プロフィール
高木由利子
写真家 東京生まれ。武蔵野美術大学にてグラフィックデザイン、イギリスのTrent Polytechnic にてファションデザインを学んだ後、写真家として独自の視点から衣服や人体を通して「人の存在」を撮り続ける。近年は自然現象の不可思議にも深い興味を持ち、〈chaoscosmos〉というプロジェクトを映像を含め新たなアプローチに挑戦し続けている。
photo:Shinnosuke Miyachi
写真集のみどころと収録作品のご紹介
京都・二条城を舞台にした『KYOTOGRAPHIE 2023』の展示や、クリスチャン・ディオールとのコラボレーションも記憶に新しい写真家・高木由利子。英国・Trent Polytechnicでファッションデザインを学び、デザイナーとしてのキャリアを歩んだのち、写真家へと転身した彼女は、当初は風景やヌードを主題としていましたが、やがてイッセイミヤケをはじめとする世界的なファッションブランドの仕事にも携わるようになりました。
こうしたファッション業界に身を置く傍ら、自身のライフワークとして長年取り組んでいるプロジェクトが〈Threads of Beauty〉です。1995年、服と人の関係の原点を探るべく始まった本プロジェクトは、30年にわたりボリビア、中国、インド、イランなど日本を含む世界13カ国を巡り、伝統服を日常的にまとう人々の姿をレンズで追い続けてきました。本作は、高木のライフワーク作品をまとめた待望の写真集です。
高木は、日本における着物のように、世界各地の伝統服が日常から消えゆく現状を惜しみつつも、現代の生活様式へと移行する上での自然な営みとして受け入れてもいます。彼女が惹かれたのは、民俗学的な記録ではなく、そこにいる人々の圧倒的な「格好良さ」です。「格好良さ」の追求は、すなわちアイデンティティの探索であり、国境を超え、そして時代を超える、永遠の命題と言えるでしょう。
本書は、1,000枚を超える膨大なアーカイブから厳選された写真群を、362ページにおよぶ大ボリュームで収録しました。全編モノクロームの静謐な写真とともに、高木が現地に降り立ち感じた純粋な驚きや感動を綴ったテキストが織り込まれています。巻末には、長年の盟友であるクリエイティブ・ディレクター 小池一子氏による寄稿も掲載。
柔光なモノクロームに衣服の原点を見つめた、不朽の写真集です。
── 高木由利子 写真集「Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」 プレスリリースより
高木由利子 写真集「Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」 情報
著者:高木由利子
グラフィックデザイン:長嶋りかこ(VillageⓇ)
定価:12,100円(税込。本体11,000円)
仕様:並製
サイズ:A4
ページ数:362ページ
ISBN:978-4-86152-992-4 C0072
刊行:2026年3月
発行:青幻舎
※特装版は完売。