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生き物たちと写真家たちの交流がテーマの企画展「わたしのともだち ~写真家と愛しい存在の物語~ Part4」が銀座で開催。新田樹、ハービー・山口、半田菜摘、大門美奈など19名の写真家が参加。

企画写真展「わたしのともだち ~写真家と愛しい存在の物語~ Part4」が、銀座のソニーイメージングギャラリーにて2024年8月2日(金)~8月15日(木)に開催。いつもわたしたちと一緒に時間を過ごし、お互いに支えあって暮らしている生き物たちと、写真家たちの交流がテーマです。4回目となる今回は、内村コースケ、榎並悦子、大野葉子、尾﨑たまき、勝倉崚太、斎藤巧一郎、大門美奈、中津原勇気、新田樹、ハービー・山口、半田菜摘、福岡陽子、フジモリメグミ、星野佑佳、ミゾタユキ、三村漢、桃井一至、山本まりこ、渡辺達生の19名の写真家が参加しています。

  • 開催期間:2024.8.2 ~ 2024.8.15

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目次

生き物たちと写真家たちの交流を写し出す

いつもわたしたちと一緒に時間を過ごし、お互いに支えあって暮らしている生き物たち。
そんな生き物たちと写真家たちの交流をテーマに、これまでに3回の「わたしのともだち」展を開催して来ました。共に過ごしている日常を愛情たっぷりに写し取った写真家たち、思い出の中で今も忘れられない小さな温もりを感謝の気持ちで描いた写真家たち、今は離れて暮らしているけれどもまた会いたい気持ちを写真で伝えてくれた写真家たち・・・。様々な想いや時間が集まりました。

そして「写真」という私たちが大切にしているメディアが持つ力によって、来館者の皆さまと写真家たちの間で想いを共有することができました。

今回も写真家たちと来館者の皆さまとの間で、あるいは写真を愛する来館者方同士の間で、愛しい存在について、そして写真が持つ力についての語らいが広がることを願ってお届けしたいと思います。

ソニーイメージングギャラリー 告知情報より

【参加写真家】※50音順
内村コースケ、榎並悦子、大野葉子、尾﨑たまき、勝倉崚太、斎藤巧一郎、大門美奈、中津原勇気、新田樹、ハービー・山口、半田菜摘、福岡陽子、フジモリメグミ、星野佑佳、ミゾタユキ、三村漢、桃井一至、山本まりこ、渡辺達生

展示作品の一部をご紹介

内村コースケ

リタイア犬日記

©Kosuke Uchimura
マルコ(ラブラドール・レトリーバー / アイメイトのリタイア犬)

「アイメイト」とは、日本に11ある盲導犬育成団体のうち、もっとも歴史と実績のある「公益財団法人アイメイト協会」出身の盲導犬の独自の呼称です。アイメイトは、子犬時代をボランティア家庭で過ごし、成犬になると訓練を経て、視覚障害者の単独歩行を助ける仕事をします。アイメイトは、とても愛情深い存在です。長年使用者に寄り添い、歩行のパートナーのみならず心の支えにもなりますが、体力面などを鑑みて適当な時期に引退します。その後は、ボランティアの一般家庭で家庭犬として余生を過ごします。

マルコは、10歳の時に我が家に来たそんな「リタイア犬」です。病気で脚を一本失う試練を乗り越え、昨年秋に14歳で亡くなるまで、使用者や子犬時代を支えた人たちの「愛のバトン」を、私たち夫婦に見事に繋いでくれました。

内村コースケ

ビルマ(現ミャンマー)生まれ、東京育ち。外交官の父の転勤で少年時代をオタワ(カナダ)、ロンドンでも暮らす。中日新聞社に記者職で入り、カメラマン職に転身した後、東京新聞写真部でアフガン紛争の撮影・取材を経験。2005年よりフリーとなり、写真撮影と記事執筆の両方をこなす。アイメイト(盲導犬)の撮影・取材などを通じた「人と動物の絆」がライフワーク。日本写真家協会(JPS)正会員。

榎並悦子

©Etsuko Enami

旅先で人懐っこく寄ってきて歓迎してくれる猫たち。それらのニャンコたちは野良というより地域猫だろうか。体をスリスリして、寂しいのか足にまとわりついて離れないネコや、カメラを向けても我関せずと気にしないふりをするネコも。そしてバッグの中をガサゴソしているといつの間にか取り囲まれることもある。ネコたちを見ているつもりが実は観察されていたりして(笑)。気まぐれで思い通りにならないけれど、被写体としてお世話になる率は犬より断然多い。
私自身は犬猫を飼っていないけれど、周囲に猫好きが多いので気がつくと猫グッズを手に取っていたりする。ちなみに展示写真のノビをしている茶トラのマルコ(レジン製)は、現在は埼玉の里親の元で他の猫たちに囲まれてシアワセに暮らしている。犬猫に限らず動物は大好きだ。小学生の頃の文集に書いた将来の夢は「動物園の飼育係」だった!

