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写真展「STILL/LIFE 静寂の余韻に」の見どころ
ひとが生きてゆく限り、日々さまざまな出来事が起き、心のうちにはつねに感情や思考が渦巻いています。
それでもふとした瞬間に、そのような喧騒から離れ、つかの間の静寂が訪れることがあります。そのような静寂は、ひとをそのひと自身へと立ち返らせ、生きていくことの意味や本質について深く語りかけます。
本展は、そのような「生きること(LIFE)」と「静けさ(STILL)」が出会う地点に目をこらし、そこから浮かび上がる問いをそれぞれの方法によって掘り下げる女性写真家をご紹介します。彼らの作品のなかに響く静寂の余韻は、たとえ孤独や困難のなかにあっても、ときには遠い誰かを想いながら、「それでもなお(STILL)」「生きること(LIFE)」の可能性を静かに示すものでもあるでしょう。
── 『まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険』連動企画 写真展「STILL/LIFE 静寂の余韻に」プレスリリースより
展示作品と出展作家プロフィールをご紹介
清水裕貴
清水裕貴
写真家/小説家 1984年、千葉県生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業。土地の歴史や伝承のリサーチをベースにして、写真と言葉を組み合わせて風景を表現している。2017年頃から小説の執筆を開始。主な展示に、「オランダ×千葉 撮る、物語る──サラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴」(2025年、千葉県立美術館)、「MOTアニュアル2024こうふくのしま」(2024年、東京都現代美術館)、個展「浮上」(2024年、PGI)、個展「眠れば潮」(2023年、PURPLE)、「とある美術館の夏休み」(2022年、千葉市美術館)、出版物に『海は地下室に眠る』(2023年)、『ここは夜の水のほとり』(2019年)がある。2018年、新潮社「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞。
スクリプカリウ落合安奈
スクリプカリウ落合安奈
1992年、埼玉県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業(首席・学部総代)、東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻彫刻専攻 博士後期課程修了。2026年から、東京藝術大学 美術学部 絵画科 油画専攻 非常勤講師。日本とルーマニアの2つの母国に根を下ろす方法の模索をきっかけに、「土地と人の結びつき」というテーマを持つ。国内外各地で土着の祭りや民間信仰などの文化人類学的なフィールドワークを重ね、近代はその延長線として霊長類学の分野にも取り組みながら、「時間や距離、土地や民族を越えて物事が触れ合い、地続きになる瞬間」を紡ぐ。主な展示に個展「ひ か り の う つ わ」(2026年、The Third Gallery Aya)、アーティスト・プロジェクト #2.05 個展「Blessing beyond the borders-越境する祝福-」(2020年、埼玉県立近代美術館)がある。2026年、写真集『ひ か り の う つ わ』を発表。
鈴木のぞみ
鈴木のぞみ
現代アーティスト/写真家 1983年埼玉県生まれ、東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。東京藝術大学大学院博士後期課程在籍中に、2018年度ポーラ美術振興財団在外研修員として渡英。2022年、同大学院博士後期課程修了。写真の原理を通して事物に宿る記憶の顕在化を試みている。主な展示に、個展「Slow Glass-The Mirror, the Window, and the Door」(2025年、ポーラ ミュージアム アネックス)、個展「HIRAKU Project Vol.16 鈴木のぞみ「The Mirror, the Window, and the Telescope」」(2024年、ポーラ美術館 アトリウム ギャラリー)、個展「Words of Light」(2024年、第一生命ギャラリー)がある。2025年に「第41回 写真の町東川賞」新人作家賞、2016年に「VOCA展2016 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」VOCA奨励賞を受賞。2022年、作品集『LIGHT OF OTHER DAYS』を発表。
頭山ゆう紀
頭山ゆう紀
1983年、千葉県生まれ。東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。生と死、時間や気配など目に見えないものを写真に捉える。自室の暗室でプリント作業をし、時間をかけて写真と向き合うことで時間の束や空気の粒子を立体的に表現する。主な展示に、個展「残された風景」(2025年、POETIC SCAPE、PURPLE)、「In fog」(2025年、studio 35minutes)がある。2024年、写真集『残された風景』、『In fog』を発表。
