目次
- プロフィール
- 誰もが写真を撮る時代をどう見ていますか? ─とても良い、素晴らしいことだと思う。|森山大道と学生の往復書簡より
- 本展の見どころ
- 見どころ1:「東京都コレクション」を新しい視点で再解釈
- 見どころ2:奈良女子大学 学生によるギャラリートーク
- 見どころ3:教育・研究と美術館活動が連携した実践的な試み
- Copy/Scatter
- 光と影(1982年)
- The world of DAIDO MORIYAMA shown by AI
- 見どころ4:オンラインでも鑑賞可能な、3D都市モデルを活用したデジタル展覧会
- 見どころ5:TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクトの紹介
- 街中でも作品と出会える、デジタルサイネージ展示
- 奈良女子大学 長谷研究室とは
- 展覧会 TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト 奈良女子大学 長谷研究室「複製される感性-森山大道」情報
- 開催日時
- 観覧料
- 会場(第一会場)
- 行き方・アクセス
- 第二会場(オンライン)
- 主催ほか
- 関連イベント
- 奈良女子大学 学生によるギャラリートーク
- ワークショップ「感じたことをカタチに ―小さなキューブ型ロボットトイ・toioでつくる、動きと遊びのデザイン―」
- ワークショップ「写真の周縁を可視化する ―生成AIでつくる3D拡張表現―」
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プロフィール
森山大道
写真家 1938年、大阪府池田市生まれ。デザイナーから転身し、岩宮武二、細江英公の助手を経て、1964年にフリーの写真家として活動を始めました。1967年『カメラ毎日』に掲載した「にっぽん劇場」などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。サンフランシスコ近代美術館(1999年・メトロポリタン美術館、ジャパン・ソサイエティ(ニューヨーク)巡回)、国立国際美術館(2011年)、テート・モダン(ロンドン)で行われたウィリアム・クラインとの合同展(2012~13年)、東京都写真美術館(2020年)ほか、国内外で大規模な展覧会が開催されています。国際写真センター(ニューヨーク)生涯功労賞(2012年)、フランス政府より芸術文化勲章(2018年)、ハッセルブラッド国際写真賞(2019年)を受賞するなど世界的に高い評価を受けています。
誰もが写真を撮る時代をどう見ていますか? ─とても良い、素晴らしいことだと思う。|森山大道と学生の往復書簡より
東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が推進する「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」は、都立文化施設が有する文化資源をデジタル化して記録・保存するとともに、多様な形態での鑑賞体験を提供するプロジェクト。その一環として、都立文化施設が収蔵する「東京都コレクション」の実物資料とデジタルアーカイブを組み合わせ、オフラインとオンラインを融合するハイブリッド展覧会を開催します。また、「Tokyo Museum Collection(ToMuCo)–東京都立博物館・美術館収蔵品検索」では、3D都市モデルを活用したデジタル展覧会を通じて、誰もが、いつでも、どこでも、作品を鑑賞できる機会を提供します。
本展覧会は、森山大道写真財団の協力により、入江泰𠮷記念奈良市写真美術館で2025年に開催された「複製される感性 DAIDO MORIYAMA by NWU Nagatani Lab. Monika Orpik」の巡回展として開催。今回は、同展の展示作品に加え、東京都写真美術館が収蔵する森山大道の作品を、奈良女子大学の学生がそれぞれの視点で選定し、約140点を再構成して展示しています。森山大道の写真が次世代の感性にどう受け取られ、AIやデジタル技術を通じてどのような表現へと展開されるのか、その可能性を探ります。
会期中には、東京都写真美術館にて、本展覧会のキュレーションに携わった学生によるギャラリートークを実施。さらに、TOKYO NODE LAB(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8階)では、奈良女子大学の学生がファシリテーターを務める2つのワークショップを開催します。展示を見るだけではなく、学生との対話や実践を通して、「複製される感性」を多角的に体験できる関連イベントです。
本展の見どころ
見どころ1:「東京都コレクション」を新しい視点で再解釈
東京都写真美術館が収蔵する森山大道の作品を、奈良女子大学工学部の学生の視点から再構成し、現代的な感覚や工学的な発想を取り入れた新たな解釈を提示する企画です。学生は作品選定、テーマ設定、展示構成等の企画・運営に携わり、作品の多面的な魅力を引き出します。
