル」、そして映画やドキュメンタリー作品の現場にも使われるプロの画作り機能「カスタムピクチャー」を搭載。カラーモードから選択することで、撮影者の意図を反映したこだわりの画作りが可能です。

また、キットレンズRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZにも注目です。EOS R50 Vのために開発されたズームレンズで、RFレンズで初となる、なめらかな「電動ズーム」を搭載。画角は常用しやすい広角~標準域をカバー。レンズ単体で約181gという軽さを誇り、カメラとセットでも約551g(バッテリー、カードを含む)!片手でもさっと構えて撮影でき、速く正確なAF機能もあいまって、撮りたい瞬間を逃しません。

Canon EOS R50 V
RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ

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