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【撮影と表現のQ&A】Maki/Q.親子セルフィーを上手に撮る秘訣は?

さまざまな写真家、フォトグラファー、クリエイターが登場するQ&A企画。
「知ることは次の扉を開くこと」。
今回は、日々の親子時間を“自撮り”するママフォトグラファー、Makiさんに質問です。

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Maki

母、時々フォトグラファー 大阪府出身。子どもの誕生をきっかけに、一からカメラを始め、四季折々の身近にある自然を愛でながら、我が子との日常写真を撮っている。カメラが好きなママ・パパ向けに、もっと我が子と楽しみながら撮る方法を伝えるオンライン写真講座を開催。我が子を被写体に、子ども関連の商品やホテル・観光施設などの撮影、機材のレビュー記事など、企業案件にも携わっている。
愛用カメラ:Sony α7 IV、Canon EOS Kiss M
愛用レンズ:Sony FE 14mm F1.8 GM/FE 35mm F1.4 GM/FE 135mm F1.8 GM

Maki Instagram

Q.親子セルフィーを上手に撮る秘訣は?

A.セルフィー自体を楽しい親子時間にする!

撮影機材:Sony α 7 IV × FE 70-200mm F2.8 GM OSS II

セルフィー練習にぴったりなのはベンチのあるロケーション。「ベンチが一つあると構図がまとまりやすいだけでなく、ピント合わせがラクで、座っておしゃべりしているだけでストーリー性が生まれやすい、座ることで子どもの動きもある程度セーブされるなど、いろいろなメリットがあります」。

しつこく粘らず最初の1、2回で撮り切る

「子どもは一人で撮られるよりもママやパパと一緒に写る方がうれしいはずなので、それだけでもうニコニコ笑顔に。さらに良い表情を引き出すコツは、親子セルフィー自体を一つの遊びのように捉えることです。うちの子は高い高いが大好きで、『高い高いする?』と聞くと大喜びでゲラゲラと爆笑してくれるので、10秒セルフタイマーにして、面白おかしく大きな声で一緒に10秒カウントしたり、シャッターを押してから立ち位置までヨーイドンで走ったりしながら、よく撮っています。あとは、短時間でサクッと撮り終えること。やはりファーストリアクションに勝るものはないと思いますし、何度もチャレンジすると子どもは疲れてどんどん表情が曇ってしまうので、しつこく粘らない(笑)。つまりは最初の1、2回で撮り切るという強い気持ちを持つことも、実はすごく大事なポイントだと思います」。

撮影機材:Sony ILCE-7M4 × Sony FE 135mm F1.8 GM

「背の高いコスモス畑で、小さな子ども一人だとすっぽりと埋もれてしまうところですが、抱っこでセルフィーすることで思い出を残すことができた一枚。この時、子どもがコスモスの花を私の耳に掛けてくれて、驚きと感動で胸がいっぱいになったことを鮮明に覚えています」。

ピント合わせのMYベストな方法を見つけて

「最大のハードルはピント合わせだと言われますが、まずは一つ、自分が一番やりやすい方法を見つけて、おうちの中で繰り返し練習して慣れること。この方法ならセルフィーできる!という自信を持つことが大切です。そうすれば、外でもゆっくり落ち着いて取り組めるようになると思います。一番簡単でおすすめなのは、各カメラメーカーのスマホアプリ。カメラとスマホを連動させればスマホ画面上でピント合わせもできるので、セルフィー初心者の方はまずアプリで練習してみるのが良いと思います。あと、私の推しはカメラのインターバル機能。絶対に狙っては撮れないような自然な瞬間をたくさん切り取ってくれるので、いつもこの機能を活用しています。
親にしか見せない我が子の表情や仕草などを残せるのが親子セルフィーの魅力。ぜひ『母である私にしか撮れない写真』を皆さんも撮ってみてください」。

撮影機材:Sony ILCE-7M4 × Sony FE35mm F1.4 GM

おうちでの日常を撮るのにおすすめなのは、真俯瞰のアングル。「上部空間にカメラを固定できるものであれば、物干し竿でも何でもOK(笑)。俯瞰で見ているような客観的視点で日常を写すと、普段の目線とは違う、新鮮な画が撮れて面白いと思います。これは一人でお着替えしようと頑張っている我が子を、応援するママも入れて撮影」。

Information

Maki写真展「生きた証」を開催予定。
〈東京〉
2023年10月17日(火)〜28日(土)
会場:キヤノンギャラリー銀座
〈大阪〉
2023年11月28日(火)〜12月9日(土)
会場:キヤノンギャラリー大阪

GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】Maki/Q.親子セルフィーを上手に撮る秘訣は?
Edit:Yuka Eguchi

GENIC vol.67

7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。

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