見どころ2:奈良女子大学 学生によるギャラリートーク
本展覧会のキュレーションに参加した学生が、展示の見どころや作品選定の意図について解説するギャラリートークを実施。学生ならではの視点から展示のコンセプトや作品の魅力を紹介し、本展覧会への理解をより一層深める機会を提供します。開催日時は、記事末尾の「関連イベント」をご覧ください。
見どころ3:教育・研究と美術館活動が連携した実践的な試み
「東京都コレクション」を教材として活用し、学生たちが実践的なキュレーションに参加。調査・研究から展示構成に至るまでのプロセスを共有することで、“学びながら創る展示”として実験的な鑑賞体験を提供します。
入江泰𠮷記念奈良市写真美術館の展覧会カタログ「複製される感性 DAIDO MORIYAMA by NWU Nagatani Lab. Monika Orpik」より、学生のコメントを紹介します。
Copy/Scatter
被写体が被写体ならざる瞬間を写し取る森山大道の作品群を素材に、写真を断片として再構成する。箱には、面ごとに異なるモチーフを貼り分け、森山の多面性を表現するとともに、写真を印刷、複製、消費するという連鎖の可視化を試みている。上に置かれたコピー機は、観客が新たな複製を生み出す媒介となり、「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい」という森山の時間感覚を再演する。
光と影(1982年)
この作品は、『光と影』より制作している。『光と影』を眺めた際、森山さんが撮影時にどのような状態だったのかを自然と考えていた。帯文章と写真から、「世界が澄んで見え、視界に映るものの形や素材感が(いつもより)強調されて見える・敏感になっている」状態だったと考え、その状態を額全体で表現している。写真は、ものの質感や形が印象に残るものを選び、世界が澄んで見えるという洗練された状態を写真とマットのサイズ感のバランスで、形や素材感に敏感になっている状態を写真をルーペを通して鑑賞するようにすることで表現している。
The world of DAIDO MORIYAMA shown by AI
Prompt Framework and Instruction by Ahn Jun
私たちは4冊の写真集から7枚の写真を選び、それぞれをAI技術によって映像化した。森山がシャッターを切った瞬間、そこにはどんな景色が広がっていたのか。逃げる女性はどこを走っていたのか。撮影当時の街はどのように息づいていたのか。私たちは、写真に写らなかった時間や空間を想像し、AIを用いてその“見えなかった背景”の再構築を試みた。波打つ海、行き交う人々。AIが生んだ映像から、私たちの記憶にはない昭和後期の空気を感じることができた。
見どころ4:オンラインでも鑑賞可能な、3D都市モデルを活用したデジタル展覧会
3D都市モデルを活用したデジタル展覧会を「Tokyo Museum Collection(ToMuCo)-東京都立博物館・美術館収蔵品検索」にてWeb上で同時開催し、時間や場所にとらわれず、誰もが気軽に楽しめる鑑賞体験を提供します。本展覧会では、3Dで再現された都市を俯瞰しながら、森山大道の写真が撮影された場所へと自ら降り立つことができます。撮影地点に立つことで、森山がファインダー越しに捉えた〈フレーム〉と鑑賞者の目の前に広がる現在の風景が重なり合います。森山の視点を地図上の位置情報として知るだけではなく、実際にその場所に立ち、自らの身体を通して追体験することで、写真と都市、そして現在の自分との新たな関係が生まれます。森山の「撮る身体」と鑑賞者の「見る身体」が、同じ場所、同じフレームの中で重なり合うことで、これまでにない写真鑑賞の体験を創出します。
開催期間
2026年9月5日(土)~10月18日(日)予定。
Tokyo Museum Collectionスペシャルコンテンツにて公開されます。
見どころ5:TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクトの紹介
都立文化施設(江戸東京博物館、東京都写真美術館、東京都現代美術館、東京都庭園美術館、東京都美術館、江戸東京たてもの園、東京文化会館、東京芸術劇場)による、デジタル技術を活用した横断的な取り組みを紹介。空間再現ディスプレイによる国の重要文化財「旧朝香宮邸」の3Dモデルを展示するなど、各施設の魅力的な取り組みを見ることができます。
街中でも作品と出会える、デジタルサイネージ展示
オンライン上で作品を鑑賞するだけではなく、街中の大型ビジョンやデジタルサイネージなど、実際の都市空間を展示の場として活用します。森山大道の写真作品をAIによって動きや時間の流れを持つ映像へと変換し、街を歩く人が日常の中で作品と出会える体験をつくります。写真を単に映像化するのではなく、AIによって写真の世界を拡張し、現実の都市空間とデジタル表現を融合させることで、デジタル技術だからこそ実現できる新しい鑑賞体験を生み出します。
