大矢真梨子
写真家。日本大学芸術学部写真学科卒業、日本大学芸術学研究科 映像芸術専攻博士前期課程修了。
自身の記憶と対峙し、内に秘めた光景を独自の色彩感覚で表現する作品を発表している。近年の展示、『「elective affinities」展 PartI』(2023、アニエスベー ギャラリー ブティック・東京)、『東京好奇心 2020 渋谷』(2020、Bunkamura・東京)、『更級日記考 女性たちの、想像の部屋』(2019、市原湖畔美術館・千葉)、『民藝 MINGEI -Another Kind of Art』(2018-19,21_21 DESIGN SIGHT・東京)、など様々な企画展に参加。 パブリックコレクション、ヴァンジ彫刻庭園美術館。
現実を超える圧倒的な光の美しさで内省と想像の世界へと誘う
いつからか、写真が私自身の苦しみを救う希望のひとつとなった。
心の中の暗闇に光が差す感覚は、撮ることでしか体現できない。
自分に足りない明かりを取り込み、自らを「彩生」していく。
やがて、光という儚い存在が、私を支える確かなものとして立ち上がってきた。
大矢 真梨子
これまでに、自己の記憶と向き合いながら、湧き上がる感情を「光」として表現した作品を発表してきた作者。教会のステンドグラスから漏れる光や、閉ざされた薄暗い室内にひそやかに広がる光など、レンズを通してとらえた過去の作品群は、重層的な感情を呼び覚ますものでした。
本展は、自然界のはかない美しさとその中に息づく強靭な生命力へと対象を見出した、未公開作品を含む29点と映像作品で構成されます。光を柔らかく捉えることで、フォルムの輪郭を溶かし、対象を夢幻的に写しながらも、影の先にある光を確かな存在として可視化します。ひとつひとつにタイトルは付されないこれらの作品たちは、現実を超える圧倒的な光の美しさで、観るものを内省と想像の世界へと誘います。
大矢真梨子 個展「La lumière」情報
開催日時
2024年3月9日(土)~4月7日(日)12:00~19:00
休廊日:月曜
入場料
無料
会場
アニエスベー ギャラリー ブティック
〒107-0062 東京都港区南青山5丁目7-25 ラ・フルール南青山 アニエスべー青山店2F
行き方・アクセス
<電車>
東京メトロ銀座線線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B3出口から徒歩で2分
- 【お問い合わせ先】
- アニエスベー ギャラリー ブティック
- www.agnesb.co.jp