Focal Length
今回の撮影テーマは「目的に焦点距離を合わせる」。
2024年最初の連載
今年もどうぞよろしくお願いします。
今回の撮影は「こんな写真を撮ってみよう」をベースに撮影をスタートした。
Vol.1からVol.3までは、写真のあがりの全体像を明確にするより、流れを大切にして撮影をしてきた。
なのであえて、今回の撮影ではある程度着地点が見える撮影を。
それはそれで照明をしっかり組んだり、光でメイクがどこまで映えるのか確認しながら撮影する楽しさがある。
今回、撮影をさせていただいたのは高田夏帆さん。
彼女は仮面ライダービルドのヒロインで、仮面ライダーセイバーに出演した僕からすると特撮の先輩にあたる。
彼女は普段から周りを明るくする、笑顔が素敵な女優さん。
なので彼女と話して、クールな世界観を一緒に作る目的を持って撮影をした。
今回はスタジオで撮影。
テザー撮影をしながら写真を確認して照明を少しいじったり、メイクを調整したりする。
Nikon Z fでテザー撮影を多くしていないが、違和感なく撮影できるのはとても嬉しい。
僕は今50mmの世界が好きみたいで、同じレンズを愛用してあまり変えようとしない癖があるみたい。
偏食で同じものをずっと食べてしまったり、気に入った曲を見つけたら何度もリピートしてしまったりする自分の性格が、レンズの選択にも出てしまってるなと、自分に呆れてしまう。
しかし、一本のレンズでも工夫をすればいろんな写真が撮れる。
一本のレンズを愛でることも悪くない。
いつもと違う彼女の表情がチラッと見えた瞬間、目指していた焦点距離に合った気がした。
Thank you Kaho!
HAIR MAKE:藤村ハイジ彩美
古屋呂敏
俳優・フォトグラファー 1990年、京都生まれ滋賀/ハワイ育ち。カメラ歴は7年。Nikon Z fを愛用。父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。俳優のみならず、カメラマン、映像クリエイターROBIN FURUYAとしても活動。CHANEL、FENDI、ISETAN、SK-IIなどの映像制作も手掛ける。2022年には初の写真展「reflection(リフレクション)」、2023年9月には第2回写真展「Love Wind」を開催。