榎並悦子

フォトグラファー 
大阪芸術大学写真学科卒。岩宮武二写真事務所を経てフリー。「一期一会」の出会いを大切に、人物や自然、風習、高齢化問題など、幅広いフィールドをしなやかな視線でとらえ続けている。主な写真展、著作に視覚障害者の暮らしをとらえた「光の記憶 見えなくて見えるもの—視覚障害を生きる」、高齢化率日本一の町を取材した「日本一の長寿郷」、富山県の民謡行事「おわら風の盆」、インドのアパタニ民族を取材した「APATANI STYLE」、モノクロでとらえた「パリの宝石箱 Bijoux de Paris」、「明日へ。東日本大震災からの3年−2011-2014—」、「園長先生は108歳!」「榎並悦子のマルテク式極上フォトレッスン」などがある。
アメリカに暮らす小人症の人々を取材した写真集『Little People』で第37回講談社出版文化賞写真賞受賞。
全日本写真連盟副会長、(公社)日本写真家協会正会員

中津原勇気

アズマニシキとトサキン

©Yuki Nakatsuhara

東錦:卵から我が家で生まれ育った金魚です。金魚として決して立派とは言いませんがたくさんの卵から数匹孵化し生き残った1匹です。まだ普通の餌が食べられない時に青水にしたり、ミジンコを与えたり。大切に育て特に愛着の強い金魚です。

土佐錦:幼少期に図鑑を見て飼育を憧れていた土佐錦。当時は入手困難、飼育が難しいとされていて諦めていましたが、上京し飼育について改めて勉強し稚魚から飼育を始めました。ドレスをひらひらと靡かせるような尾ビレは実に美しくとても魅力的です。金魚の女王とも言われ、高知県の天然記念物に指定されている品種になります。

中津原勇気

フォトグラファー 栃木県生まれ。
小学4年から高校3年まで全日本写真連盟・烏山支部所属。鈴木正一郎氏に写真を学ぶ。日本写真芸術専門学校、在学中から竹内敏信先生に師事。2006年から竹内敏信事務所所属。主に写り込みから見える「もう一つの世界」、金魚が魅せる「宝石」をテーマに撮影。
一般財団法人竹内敏信記念財団 専務理事

新田樹

©Tatsuru Nitta

このときだけの出会いではあるのですが、今でもふとその表情があたまのなかで蘇ることがあります。不思議だなとは思います。

マハチカラ ダゲスタン共和国・ロシア 1996

新田樹

フォトグラファー 1967年 福島県出身 東京工芸大学工学部卒業後、麻布スタジオ入社
1991年 半沢事務所入社
1996年 独立
2003年 「SURUMA」(コニカプラザ)
2007年 「樹木の相貌」(コニカミノルタプラザ)
2015年 「サハリン」(銀座ニコンサロン)
2018年 「RUSSIA~CAUCASUS 1996-2006」(zakura photo concept shop)
2022年 「続サハリン」(ニコンサロン)
2023年 第31回林忠彦賞 受賞
     第47回木村伊兵衛写真賞 受賞

ハービー・山口

チャボが家にやって来た

©Herbie Yamaguchi

中学一年生の時でした。私は音楽家になる夢があってブラスバンド部でフルートを担当していました。しかし、カリエスという病気(牛腸茂雄と同じ病気です)を10年以上抱えていて、体力がない上に音楽の才能にも自信がなく半年で退部してしまいました。
夢をなくした失望感は思いのほか巨大で、徐々に引きこもりになってしまいました。今振り返ると私の人生で最悪の時期でした。こうしたタイミングで近所の方がニワトリ(正確にはチャボ)を3羽くれたのです。初めて動物を飼う経験でした。このチャボが唯一自分の心を支えてくれる仲間という存在になりました。
翌年の中学2年生になって写真部に入部し、写真家への道に夢を見出し何とか自分を取り戻せました。つい最近1964年〜と書かれた10数本のネガからこのカットを新たに見つけました。私が14歳、中学生から高校生になった頃の撮影です。
写真とはタイムトリップ装置です。こうして過去のネガからのプリントを見ると、60年前の私の心が今に蘇ってきて言葉になりません。私の作家名であるハービーは敬愛していたアメリカ人のジャズフルート奏者であるハービー・マンから頂いたものなのですが、過去また現在でもミュージシャンとの出会いが多いのは、音楽と写真の神様の仕業なのでしょうか。

