【表現者が撮る東京 #5】ヨシノ ハナ(写真家)

GENIC編集部

今、まさに変化の時をむかえている東京。東京をベースに活動する女性写真家の目には、どのように映っているのでしょうか。
#5では、ヨシノ ハナさんの伝えたい東京、そして東京への想いに迫ります。

ヨシノ ハナ

ヨシノ ハナ 1996年生まれ、東京都出身。東京造形大学デザイン学科写真専攻卒業。元フォトグラファーの父の影響で写真を始め、雑誌やファッションブランドのルックなどでも活躍。各方面から注目を集める写真家の一人。

❝あまり好きじゃなかった東京が、 最近、愛おしく感じる。❞

都会に咲く花に惹かれる。特に東京は自然と都会のそれぞれの温度を感じられる場所。上の2枚は友人と歩いていた時に脇道で見つけた花。

当たり前が当たり前じゃなくなった2020年春。

「日々平穏に暮らしていたことがどんなに幸せだったのか、改めて感じる。
東京はつい新しいことに気を取られがちになる場所だけれど、変わらない景色・場所をもっと大事に、そして守っていきたい」

たまたま通った脇道ではしゃいでいた時に撮れたもの。偶然にも直接触れ合えない今年の春を表すような1枚に。

地元、吉祥寺の公園。一人で写真を撮りに行ったり、地元の友達と集まってお話ししたり。私にとってかけがえのない場所。

シャッターは反射的に切る。ヨシノさんは、常に「私」というフィルターを通して撮る意味を考えている写真家だ。
「被写体は全て感覚で選んでいます。撮る相手と相談することも多いですね。鏡以上に被写体を魅力的に写し出していきたいと思っているんです」

東京は自我がないと、自分がいなくなってしまうところ。

浅草の花やしきで友人と遊んでいる時。時が経つのは早いと、最近感じます。

友人が成人式の時に入った都内の喫茶店。特別な日には水の入ったグラスさえも特別に見える。

生まれ育った場所だからこそ、東京という都市をあまり好きになれなかったそう。
「自我が強くないと自分がいなくなってしまうところだなとよく考えます。でも、外出自粛が続いたこの春は、当たり前だった東京の街並みが愛おしく感じられて。そういう意味でも常に考えさせられる場所ですね」

❝写すものの魅力を引き出し、心動かす写真を。❞

二子玉川。カメラが壊れてしまって、偶然撮れた1枚。

ポストコロナの世界で、彼女はどんな写真を撮っていくのだろう。
「観た人の感情を揺り動かす写真をもっとたくさん撮りたい。日々成長できたらと思っています」

上の2枚は、屋上で。たまに行き詰まってしまう東京だから、開放的な場所に行くと全てがリセットされる。また、大きく息を吸い込める日が来ることを祈って。

GENIC VOL.55【女性写真家が切り取る東京】
Edit:Yoko Abe

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GENIC VOL.55

テーマは「TOKYO and ME 表現者が撮る東京」

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