自分にぴったりのレンズに出会えたら、写真はもっと楽しくなる
「写真がうまくなりたい」と思い始めた頃、「きれいな写真を撮る人だな」と憧れる人たちが幸い複数人近くにいて、その人たちに「どうしたらいいと思いますか?」と聞いて回ったことがある。その時、たくさんのアドバイスをもらったけれど、みんなが共通して言っていたことに、「自分に合うレンズを見つけるといいよ」があった。
「自分に合うレンズ」って一体なんだろう? 昔はその意味がピンときていなかったけれど、今ならわかる気がする。
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カメラはもちろんだけれど、レンズって、この世界に本当にたくさんある。写真を始めたばかりの頃は、「どの『カメラ』を使おう?」と迷ってばかりだったけれど、今は「今日は、どの『レンズ』と街を歩こう?」と考えることの方が多い。
その理由は、レンズによって、撮れる景色・出会える世界が変わると感じるようになったから。気分にぴったりのレンズを持ち歩くと、撮りたいイメージを具現化してくれるだけでなく、時折自分が想像もしていなかった美しい景色に、導いてもらえることすらある。
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そんな私が、最近、頻繁に持ち歩いているレンズが、NIKKOR Zマウント F2.8のズームレンズ。軽くて小型、写りがきれいでボケ味も好きで、ズームレンズゆえ汎用性ある画角に加えて、「寄り」も手持ちで撮れてしまう。「旅と暮らし、どちらも好き。それに、きれいだなと思ったらどんな瞬間でも逃したくない!」と感じる欲張りな私に寄り添ってくれる、「ちょうどいい万能レンズ」なのだ。
この記事では、私が愛用しているレンズ「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」と、同じF2.8のシリーズとして、2022年10月28日発売予定の「NIKKOR Z 17-28mm f/2.8」レンズの作例を一緒に紹介したいと思う。ライフスタイルと気分、表現したい世界にぴったりと合うレンズが手元にあると、旅も日常も、もっと楽しくなる。
軽量、小型。気負わず持ち歩けるサイズ感
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繰り返しになるけれど、「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」と「NIKKOR Z 17-28mm f/2.8」は、どちらも軽くて、小型。気負わず持ち歩け、友だちのような気軽さがあるのに、「これ1本で大丈夫」という信頼も置ける、私にとって家族や兄弟みたいな存在のレンズ。
きれいな写真を撮りたいけれど、終日複数のレンズを持ち歩く体力がない(笑)私にとって、「軽い」「小さい」という点は、じつは非常に重要で、そういう人って、少なくないんじゃないかと思う。
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海にも、街にも、寝起きの朝日にも。「ひょいっと持っていける」携帯性の高さは、大きな魅力のひとつ。
「遠く」も「近く」も、1本で撮りきれる
「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」は、建物の外観や内観、屋外などを28mmの広角側で撮れるのはもちろん、75mmの中望遠側で被写体をぐっと浮き立たせてくれ、万能感ある画角を実現。
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たとえばこれは、久しぶりのヨーロッパ訪問の際の最初の1枚。背が高いマドリードのツインタワーと全身を一緒に写したいから、一番広角側の28mmで撮影した。
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続いてこちらは、沖縄の風景写真。那覇空港に到着する飛行機と、美しい夕暮れの全体像を自然に残せる35mmを選んで撮ったお気に入り。
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遠景以外の、近づいた撮影ももちろん得意。果物のカラフルさを撮りたい時や、食事の「美味しそう!」の感動をそのまま残したい時も、しっかり仕事をしてくれる。
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沖縄のお気に入りのカフェ「玉城食堂」の大好きなランチ、ルーロー飯と蒸し鶏の定食。40mmにて。
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75mmの画角の圧縮感はとくに大好きで、前ボケを含めた花の近距離撮影なんかは、ついいつも75mmで撮ってしまう。
また、新発売の「NIKKOR Z 17-28mm f/2.8」は、広い風景を余さず撮りたい時に驚くほど頼りになる。見上げるほどの高さの建造物の外観や、室内の写真などは安心して任せていい。
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たとえば建物外観。これは、お気に入りの街のひとつ、スペインのバルセロナでの1枚。170メートルを超えるサグラダ・ファミリアだって、17mmなら安心して撮影できる。
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やっぱり広角で撮りたい室内も、この通り。25mmで撮影。
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もちろん、手元の花も手軽に撮れる。28mmの画角は、被写体に加えて自分の手を入れて撮影できるし、「NIKKOR Z 17-28mm f/2.8」はきれいな玉ボケができるので、近距離撮影も楽しくなる。
2本とも、ファインダーを覗いた先の世界が美しくて、もっとシャッターを切ってみたくなってしまう。
すべての画角で、F2.8のとろけるボケ味
どの画角を選んでも、すべての画角でF2.8の美しいボケ感が得られる安心感も、この2本のレンズの外せない魅力である。
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海沿いで撮影した、風に吹かれるハイビスカス。
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造形がかわいくて、姿を残したくて撮ったドライフラワー。
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2022年のスペイン旅行の記念に買った、サグラダファミリアのステンドグラスデザインのリングを主役に。ちなみにとろけている背景は、ガウディ建築のカサ・ミラ。
