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日本からはハービー・山口、瀧本幹也が参加。ライカギャラリー開設50周年記念写真展「Personal Perspectives」がドイツで開催

ライカギャラリー開設50周年記念写真展「Personal Perspectives」が、ドイツのライカギャラリー ウェッツラーにて、2026年6月26日(金)~9月20日(日)に開催されます。本展は、世界各地のライカギャラリー協力のもと、歴史に名を残す名作から新たに世に送り出された現代の秀作まで50点の写真作品をセレクトした、バラエティに富んだ内容の写真展。ワーナー・ビショフ、エリオット・アーウィット、ジャンニ・ベレンゴ・ガルディン、トーマス・ヘプカー、ブルース・ギルデン、バーバラ・クレム、ラルフ・ギブソン、ジョエル・マイロウィッツという写真界の重鎮の作品が選出されており、日本からはハービー・山口、瀧本幹也が参加しています。

  • 開催期間:2026.6.26 ~ 2026.9.20
目次

プロフィール

ハービー・山口

写真家 1950年東京都出身。中学2年生で写真部に入る。大学卒業後23歳でロンドンに渡り、10年間在住、劇団の役者をする一方、写真活動に励む。折からのパンクロックのムーブメントの中、ミュージシャンのポートレートが高く評価された。幼年期に患った病歴の末、写真のテーマを「生きる希望」とし人物を撮り続けている。写真の活動に加え、エッセイの執筆、ラジオのパーソナリティー、ギタリスト布袋寅泰に歌詞を提供するほか、テレビ番組「徹子の部屋」に出演するなど幅広い年代層から支持されている。2011年度日本写真協会賞作家賞受賞。大阪芸術大学客員教授、九州産業大学客員教授を経て現在は日本写真芸術専門学校校長を務めている。作家名の「ハービー」は、敬愛するジャズフルート奏者ハービー・マンに由来する。

瀧本幹也

写真家/撮影監督 1974年生まれ、愛知県出身。1998年、瀧本幹也写真事務所を設立。広告写真をはじめ、エディトリアル、作品制作、コマーシャルフィルム、映画など幅広い分野の撮影を手がける。映画撮影では、是枝裕和監督作品『そして父になる』(2013)でカンヌ国際映画祭コンペティション審査員賞、『海街diary』(2015)で日本アカデミー賞最優秀撮影賞、『三度目の殺人』(2017)でヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門を受賞。その他、CANNES LIONS GOLD、ニューヨークADC GOLD、ロンドンD&AD YELLOW PENCIL、東京ADC賞、ACCグランプリ、CLIO AWARDS GOLDなど、国内外での受賞歴多数。作品はメトロポリタン美術館(ニューヨーク)、フランス国立図書館BnF(パリ)、東京都写真美術館(東京)などに収蔵。

解説と展示作品の一部をご紹介

Alex Webb
Cotton Candy, Oaxaca, Mexico 1990

今から50年前、ライカの文化振興活動の土台として、ウェッツラーの本社内に初のライカギャラリーが開設されて以来、ライカギャラリーは充実した文化振興活動に大きく寄与するというコンセプトのもと、現在も重要な役割を担い続けています。1976年4月、ライカ初となる展示スペースが当時のライカ本社ビルのエントランスホールに設置されました。それから数十年で、ライカギャラリーはニューヨークやプラハ、フランクフルト、東京など、世界各地に展開されていきました。2008年にはカリン・レーン=カウフマンによってライカギャラリー ザルツブルクがオープン、大きな節目を迎えました。カリン・レーン=カウフマンはその後ライカギャラリー・インターナショナルの代表に就任。そしてそのライカギャラリー・インターナショナルはギャラリーのネットワークを世界中に急速に拡大させ現在は27のギャラリーを有するまでに至っています。その拡大は今も続いており、今年は上海でのオープンが予定されています。

Steve McCurry
Girl with Green Shawl, Pakistan 2002

Fulvio Bugani
Folklorico Cuba, Havana, Cuba 2019

ギャラリーや美術館など至る所で写真展が開催されている昨今とは異なり、50年前、写真展は決して一般的なものではありませんでした。その意味では、ライカに大きな先見の明があったのは間違いありません。ライカギャラリーは写真を芸術表現として、歴史の記録として、そして社会の声を伝える媒体として世界中の人々に身近に体感してもらう、という共通の目的を明確に果たしています。年間約150の写真展を開催し、現代の秀作と過去の名作の両方を絶妙なバランスで紹介しているライカギャラリーは、優れた写真作品、文化的な対話、そして写真文化の振興を象徴する存在となっています。ライカギャラリーは、写真家と世界各地の人々が出会い、思索を深め、互いに交流するための空間であるとともに、ビジュアルストーリーテリングの場を提供することで歴史、政治、社会の各分野にまつわる問題を提起して議論を促す存在であると位置づけられています。これまでの半世紀、ライカギャラリーは写真の素晴らしさと多様性の象徴として親しまれてきました。それゆえ、50周年という節目はライカにとっては記念すべきマイルストーンとなります。

