menu

写真でみんなを幸せに ゆ~とび | 連載 スキをシェアして。SNSから始まる私の履歴書

写真が単なる「個人的な記録」だけの役割を果たしていたのは、もうひと昔前の話。今やコミュニケーションツールのひとつでもあり、写真は多くの出会いを生み出すものでもあります。SNSでシェアを続けたことで、SNSでシェアを続けたことで、写真家の道を歩むことになった4名は、どのように今の場所に辿り着いたのか?知られざる人生に迫ります。全4回の連載、第3回はYouTuber/写真愛好家のゆ~とびさんです。

  • 作成日:
目次

プロフィール

ゆ~とび

YouTuber/写真愛好家 1995年生まれ。主にYouTubeにて、誰でも真似できる撮影テクニックやRAW現像テクニック、メーカーの新製品紹介など、写真やカメラに関する様々なコンテンツを発信中。チャンネル登録者数17.3万人を突破。オンラインコミュニティ『SWAMP』運営中。風景・野鳥・夜景など、ジャンルに捉われない撮影をしている。
愛用カメラ:Canon EOS R5、Sony α1
愛用レンズ:RF15-35mm F2.8 L IS USM、RF135mm F1.8 L IS USM、RF600mm F4 L IS USM、FE200-600mm F5.6-6.3 G OSS

写真でみんなを幸せに

BIOGRAPHY

2002年頃 父のカメラで初めての撮影
2010年 中学の修学旅行で写真係を担当
2018年 大学4年、決まっていた会社の内定を辞退。
3月11日にInstagramとTwitterを始める。
改めて就活をしながらYouTubeの活動を5月2日に開始
2019年 4月1日、YouTube登録者数1万人を超え、内定式へ向かう。
社会人(営業職)とYouTuberの両立生活がスタート
2022年 会社を辞め、YouTuberとして独立
2025年 「東京カメラ部10選2024」に選出される

投稿し続ければ必ず注目される!という根拠のない自信があった

「小学生の頃から撮り続けている野鳥写真。何度も何度も失敗してやっと撮れた1枚です。背景が完全に整理されているカワセミの飛翔写真は珍しいので、撮れて良かった。小学生の時と比べたら成長したのでは!?と思っています」。

「真夏の灼熱の中、待ちに待って撮りました。汗を何度も拭きながら、空が焼けることを祈って待っていたのを覚えています。あの大変な時間も撮影の醍醐味!広角で写したので主題の灯台は小さくなりましたが、視線誘導や日の丸構図のおかげで上手く見せられたと思います」。

「日の入り後、ブルーアワーが終わる頃に撮影。太陽の光の残り方、風の強さ、コスモスの見頃時期や配置など、色々な要素が噛み合わないと撮れなかった1枚。135mmを買ったら絶対に撮ってみたかった写真で、思い通りの1枚になり、散財が肯定されました。主題のコスモスの本数、前ボケの入り方がお気に入り」。

小学生で一度夢中になり、大学時代にフルサイズを購入してから再度カメラ漬けに

「初めてカメラに触れたのは小学生の時。アウトドア好きな一家で、家族でよく山歩きをしていたんです。その時から野鳥に触れるようになりました。双眼鏡で観察を続けていたんですが写真に撮りたいと思うようになり、7歳の時には、父の一眼レフカメラと200mm程度のレンズを借りて撮影していました。でも野鳥撮影には200mmでは足りなくて。そんな時に野鳥を撮るおじいさんと知り合い一緒に山歩きをするようになり、カメラと三脚とデジスコという機材一式を貸してくれたんです。そこから本格的に野鳥撮影を始めました。放課後は機材をリュックに詰め込んで、自転車で山へ行き日が暮れるまで三脚を立てて、野鳥が来るのを待つ。まるでベテランカメラマンのような小学校生活です(笑)。中学の修学旅行では写真係としてコンパクトデジカメで写真を撮って配っていた気がしますが、記憶は曖昧。高校時代はカメラに触れることはありませんでした。大学に入って、友人との旅行やドライブで、実家にあった父のPENTAX K-5IIsとSIGMAの17-70mmレンズを借りて久しぶりに撮影してみたものの、F値やISOといった専門用語も忘れていて、ほぼ初心者状態に。それでも写真を撮ること自体は楽しく、常にカメラを持ち歩くようになりました。そこでカメラに夢中になり、無理をしてフルサイズのカメラをローンで購入。そこから再度本格的に写真を追求するようになり、現在のYouTube活動へと繋がっていきます」。

みんなが応援してくれているゆ〜とびは、いいやつでありたい。視聴者が襟を正してくれた

「ずっと夢に見ていた『東京カメラ部10選』に選んでいただいた写真。YouTubeを始める前から憧れていて、正に夢が叶った1枚です。これからは自分が周りに夢を与えられるように活動していきたいと思いました」。

