「大きな都市」を意味する「アンコール・トム」。
内部には、アンコール王朝時代の最も印象的な寺院のいくつかが点在する、アンコール遺跡群の中で、最大級の大きさを誇る遺跡です。
アンコール・トムには、巨大な5つの門があります。
北側、南側、西側にはそれぞれ1つ。東側には門が2つあり、「勝利の門」、「死者の門」と呼ばれています。
アンコール・トムの門には(中にある塔にも!)、巨大な観世音菩薩の顔が四面に刻まれているのが特徴。
最もメジャーなのは「南大門」です。他の門と比べて修復状態が良く、アンコール・ワット寺院から最も近くにあるので、ここから入る人がほとんど。
勝利の門は、人混みを避けたいインスタグラマーに人気があります。
王宮正面から延びる道の先にあり、ここからタ・プローム寺院やスピアン・トマなどの他の遺跡へ向かうことができます。
アンコール・トムの中心には、12世紀に建てられたバイヨン寺院が。
「クメールの微笑み」と呼ばれる、穏やかな微笑みの観世音菩薩の四面像が彫られた塔が林立する姿は圧巻です。
回廊に施された壮大なレリーフも見応えがあります。
特に、12世紀のカンボジアの日常生活やチャンパとの戦争の様子をモチーフにした、第二回廊にある彫刻が有名です。
これらのレリーフは、東側から寺院に入り、時計回りに見ることを前提としているので、鑑賞するときはそれに従って。
寺院の上層階は修復のために閉鎖されており、2022年までに再開される予定です。
アンコール・トムの多くの建造物が東向きなので、多くの人は順光の午前中に訪れますが、午後遅くに訪れても夕映えの姿に感動します。
アンコール・トムには他にも「象のテラス 」や「ライ王のテラス」など、撮影意欲を刺激するスポットが目白押し。
とにかく広く、足元が不安定な場所があるのでスニーカーを履いて訪れるのがオススメです。
アンコール・トム(Angkor Thom)/シェムリアップ<カンボジア>
Angkor Archaeological Park ក្រុងសៀមរាប, 17000 カンボジア
7:30~17:30
東南アジアにある世界遺産
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