スクリプカリウ落合安奈
1992年埼玉県生まれ
2016年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業(主席・美術学部総代)。2022年度ポーラ美術振興財団在外研修員(ルーマニア)。
日本とルーマニアの2つの母国に根を下ろす方法の模索をきっかけに、「土地と人の結びつき」というテーマを持つ。国内外各地で土着の祭や民間信仰などの文化人類学的なフィールドワークを重ね、近年はその延長線として霊長類学の分野にも取り組みながら、インスタレーション、写真、映像、絵画などマルチメディアな作品を制作。「時間や距離、土地や民族を越えて物事が触れ合い、地続きになる瞬間」を紡ぐ。
Photo:©Kotetsu Nakazato
インスタレーションと写真作品で綴られる「ひかりのうつわ」
「土地と人の結びつき」をテーマに歴史や土着の祭り、民間信仰といった文化人類学的なリサーチを重ね、絵画、写真、映像インスタレーションなどの作品を制作している美術家、スクリプカリウ落合安奈。
インスタレーションと写真作品で綴られる「ひかりのうつわ」は、彼女のもう一つのルーツであるルーマニアに、1年間滞在して作りあげたもの。
本展は、フォトボックス仕様に仕上げた「ひかりのうつわ」の刊行記念として開催。3つのボックスに10,500枚あまりのカットから冬・春・夏の3つの季節毎にセレクトされた写真作品と特製フォトボックス「ひかりのうつわ」が展示されます。スクリプカリウ落合安奈がルーマニアで過ごした1年が凝縮された空間がたち現れる、東京では初公開となる展示です。
トークイベント(アーカイブ)
スクリプカリウ落合安奈×前田エマ トークイベント「季節のひとめぐりをかの土地で生きる」
同じ1992年生まれであり、およそ季節のひとめぐりを異なる土地で暮らした経験をもつ前田エマをゲストに、トークイベントを開催。「土地に根差した文化」や「ルーツ」に関心を寄せて活動する二人が、ルーマニアと韓国の滞在を通して見たものや、日本との文化との違いなどを語りました。
前田エマ
アーティスト/モデル/文筆家
1992年神奈川県生まれ。東京造形大学を卒業。オーストリア ウィーン芸術アカデミーの留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、ラジオパーソナリティなど幅広く活動。アート、映画、本にまつわるエッセイを雑誌やWEBで寄稿している。
2022年、初の小説集『動物になる日』(ミシマ社)を上梓。
スクリプカリウ落合安奈 刊行記念展「ひかりのうつわ」supported by ARToVILLA 情報
開催日時
2024年3月29日(金)~4月14日(日)12:00~20:00
※最終日は18:00まで
休廊日:火曜、水曜
入場料
無料
会場
OFS gallery
〒154-0001 東京都世田谷区池尻3丁目7-3 OFS.TOKYO内
「ひかりのうつわ」特製フォトボックス 情報
Iarna [Winter] /Primăvara [Spring] /Vara [Summer]
発行年:2023年
仕様:特製ボックス クロス装、作家直筆サイン、シリアルナンバー入り、プリント21枚、内プラチナプリント1枚で1セット
サイズ:Boxsize W 216mm×D 266mm×H35mm Paper size 165mm×216mm Image 101mm×152mm
デザイン:宇平剛史
プリント:写真弘社
製函:篠原紙工
大丸松坂屋百貨店が始動させた次世代のアーティスト育成プロジェクト「Ladder Project」
「Ladder Project」は、AIが効率的な価値をつくっていく未来において、より求められるであろう感情的、情緒的な価値を体感できる百貨店を目指した、大丸松坂屋百貨店の取り組み。ユニークで文化価値のあるアートワークをプロデュースすべく、世界で通用するアーティストになる為の起点をサポートするアーティストを育成することを目的としています。
本展は、同プロジェクトのサポートにより、2023年秋、京都で開催されたArt Collaboration Kyotoで発表された作品に関連して作成された特製フォトボックスの刊行を記念した展示会です。
- 【お問い合わせ先】
- OFS GALLERY
- ofs.tokyo