ハービー・山口

写真家 1950年 東京都出身。
大学卒業後イギリスに10年間在住。ロンドンでは劇団の役者を経験した後、折からのパンクロックのムーブメントに遭遇、生きたロンドンを活写し高く評価された。帰国後もアーティストから市井の人々をモノクロのスナップ・ポートレイトという手法で撮り続けている。幼少期の病歴を経たことで写真のテーマを「生きる希望」とし幅広い年代から支持されている。写真の他、エッセイ執筆、ラジオのパーソナリティー、さらにはギタリスト布袋寅泰のアルバム「ギタリズム」には数曲の歌詞を提供している。
著作に「ロンドン・アフター・ザ・ドリーム」、「代官山17番地」、「HOPE 空、青くなる」「良い写真とは」、「人を幸せにする写真」など。
2011年度日本写真協会賞作家賞
アーティスト名のハービーは、敬愛するジャズフルート奏者、ハービー・マンより
2024年より日本写真芸術専門学校校長に就任

ミゾタユキ

ぞうのはな子さん

©Yuki Mizota

幼いころ家族で毎週のように出かけた唯一の場所、井の頭自然文化園。一番のお気に入りは ぞうのはな子さん。大きくなってからは足が遠のいたけれど、カメラを持つようになった頃から再び、今度は一人で会いに行くようになった。日本一のご長寿記録も作ったはな子さんは、高齢になってもゆらゆらダンスをして子供だけではなく大人にもみせてくれる、ずっと優しいぞうさんだった。

動画 2011年4月 3日 撮影 当時64歳 / 写真 2012年4月30日 撮影 当時65歳
東京 井の頭自然文化園

ミゾタユキ

フォトグラファー
シーンの中のワンショットに魅かれ、映画撮影監督の岡崎宏三氏のすすめで写真を始める。北海道での観光写真業をきっかけに本格的に写真の世界へ。カメラマンアシスタントを経て商業カメラマンからフォトグラファーに。ネコや日常、旅先で見つけた小さな情景を作品として撮り続ける。
カメラ誌、書籍の撮影執筆の他、カメラメーカー系の写真教室講師、フォトコンテストの審査などを通じて写真の楽しさを伝える活動に携わる。
著書に「カメラでパチリ へやねこ そとねこ」、共著「美しいボケの教科書」など多数。
撮影会&web講評フォトレッスン「フォトプラネッタ」主宰。
JSPA 日本作例写真協会会員
主な個展は2017年「ウズいろ~ウズベキスタン街歩き」ソニーイメージングギャラリー、「へやねこ そとねこ」富士フォトギャラリー大阪・銀座、2023年「Pastel~夢をめぐる」Nikon THE Gallery東京・大阪。

三村漢

©Kan Mimura

三村漢

アートディレクター・装丁家 1978年横浜市生まれ。
三村淳デザイン事務所を経て、2008年niwanoniwaデザイン&編集事務所設立。写真集や写真展構成、装訂、広告、会報誌などのアートディレクション、写真ディレクションを得意とし、企画から印刷、販売まで関わることで、残るデザインの作り方を提唱。
ナインギャラリー主宰。日本大学藝術学部写真学科講師。

山本まりこ

©Mariko Yamamoto

ふと目が合う。
ここは、ダリアの花園。

ケロ ケロ ケロ
ケロ ケロ ニコ
ニコ ニコ ニコ

笑ってるの?私に。
会いに来ちゃうよ。また来年も。
(広島県世羅高原農場にて)

山本まりこ

写真家・スパイスフーズ作家 理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。25歳の春、「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持って放浪の旅に出発しそのまま写真家に転身。風通しがいいという意味を持つairy(エアリー)をコンセプトに、空間を意識した写真を撮り続けている。撮影、執筆、講演、講師など活動は多岐。写真集「熊野古道を歩いています。」を出版。写真集「ARIY COLORS」著書「エアリーフォトの撮り方レシピ」など11冊出版。
写真とスパイス料理の教室Room5656主宰、写真とスパイスカレーの空間PEANUTSuu(ピーナッツぅ)をOPEN。好きな食べ物は、カレーとイカ。

企画写真展「わたしのともだち ~写真家と愛しい存在の物語~ Part4」情報

開催日時

2024年8月2日(金)~8月15日(木)11:00~19:00

入場料

無料

会場

ソニーイメージングギャラリー

  • 〒104-0061 東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」8・9番出口から徒歩で約6分
JR山手線・京浜東北線「有楽町駅」から徒歩で約8分

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