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「Q.34 “出張ポートレート”の仕事とは?」鎌田風花|Portrait Q&A 34/45

写真家や俳優、モデルなど41名が答えた、全45問のPortrait Q&A特集。人にカメラを向けるからこそ、迷いはなくしたい。自分の写真をちゃんと好きでいたい。そのためにどうするか?「ポートレートの答え」はここにあります。
今回の回答者は、ナチュラルで透明感のある心動かされる瞬間を切り取る、フォトグラファーの鎌田風花さんです。

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目次

プロフィール

鎌田風花

フォトグラファー 1990年生まれ、大阪府出身。一般企業の会社員を経て、家族写真の撮影をきっかけにフリーランスのフォトグラファーとして活動を開始。現在は広告撮影や、写真セミナーの講師なども務める。
愛用カメラ:Nikon Z7II、Nikon Zfc
愛用レンズ:NIKKOR Z 50mm f/1.8 S/Z 24-70mm f/2.8 S/Z 40mm f/2

Q. “出張ポートレート”の仕事とは?

A. その人の思い入れのある場所で、記念となる写真を撮影する仕事

誰かの大切な瞬間を写真で残すお手伝いがしたい

「ママとパパに駆け寄る後ろ姿がとても可愛く、とっさにシャッターを切りました。新郎新婦様の優しい笑顔も素敵でした。前撮りはきっちりとポーズを決めた写真以外にも、お人柄が伝わるようなラフで自然体な姿も残すようにしています」。

「春の公園にて。大好きな親子に依頼をもらって撮影しました。抱っこされて嬉しそうな表情、お母さんの優しい表情がとても好きな1枚です。フォトグラファーとしてこんな瞬間を1枚でも多く残したいと思っています」。

「そもそも、フォトグラファーになったきっかけが、友人からの家族撮影の依頼でした。それまでは別の仕事をしていたのですが、その撮影で撮らせてもらった写真をお渡しした時に、宝物になったと喜んでもらえたことがとても嬉しかったんです。誰かの大切な瞬間を写真で残すお手伝いができればいいな、と思いフォトグラファーの道へ進んだので、“出張ポートレート”という仕事をするのは必然でした」。

かしこまらないいつもの姿を撮影し、何気ない一瞬しかない時間を写真で残すことで喜んでいただける

「お宮参りを撮影。ご家族写真は何年も、もしかすると何十年も残る写真になります。お子さまが大きくなった時こんなに小さな手だったね、と見返せるような、記憶を写真で残すお手伝いがしたいと思っています」。

「オーストラリアに住んでいる友人に前撮りを依頼され、現地まで撮影に行きました。出張ポートレートとしてはこれが一番の長距離出張です。ファームを貸し切って撮影を行い、その場の光と空気、二人の雰囲気、できるだけありのままを表したいと心を込めてシャッターを切りました」。

my best portrait
「私がフォトグラファーになろうと思った、きっかけの1枚。大切な友人からの依頼で、お仕事として受ける初めてのポートレート撮影でした。緊張とワクワクどちらも感じていたのを覚えています。友人が言ってくれた、“この写真は宝物”という言葉。誰かの宝物になるような写真を撮らせてもらえたこと、そしてママとパパに愛されていることを、いつか私の撮った写真で感じてもらえるのかもと思えた、やりがいを感じた写真です」。

「私が移動し、ご依頼主様の思い入れのある場所やお好きな場所で撮らせていただくのですが、ご家族以外にウェディングの前撮りや何かの記念での友人との撮影、プロフィール用の個人撮影なども依頼いただきます。もちろんみなさん撮られ慣れていないので、最初はとても緊張されていることが多いです。なので、撮影よりも、まずリラックスしていただける雰囲気作りが大切。お子さんがいらっしゃる場合は一緒に遊ぶなど、コミュニケーションをしっかり取るようにしています。公園でお子様と遊んでいるご家族の様子など、かしこまらないいつもの姿を撮影し、何気ないけれど一瞬しかない時間を写真で残すことで喜んでいただけるのが、出張ポートレートの良いところ。周囲に気配りできる視野を持ちながら、人とお話しするのが好きな人に、向いている仕事だと思います」。

GENIC vol.73【Portrait Q&A】Q. “出張ポートレート”の仕事とは?
Edit:Izumi Hashimoto

GENIC vol.73

2025年1月号の特集は「Portrait Q&A」。ポートレートの答えはここにある

人にカメラを向けるからこそ、迷いはなくしたい。自分の写真をちゃんと好きでいたい。そのためにどうするか?「答え」はここにあります。写真家や俳優、モデルなど41名が答えた、全45問のQ&A特集です。

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