【TOKYO NODE デジタルサイネージ】
掲載場所:東京都港区虎ノ門2丁目6-2虎ノ門ヒルズB2F
掲載時期:2026年9月5日(土)~9月20日(日)
【デジタルサイネージ】
掲載場所:渋谷Rakuten Vision、新宿西口4号街路柱面、新宿西口広場
掲載時期:2026年9月5日(土)~10月18日(日)予定
奈良女子大学 長谷研究室とは
奈良女子大学工学部 長谷研究室では、先端技術と造形芸術の融合を軸に、新たな表現の可能性を探究するとともに、女性エンジニアの育成や地域文化の発信に取り組んでいます。2023年度からは、入江泰𠮷記念奈良市写真美術館と連携し、アートに関わる人材育成プログラム「あ³-the cube of a」を展開しています。2025年に開催した「複製される感性 DAIDO MORIYAMA by NWU Nagatani Lab. Monika Orpik」(企画・監修:長谷圭城[奈良女子大学工学部教授]/特別協力:大西洋[入江泰𠮷記念奈良市写真美術館 館長]/AI映像制作協力:Ahn Jun[アーティスト・奈良女子大学工学部 特任准教授])は、その取り組みの一環として実施された、学生によるキュレーション企画です。
展覧会 TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト 奈良女子大学 長谷研究室「複製される感性-森山大道」情報
開催日時
2026年9月5日(土)~10月18日(日)10:00~18:00
※木・金曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜(月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
※9月24日(木)、10月13日(火)は休館
観覧料
無料
会場(第一会場)
東京都写真美術館 地下1階展示室
- 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
JR恵比寿駅東口より徒歩約7分
東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分
第二会場(オンライン)
Tokyo Museum Collection(ToMuCo)-東京都立博物館・美術館収蔵品検索
主催ほか
主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
共催:奈良女子大学(国立大学法人奈良国立大学機構)、東京都写真美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
特別協力:入江泰𠮷記念奈良市写真美術館(一般財団法人奈良市総合財団)、一般財団法人森山大道写真財団、TOKYO NODE、ソニー株式会社、ソニーマーケティング株式会社、京都機械工具株式会社、株式会社shashasha、東京都写真美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
※事業内容は諸般の事情により変更する場合があります。
関連イベント
奈良女子大学 学生によるギャラリートーク
会場:東京都写真美術館地下1階展示室(東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
日時:2026年9月5日(土)11:00~、14:00~
参加費:無料
※地下1階展示室入口集合
ワークショップ「感じたことをカタチに ―小さなキューブ型ロボットトイ・toioでつくる、動きと遊びのデザイン―」
会場:TOKYO NODE LAB(東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8F)
日時:2026年9月19日(土)11:00~16:00(開場10:45/途中昼休憩あり)
定員:20名(先着順)
対象:工学・情報・デザイン・美術分野等に興味を持つ学生
持ち物:昼食、パソコンまたはタブレット(任意)
参加費:無料 ※事前申し込み制、申し込みは以下リンクより
ワークショップ「写真の周縁を可視化する ―生成AIでつくる3D拡張表現―」
会場:TOKYO NODE LAB(東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8F)
日時:2026年9月20日(日)13:00~16:00(開場 12:45)
定員:20名(先着順)
対象:アート、写真、キュレーション、メディア表現を学ぶ学生/デジタルアーカイブの運用や活用に関心を持つクリエイター
持ち物:パソコン、スマートフォン
参加費:無料 ※事前申し込み制、申し込みは以下リンクより
関連イベントに関する詳細・申込方法は特設ウェブサイトを参照ください。
※テキストはすべて、「複製される感性-森山大道」プレスリリースより
