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福島県にプチ旅へ。第1回:レトロが可愛い会津地方

関東からアクセスのよい福島県は、思いつきでのサクッと旅や週末旅行に最適。しかも見どころが溢れるほどあり、短期間でも濃厚な体験ができる旅先です。
全国で3番目の広さを誇る福島県は、大きく3つのエリアに分かれています。
歴史が息づく絶景巡りをしたい「会津地方」、交通の要でグルメや温泉が豊富な「中通り」、太平洋に面しレジャー施設が充実している「浜通り」。全部を一度に回るのも、エリアを決めて出かけるのも、時間や目的に合わせてアレンジするのも、すべてが叶う旅好きには嬉しい地域です。
今回は、3エリアそれぞれの魅力を発見しに、プロトラベラーのAOIとChihiroが福島県へ。おすすめのスポットやグルメ、宿泊施設などを、エリアごとに3回にわたって紹介します。

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目次

第1回:レトロが可愛い「会津地方」で時を超える体験を

Photo:Chihiro

第1回は、福島県の西側を占める「会津地方」。豊かな自然と歴史的スポットが多く残るエリアです。
大正浪漫を感じる街並みや、茅葺屋根の民家が建ち並ぶ集落など、レトロ可愛い光景に出会い、酒蔵でいただくお酒や地元食材を使ったヘルシーランチに舌鼓。旅の拠点は、芦ノ牧温泉の緑に囲まれた温泉旅館がおすすめです。写真好きに有名な「会津さざえ堂」にももちろん立ち寄って。
会津地方で巡るべき観光スポットやグルメを一挙公開します!

福島県にプチ旅へ。3つのエリア、それぞれの魅力<会津地方・中通り・浜通り>

ノスタルジーを感じる街並み「七日町通り」と「野口英世青春通り」

Photo:Chihiro

Photo:Chihiro

江戸時代から昭和時代にかけて繁華街として栄えた「七日町通り(なのかまちどおり)」。レトロな蔵づくりのお店や洋館が、大正浪漫の雰囲気を漂わせる魅力的な街並みです。
歴史のある漆器店や酒蔵でお土産を探したり、喫茶店や団子屋さんで休憩したり、絵になる場所で写真を撮ったり、ゆっくりとお散歩するのがおすすめの場所。

Photo:Chihiro

Photo:AOI

七日町通りから大町四ッ角交差点を曲がると左右にのびる「野口英世青春通り」は、千円札でお馴染みの細菌学者、野口英世が青春時代をこのエリアで過ごしたことから、名づけられました。通りのあちこちにある、野口英世のイラスト看板が可愛いので要チェックです。

七日町通り 基本データ

<住所>福島県会津若松市七日町・日新町
<TEL>0242-23-9611(七日町観光案内所)
<駐車場>近隣に観光客用無料駐車場あり

行き方・アクセス

<電車>JR只見線「七日町駅(なぬかまちえき)」すぐ
<車>磐越自動車道「会津若松IC」から約25分

野口英世青春通り 基本データ

<住所>福島県会津若松市大町・中町
<TEL>0242-27-0887(野口英世青春通り協議会)
<駐車場>近隣に観光客用無料駐車場あり

行き方・アクセス

<電車>JR磐越西線「会津若松駅」から、まちなか周遊バス ハイカラさん・あかべぇ「野口英世青春広場前」下車すぐ
<車>磐越自動車道「会津若松IC」から約30分

水と米が美味しいところは地酒も美味しい「末廣酒造 嘉永蔵」

Photo:Chihiro

Photo:AOI

七日町通りの脇に入ったところにある、趣のある日本建築。“美味しいお酒ができるように”願って飾られる“杉玉”も年季が入っていて雰囲気があります。
嘉永3年(1850年)創業。福島県は、全国新酒鑑評会8回連続金賞受賞数日本一の酒処。その福島県で初めて杜氏による酒造りを実現した「末廣酒造 嘉永蔵(すえひろしゅぞう かえいぐら)」は、予約不要で、無料の酒蔵見学コースを巡ることができます。明治時代の蔵を利用し、仕込み水で淹れたコーヒーや大吟醸使用のシフォンケーキなどを堪能できる酒蔵カフェも人気だそう。

Photo:AOI

Photo:AOI

Photo:AOI

売店では酒粕のいい香りに包まれながら、試飲やお土産選びができます。昔ながらの手作業で醸造する「嘉永蔵」と、最新技術を誇る「博士蔵」で造られる日本酒は種類が多く、大きな梅がまるまる入った梅酒もおすすめです。

末廣酒造 嘉永蔵 基本データ

<住所>福島県会津若松市日新町12−38
<TEL>0242-27-0002
<営業時間>9:00~16:30 蔵見学 11:00~16:00(1時間ごと。所要時間約30分)
<休業日>毎月第2水曜日、12月31日、1月1日
<駐車場>あり