Henrike Stahl
from the series “L’arc sera parmi les nuages”, 2023
Instants residency, Leica, Château Palmer

ライカギャラリーとは単なる展示スペースではなく、感情が出会う空間です。写真作品を見るだけでなく体験できる空間であり、ストーリーが目に見える形で伝わってくる空間であり、さまざまな視点が一堂に会する空間であり、ライカが大きな価値を置く『高精度性』『迫真性』『人間性』という要素が体感できる空間です。

デジタル化が進み何事もペースが速い現在の世界では、このような実空間は非常に貴重です。ここでは、アーティストと一般の人々が直接交流する機会が生まれ、対話とインスピレーションが促され、写真によって心が大きく揺さぶられます。テクノロジーと感情を融合させるとともに、クラフツマンシップと明確な意図を融合させた展示を行い、真の文化的価値を提供しているギャラリーです。

── カリン・レーン=カウフマン

© Herbie Yamaguchi

© Mikiya Takimoto

写真展「Personal Perspectives」は、世界各国のライカギャラリーに歴代の展示作品の中からお気に入りをセレクトしてもらう、というおよそ1年前に開始された企画に大きな反響があったことを受けて開催されます。ライカギャラリーでこれまでに開催された写真展は多様性に富んでいたことから、セレクトされた作品もバラエティ豊かで、いまなお輝きを放つ往年の名作から新人の力作までが揃っています。例えば、ワーナー・ビショフ、エリオット・アーウィット、ジャンニ・ベレンゴ・ガルディン、トーマス・ヘプカー、ブルース・ギルデン、バーバラ・クレム、ラルフ・ギブソン、ジョエル・マイロウィッツという写真界の重鎮の作品が選出されており、日本からはハービー・山口、瀧本幹也が参加しています。ジャンルについても、ルポルタージュ写真やポートレート写真、さらには「撮影に使用されるのはライカのカメラである」というイメージが非常に強いストリートフォトグラフィーがセレクトされており、伝統的なフォトジャーナリズムの手法が見事に反映されている作品から自由でアーティスティックな作品までが幅広く網羅されています。また、過去の「ライカ・オスカー・バルナックアワード」の受賞作にも再会できるほか、フランツィスカ・シュテンケルやリス・アランゴ、ムハメド・キリトなどの作品を通じて、往年の名作と呼応する現代的なアプローチを発見することもできます。このようなかたちで「Personal Perspectives」では、各ライカギャラリーの視点から深い専門知識とともに歴史とストーリーを紹介していくことになります。

Ragnar Axelsson
Hjelmer Hammeken, Greenland 1995

Rania Matar
Barbie Girl, Haret Hreik, Beirut, Lebanon 2006

現在ウェッツラーで開催中の本写真展では、印象的で秀逸な作品セレクションを通じて、ライカギャラリーの意義の大きさを強く感じ取ることができます。ライカギャラリーはこれまで50年にわたり、写真によって事象を認識する方法を提示し、写真の歴史のユニークな一部をかたちづくってきました。それはライカの世界の中だけに限られることではなく、世界中の写真シーンにも影響を与えてきました。そしてこの先の未来においても、ライカギャラリーは同じ役割を担っていくことでしょう。

Jürgen Schadeberg
Nelson Mandela in his former cell on Robben Island,
South Africa 1994

ライカギャラリーにはこれからも、人々の心を動かし、思索を促し、インスピレーションを提供する場であり続けてほしいと私は願っています。写真を見るだけではなく、体験できる場所であってほしいのです。そこに感情を呼び起こす力があり続ければ、ライカギャラリーは今後もずっと、写真のあり方を示す先導者として、写真家と市民が出会う場として、そして新たな視点を生む源泉として、文化的な生活においてインスピレーションをもたらす存在であり続けることができるでしょう。

── カリン・レーン=カウフマン

Thomas Hoepker
Old woman in the snow, Hamburg, Germany 1954

引用は全て、ライカ 写真展「Personal Perspectives」プレスリリースより

写真展「Personal Perspectives」情報

開催日時

2026年6月26日(金)~9月20日(日)10:00~18:00

入場料

無料

会場

ライカギャラリー ウェッツラー

  • Am Leitz-Park 5, 35578 Wetzlar, Germany
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
フランクフルト中央駅(Frankfurt Main Hbf)から、ギースン(Gießen)経由または直通の快速列車(RE)や普通列車(RB)に乗り、ウェッツラー駅(Wetzlar Bahnhof)で下車
<バス>
ウェッツラー駅の目の前にあるバス乗り場(ZOB)から11番のバス(Wetzlar Am Leitz-Park行き)に乗り、「Leitz-Park」バス停で下車

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