「普段は逆光ばかり狙うのに、珍しく半順光の写真。この場所以外は桜の見頃が過ぎていて、角度やカメラの位置を何とか工夫して満開の桜で埋め尽くすことができました。写真自体はシンプルですが、捻り出して撮った1枚です。裏の工程や苦労が見えないのも写真の面白いところ」。

「信州に行ったら絶対に撮りたかった樹氷写真なので、撮れて大満足。昼前くらいに現地に着いたのですが、既に太陽が上がってきてどんどん樹氷が溶け出していて。まだ標高の高い部分は溶けていなかったため、600mm F4で、そこだけなんとか切り取りました」。

「奈良公園の鹿を広角でシルエット撮影。SIGMAから新しく発売されるレンズの撮影で奈良に行きました。ボディがAPS-C機なので、潔くシルエットの写真にしようと決めていました。しかし、ただのシルエット写真だと物足りないと思い、太陽の光条や両サイドの木のシルエットでアクセントを追加。鹿との距離感と全体の配置など、咄嗟の判断でなんとか良い1枚が撮れてよかった」。

「長崎バイオパークで撮影したベニコンゴウインコ。CP+2025、キヤノンブースでの登壇でお見せする作例を撮影しにバイオパークへ。キヤノンさんとGENICさん同行の元で撮影に行くという、初めての経験をさせていただきました。絶対に失敗できない撮影の中、無事最後の最後に撮りたかったインコの写真を撮影でき、ホッとしたのを覚えています」。

「憧れの信州へ初めて行った時に。まさに、こういう景色の写真を撮りたかったので、今思い返しても幸せな経験ができたなと思います」。

夢のような生き方ができて、日々感謝しながら生きている

「会社員として生きることにずっと抵抗があり、大学3年で就職活動が始まる頃、その気持ちはさらに強くなりました。このまま就職したら後悔すると思い、大学生活をもう1年送ることに。就職浪人のような状態でしたが、単位は取得していたので時間に余裕があり、その期間に始めたのがYouTubeでした。2018年当時は写真系のYouTuberはほどんどいなく、また写真系のエンタメ動画もなかったので、テロップや効果音をつけて、カメラや写真の話を面白くポップにテンポよくすれば伸びるんじゃないかな、これは絶対に当たる!と確信していたんです。週に2〜3本の動画を投稿し続ければいずれ必ず注目される!という根拠のない自信がありました。それを信じて続けていたら、登録者数が100人を超えたあたりから急激に伸び始め、1年で1万人を突破。会社員になった2019年とちょうど同じタイミングで、YouTubeでも結果を出すことができたんです。就職前からYouTubeで生きていくと決めていたこともあり、2022年12月31日に退職。その時のチャンネル登録者数は約6〜7万人でした。退職した時は、これからはYouTubeや写真など、好きなことに時間と労力、頭を使えるんだという嬉しさが強かったです。実はYouTubeを始めてからポジティブでいい考え方をするようになれたんです。視聴者の方がいいコメントばかりしてくれるし、いい人しかいなくて。そんな人が6〜7万人も周りにいたら、自分もいい人でありたいと思うようになる。襟を正されるような感覚です。みんなが応援してくれているゆ〜とびは、いいやつでありたい。そのいいやつになっていく自分もなんか嬉しいし、自分のことをまた好きになれる。すごく良い循環が視聴者さんのおかげでできてる。本当に感謝しています。こんな夢のような生き方、なかなか手に入らないんで何としてでも続けたいし、絶対失いたくないですね。YouTubeや写真だけに関わっていられることに対して、日々有難いと感謝しながら生きています」。

GENIC vol.75 【スキをシェアして。SNSから始まる私の履歴書】
Edit:Izumi Hashimoto

GENIC vol.75

2025年7月号のテーマは「I love photography ただ、写真が好きで」。

写真は移ろいゆく季節に目を向けることを教えてくれた。
写真は心の奥にしまい込んでいた自分の感情に気づかせてくれた。
写真は自分らしく生きていいよと励ましてくれた。
写真はかけがえのない仲間と巡り会わせてくれた。
写真は素晴らしい世界の見方を示してくれた。

写真から、たくさんのものをもらってきた。
だから、好きな理由はひとつじゃない。

GENIC SHOP

おすすめ記事

人生を変えてくれた縁つなぎの場 Koichi | 連載 スキをシェアして。SNSから始まる私の履歴書

花と歩んだ写真の道 小春ハルカ | 連載 スキをシェアして。SNSから始まる私の履歴書

次の記事