料金

蔵見学 無料
※予約不要、団体は予約必要。

行き方・アクセス

<電車>JR磐越西線「会津若松駅」から、まちなか周遊バス ハイカラさん「大和町バス停」下車徒歩1分
<車>磐越自動車道「会津若松IC」から約15分

繊細な心くばりが嬉しい自然派ランチ「食堂 Kontsh」

Photo:AOI

Photo:Chihiro

Photo:AOI

地元の野菜を中心にヘルシーな至福ランチを味わえる「食堂Kontsh(コントシュ)」 。
100年以上使われていた漆器店をリノベーションした店舗は、まるで祖父母のおうちに遊びにきたような気分になれる空間です。店内の中央に小上がりのキッチンがあり、調理しているところが見えるのも素敵。

Photo:Chihiro

おすすめは、「季節のごちそう定食」。玄米、黒米から選べるご飯に、汁物、月替わりの野菜を中心にしたおかずが複数つきます。車麩を使ったメニューは、ジューシーなお肉のようで満足感あり。
食堂Kontshでは、美味しい料理を彩る器にも注目です。ぬくもりを感じる丸みを帯びた日月椀は、会津漆器の新ブランド「めぐる」のもの。目から食事を楽しめるよう器にもこだわる心くばりが嬉しい!
店内では、エコなグッズや自然食品なども販売しています。

食堂Kontsh(コントシュ) 基本データ

<住所>福島県会津若松市大町1-3-19
<TEL>0242-93-5820
<営業時間>11:00-17:00
Lunch 11:00-14:00(L.O)
Cafe 14:00-16:00(L.O)
<休業日>火・水曜日
<駐車場>2台

行き方・アクセス

<電車>JR只見線「七日町」駅から徒歩約9分
<車>磐越自動車道「会津若松IC」から約25分

ユニークで不思議な国重要文化財「会津さざえ堂」

Photo:Chihiro

戊辰戦争を象徴する悲劇として語り継がれる白虎隊のお墓がある飯盛山(いいもりやま)。ここには、世界で唯一の二重らせん構造の木造建築、「会津さざえ堂」があります。
かつては、このお堂をお参りすることで三十三観音参りができたといわれている、約220年前に建立された仏堂です。

Photo:Chihiro

Photo:AOI

さざえのように渦巻いた建物内のスロープを登っていくとたどり着く最上階の天井には、参拝記念として千社札がびっしりと貼られていて人気のフォトスポットとなっています。二重らせん構造で一方通行になっているので、行きも帰りも人とすれ違うことはありません。
外観もどことなく貝のさざえっぽく、じっと見ていると傾いているような目の錯覚をするほど。外から見ても中に入ってもワクワクする建物です。

会津さざえ堂 基本データ

<住所>福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155
<TEL>0242-22-3163(山主飯盛本店)
<拝観時間>4月~11月 8:15-日没
12月~3月 9:00-16:00
<休業日>なし
<駐車場>近隣に観光客用無料駐車場あり

拝観料

大人 400円
大学・高校生 300円
小・中学生 200円

行き方・アクセス

<電車>JR磐越西線「会津若松駅」から、まちなか周遊バス ハイカラさん・あかべぇ「飯盛山下」下車徒歩5分
<車>磐越自動車道「会津若松IC」から約15分

江戸時代へタイムトリップ「大内宿」

Photo:Chihiro

Photo:AOI

Photo:AOI

福島県下郷町にある「大内宿(おおうちじゅく)」は、江戸時代の宿場町のたたずまいがそのまま残る小さな集落で、いまも人々が暮らしつづける生活の場。まるで江戸時代にワープしたような気分になれる、茅葺屋根の民家が建ち並ぶ、会津に来たら外せない観光スポットです。
民芸品や地酒が並ぶお土産店を見たり、茶屋やカフェでつきたてのお餅や甘酒を味わったり、お箸の代わりに一本のねぎを使ってワイルドに食べるのが特徴の大内宿の名物グルメ、高遠そば(たかとおそば)を味わったり、レトロな散策を楽しんで。

Photo:AOI

大内宿の道を突き進むと、奥には景色を一望できる見晴らし台があり、冬は、茅葺屋根の民家に雪が積もった、真っ白な絶景に出会えます。毎年2月の第2土曜・日曜には「大内宿雪まつり」を開催。冬の澄み渡った大空に花火が打ち上がり、手作りの雪燈籠の光に包まれた幻想的な光景を楽しめます。
(2022年は雪灯籠の設置は中止となります)

大内宿 基本データ

<住所>福島県南会津郡下郷町大字大内
<TEL>0241-68-3611(大内宿観光案内所)
0241-69-1144(下郷町観光協会)
<駐車場>あり(普通車 500円)