中井菜央
中井菜央
1978年滋賀県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。出版社写真部勤務を経てフリーランスとなる。モチーフだけを決め、あらかじめテーマを設定することなく制作を始め、撮影の中でテーマを見出してゆくスタイル。外界に在るもののさきに、自分の内界に潜むものを発見し、それをテーマに据えて、「私とは、世界とはなにか」を問い続けている。2023年、日本写真協会賞新人賞受賞。主な展示に、「雪の刻」(2023年、砂丘館)、「雪からはじまる」(2023年、南魚沼トミオカホワイト美術館・鈴木牧之記念館)、「雪のさき」(2022年、TURNER GALLERY)、「雪の刻」(2022年、横浜市民ギャラリーあざみ野)、写真集に「雪の刻(とき)」(2022年)、「繡」(2018年)がある。今秋、新作写真集と文章と写真を合わせた書籍を上梓予定。
細倉真弓
細倉真弓
1979年京都生まれ。立命館大学文学部、日本大学芸術学部写真学科卒業。触覚的な視覚を軸に、身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。主な展示に、個展「曖昧な決定、肉、光」(2025年、COPYCENTER GALLERY)、個展「The Fluid Gesture」(2025年、ss space space)、「METAMORPHOSIS: Heinz Hajek-Halke & The New Image-Makers」(2025年、CHAUSSEE 36 Photography)、「TOPコレクション トランスフィジカル」(東京都写真美術館)、写真集に『WALKING, DIVING』アートビートパブリッシャーズ(2022年)、『ファッション・アイ京都 BY 細倉真弓』(2022年)、『New Skin』(2021年)、『写真集 川崎 Kawasaki Photographs』(2020年)などがある。
𠮷田多麻希
𠮷田多麻希
2018年の活動開始以降、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 メインプログラム、アルル国際写真祭 アソシエイトプログラム等、国内外で発表を重ねる。コンセプトに応じて古典からデジタルまで多様な技法を選択し、物質的なプロセスを通して、日常に潜み、見過ごされがちな微細な繋がりを可視化することで、人と自然の間に「新たな均衡」を見出す視覚的な物語を追求している。
- Instagram @tamakiyoshida @tamakiyoshida_ / WEB
写真展「STILL/LIFE 静寂の余韻に」情報
開催日時
2026年7月4日(土)~7月20日(月・祝) 11:00~20:00
入場料
無料
会場
Bunkamura Gallery 8/
- 〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
JR山手線、京王井の頭線「渋谷駅」2F連絡通路直結
東京メトロ銀座線「渋谷駅」直結
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」B5出口直結
トークイベント「ギャラリストのお仕事」情報
作品の魅力を見出し、育み、ときに国内外へとその価値を伝えていく―。
アートの世界を支える重要な役割を担いながらも、その仕事について深く知る機会は決して多くありません。
本トークでは、第一線で活躍するギャラリストを迎え、作家との関わりや展覧会づくり、作品を社会へ届けるための取り組みについて、それぞれの経験をもとにお話を伺います。
ギャラリストという仕事の奥深さや、その視点の豊かさにゆっくり耳を傾けていただく、またとない機会となれば幸いです。
── Bunkamura Gallery 8 WEBサイトより
開催日時
2026年7月4日(土) 16:00-17:00
※受付 15:30~
※予約不要
参加費
無料
登壇者
MEM 石田克哉
1997年MEMを大阪で設立、2010年に東京へ移転。画廊オープン以来近現代美術を紹介。現代美術家、写真家の展覧会プログラムに加え、日本近代写真の系譜を調査し、関連企画展、出版等を手がけてきた。日本の美術・写真史を紹介しながら、西洋中心の歴史観を相対化する試みを続けている。
The Third Gallery Aya 綾 智佳
大阪を代表する現代美術ギャラリーの一つ「The Third Gallery Aya」を率いる。写真表現を中心に国内外で数多くの展覧会を企画する一方、アートフェアにも参加。日本人アーティストの魅力を世界へ発信し続けている。
株式会社コンタクト 佐藤正子(ナビゲーター)
株式会社コンタクト代表 長年にわたり日本人アーティストの海外展開を支援し、国内外の美術関係者との幅広いネットワークを築いている。
会場
渋谷ヒカリエ8階 イベントスペースCOURT
※Bunkamura Gallery 8/ 隣接