恥ずかしながら、昔は「ズームレンズよりも単焦点レンズが絶対いいはず!」なんて思い込んでいた時期もあった。でも、用途や目的、気分やその時々の好みによって、使い分けることができるだけで、どっちが絶対にいい、なんてなかったんだなぁ。
薄明・薄暮もなんのその。どんなシーンでも解像度の高さを感じさせてくれる
さすがNikonのNIKKOR Zシリーズ……!と、うなりたくなる解像度の高さにも言及したい。日中の自然光溢れる時間帯の美しさはもちろんだけれど、薄明・薄暮などの薄暗い時間帯でも、この通りの解像度の高さを感じさせてくれる。
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薄暮の陰影を、飛行機の窓からぱしゃり。
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光量の少ない薄暗いカフェでも明るく撮れる頼もしさ。ちなみに余談ですが、沖縄の那覇市の「CHAI NEED US」、こだわりのチャイがいただけるので大変オススメです。
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逆光撮影はもちろん、夜景や暗い室内での撮影など、とにかくどんなシーンでも、撮れないことがなくて本当に頼りになる。
最短撮影距離1.9センチ。被写体にダイナミックに近づける
これは、「NIKKOR Z 17-28mm f/2.8」であれば17mm、「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」であれば28mmの焦点距離にした時の話なのだけれど、とにかく被写体に近づける。
その距離、なんと約2センチ。正確に言うと1.9センチまで近づくことができるので、ファインダーを覗きながら近づいていくと「被写体にレンズの先、ついちゃってないかな?」と心配で確認することがあるくらいだ。
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28mmは手元が写り込むので、最短距離撮影&手でつまむシリーズ、かわいくてやめられなくなってしまう。
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マクロレンズ=近距離撮影に特化したレンズのような、細部に焦点を当てた撮影が、手持ちでできるのが、とても楽しい。花にも果物にも、食事にも動物にも、もっともっと近寄って、微細な世界を美しい背景のボケと一緒に写したくなる。
連れて歩かない理由が、見当たらない
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旅先でも、日常でも、気負わずふらりと出かける時も、今日はしっかり撮影のお仕事という日も、近所にパンやコーヒーを買いにいくだけのお散歩でも。
「この子がいれば大丈夫」と思わせてくれるから、連れていかない理由がない、F2.8のボケ味美しい世界に誘ってくれるレンズたち。じつは、動画性能もばっちりで、このレンズでたくさん動画も撮り始めている。
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この世界にレンズの選択肢はたくさんあるけれど、「今の私にぴったり合う」レンズを見つけられると、写真も暮らしも旅の楽しさも、ぐっと上がると思ってる。
F2.8の世界を一緒に楽しむ、イベントを開催します
ということで、F2.8のレンズの世界を一緒に楽しむべく、GENIC×Nikon×伊佐知美のイベントを開催させていただくことになりました。
カメラは手元にあるけれど、撮りたいイメージの写真と、自分の撮る写真がいまいち合っていない。レンズがほしいけれど、種類も金額のレンジもありすぎて、どう選んでいいかわからない。購入する前に、いろいろ試して自分に合うレンズが何なのかを知ってみたい……。そんな気持ちがある方、ぜひこのイベントに気楽に参加してみてください。
イベントに参加いただく方には、レンズやカメラの試し撮りやメーカーのレクチャー、私・伊佐知美の作例や使い方のレクチャー・実践のフォトウォークなどに加えて、レンズはもちろん、カメラのボディも、2週間の体験が可能です。
イベント当日、お会いできるのを楽しみにしています。
・日時:2022年11月12日(土)9:30〜13:30
・場所:東京都内
・募集人数:8名
・応募方法、詳細はこちらをご覧ください
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伊佐知美
沖縄在住の編集者、フォトグラファー 1986年、新潟県生まれ。「場所を問わずに働く」をテーマに、2016年に無期限旅行に出発。二度の世界一周、海外70カ国、47都道府県を訪問の後、日本に帰国。現在は沖縄をベースに活動。愛機はNikon Z 6、NIKKOR Z 85mm f/1.8 S、NIKKOR Z 28-75mm f/2.8のレンズを愛用中。
【編集部からのお知らせ】表現の幅が広がるNikon ZシリーズとNIKKOR Z レンズ
Zシリーズのカメラ共通の最大口径55mmのZマウントは、豊富に光を取り込むのが最大の特長。室内や夜のシーンもZシリーズでしか味わえない感動的な画質で撮影できます。
また、同じく最大口径55mmのZマウントを採用し、光学性能を新次元に引き上げるポテンシャルを持つNIKKOR Z レンズも、ラインナップが充実。ZシリーズとNIKKOR Z レンズで、表現の幅がぐっと広がります。
フルサイズデビューにぴったり!小型で手軽なNikon Z 5
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日々に寄り添う携行性抜群の小型で軽量のボディに、クリエイティブなマインドを刺激する機能がたっぷりのZ 5。フルサイズにステップアップしたい方におすすめの1台です。
開放F値2.8一定の超広角ズームレンズNIKKOR Z 17-28mm f/2.8
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小型・軽量で17mmから28mmまでの焦点距離範囲を、明るい開放F値2.8一定でカバー。超広角ならではのパースペクティブを活かした撮影、明るい開放F値2.8と最短撮影距離0.19m(焦点距離17mm時)で被写体を際立たせたダイナミックな撮影など、多彩な被写体や撮影シーンに対応し、表現の幅を広げます。
開放F値2.8一定で大きく自然なボケを楽しめるNIKKOR Z 28-75mm f/2.8
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汎用性の高い広角28mmから中望遠75mmまでの焦点距離範囲でありながら、わずか約565gと軽い標準ズームレンズ。柔らかい背景ボケのポートレートやテーブルフォト、スナップ撮影、風景まで、さまざまなシーンで活用でき、表現の可能性を拡げます。