行き方・アクセス

<電車>会津鉄道「湯野上温泉駅」からタクシーで約10分
<車>磐越自動車道「会津若松IC」から約45分
東京方面から東北自動車道「白河IC」から約1時間

吊り橋や断崖が魅せるパワースポット「塔のへつり」

Photo:Chihiro

100万年もの長い年月をかけて自然が作り出した渓谷「塔のへつり」。塔の形が立ち並ぶ断崖という意味からこのように呼ばれています。大内宿から車で25分ほどのところにあり、国指定の天然記念物にもなっている景勝地です。
侵食と風化によって作られたそれぞれの奇岩には「獅子塔岩」や「屋形塔岩」など名前がついているので、その形と名前を対比しながら見てみるのも楽しみのひとつ。
季節ごとに美しい景色が楽しめ、藤の花の咲く初夏と、紅葉で彩られる秋は特に絶景です。

Photo:Chihiro

塔のへつりにつながる藤見橋の下を流れる阿賀川は、日の光が当たるとエメラルドグリーンに色づいて美しく、荒々しい断崖とのコントラストは写真で切り取りたくなる風景です。

塔のへつり 基本データ

<住所>福島県南会津郡下郷町弥五島下タ林
<TEL>0241-69-1144(下郷町観光協会)
<駐車場>あり(有料)

行き方・アクセス

<電車>会津鉄道「塔のへつり駅」から徒歩約5分
<車>磐越自動車道「会津若松IC」から約50分
東京方面から東北自動車道「白河IC」から約1時間
※吊り橋は冬期通行止めになります。

渓流沿いにたたずむ老舗宿「会津芦ノ牧温泉 丸峰別館 川音」

Photo:AOI

Photo:AOI

大内宿や塔のへつりなどの観光スポットからアクセスがよく、渓谷美と湯量豊富な天然温泉が自慢の芦ノ牧温泉。「会津芦ノ牧温泉 丸峰別館 川音」は、地元食材を使った旬の料理と、香りに癒される檜(ヒノキ)風呂や渓流展望風呂などのバリエーションに富んだ温泉が楽しめる、おすすめの宿です。名物の黒糖まんじゅうをいただけます。
源泉掛け流しの露天風呂付きのお部屋では、景観もお風呂も独り占め。ヒノキの香りを感じながら、川のせせらぎに耳を澄ませ、目の前に広がる渓谷の景色を目で見て肌で感じる…。五感が刺激される温泉体験を堪能できます。

Photo:Chihiro

夕食は、季節のテーマに合わせた料理を。今回は海鮮づくしのメニューで冬の美味しい魚や貝類に舌鼓。おしゃれで新感覚なメニューは、ボリュームもちょうどよく、前菜からデザートまでどれも美味しくぺろりと平らげられます。

Photo:AOI

Photo:AOI

Photo:Chihiro

幸せな気分で迎えた朝は、パノラマの景色を眺めながら朝食を。
会津漆塗のお椀に色とりどりの精進料理がずらりと並ぶ、贅沢なメニュー。会津産のお米に無添加のレモンイエローの黄身が映える卵かけごはんは、濃厚でとろみが強くて絶品。心も身体も満たされる、旅先ならではの楽しみが詰まった極楽宿です。

会津芦ノ牧温泉 丸峰別館 川音 基本データ

<住所>福島県会津若松市大戸町大字芦ノ牧字下夕平1128
<TEL>0242-92-2121
<駐車場>あり(宿泊者無料)

行き方・アクセス

<電車>会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」から無料送迎(要予約)
<車>磐越自動車道「会津若松IC」から約35分
東京方面から東北自動車道「白河IC」から約1時間

歴史と自然と人と。地元の日常と旅人の非日常が交錯する会津地方

関東からアクセスがよく、プチ旅や週末旅行におすすめの福島県。「会津地方」「中通り」「浜通り」の3つのエリアのうち、会津地方の魅力をお届けしました。
歴史的名所と雄大な自然、美味しいグルメとノスタルジックな風景が旅人を待っています。会津地方で、のんびりと満足度の高い旅をしてみてはいかがでしょうか?
「中通り」「浜通り」の魅力も、ぜひご覧ください。

「#これからふくしま」特設サイト

AOI

プロトラベラー/動画クリエイター
東京と高知を拠点に、旅とライフスタイルをカメラで表現するクリエイター。旅先や日常のワンシーンからインスピレーションを受け、独自の目線で切り取ったエモーショナルな作品を発信している。

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Chihiro

プロトラベラー/街並みを散策しながらカワイイモノ・ヒト、文化に触れる旅行スタイルが好き。コーヒーとチルライフを愛する博多っ子。

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福島県で楽しむ週末旅。異なる魅力が溢れる会津・中通り・浜通り

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